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様々な知識や小説、日記を投稿します。

ONE PIECEの小説『どこにいたって』

 

 

ドーン島の外れ

 


太陽が地平線に沈んで時間が経ちすっかり真夜中になっていた。

 


ルフィ「月が綺麗だな」

 


ルフィが窓から空を見て言う。

 


今日は満月だった。

 


ウタ「ほんとだ〜」

 


ウタは食器を洗う手を止め、ルフィの隣に来て言った。

 


ルフィ「まあ、おまえが一番綺麗だけどな」

 


ウタ「もう///あなたったら///」

 


ルフィ「ししし!」

 


ルフィはウタの頭に手を添えた。

 


ウタ「ん…///」

 


ルフィ「なあウタ。ちょっと外行かねえか」

 


ウタ「こんな遅くに?」

 


ルフィ「いやか?」

 


ウタ「うんん。でもちょっと待ってて洗い物終わらせるから」

 

 

 

 


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ウタ「お待たせ」

 


ルフィ「うし。行こう」

 


二人は家を出て歩き出す。

 


ウタ「どこ行くの?」

 


ルフィ「…港かな」

 

 

 

 


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ウタ「みんな寝てるね」

 


ルフィ「ああ」

 


ウタとルフィの家と港の間の道にはマキノの酒場やフーシャ村に住んでいる人の家がある。

 


しかしもう深夜なので明かりは一つもついていなかった。

 


ちょっとして二人は港に着く。

 


ルフィ「…」

 


ウタ「…」

 


波は穏やか。水面に月が映っている。

 


二人はしばらく静かに目の前の景色を眺めていた。

 


ルフィ「………ここで会ったな…」

 


ウタ「………そうだね」

 


ルフィ「…………」

 


ウタ「………二人とも喧嘩腰だったけど……」

 


ルフィ「ふっ…」

 


ウタ「………」

 


ウタ「シャンクスはどうしてるかな…」

 


ルフィ「元気にしてる」

 


ウタ「………そうだね」

 


ルフィ「…………」

 


ルフィ「……ウタ」

 


ウタ「……ん?」

 


ルフィ「歌ってくれよ」

 


ウタ「みんな寝てるよ……」

 


ルフィ「小さく歌え」

 


ウタ「…わかった…」

 


ウタはルフィのほうに体を向ける。

 


ルフィ「海のほうに向かってくれ」

 


ウタ「…なんで…?」

 


ルフィ「おれがそうしてほしいから」

 


ウタ「……わかった……」

 


ルフィ「世界のつづきな」

 


ウタ「うん」

 


すぅ…

 


ウタは村の人を起こさないよう、ルフィにだけ聞こえるように歌う。

 

 

 

 

【Ado】世界のつづき(ウタ from ONE PIECE FILM RED) - YouTube


【世界のつづき】

 


『どうして あの日遊んだ海のにおいは』

 


『どうして すぎる季節に消えてしまうの』

 


『またおんなじ歌を歌うたび』

 


『あなたを誘うでしょう』

 


『信じられる? 信じられる?』

 


『あの星あかりを 海の広さを』

 


『信じられる? 信じられるかい?』

 


『朝を待つ この羽に吹く』

 


『追い風の いざなう空を』

 

 

 

ルフィは覇気を閉じ、今は歌声だけにすべての神経を集中させていた。

 

 

 

『どうして かわることなく見えた笑顔は』

 


『どうして よせる波に隠れてしまうの』

 


『またおんなじ歌を歌うたび』

 


『あなたを想うでしょう』

 


『信じてみる 信じてみる』

 


『この路の果てで 手を振る君を』

 


『信じてみる 信じてみるんだ』

 


『この歌は 私の歌と』

 


『やがて会う 君の呼ぶ声と』

 

 

 

歌声はウタ自身気づかないうちに大きくなっていた。

 

 

 

『信じられる?信じられる?』

 


『あの星あかりを 海の広さを』

 


『信じてみる 信じられる』

 


『夢のつづきで また会いましょう』

 


『暁の輝く今日に』

 


『信じられる? 信じられる?』

 


『あの星あかりを 海の広さを』

 


『信じられる 信じられる』

 


『夢のつづきで 共に生きよう』

 


『暁の輝く今日に』

 

 

 

 


ウタ「………どうだっ

 


パチパチパチパチパチ!!!!

 


ウタ「!?」

 


「さすが世界の歌姫!」

 


「何度聴いてもすごい歌声ね!」

 


「癒されるわ〜」

 


「最高だぞウタちゃん!」

 


「こんな夜中に歌うのはどうかと思うがの」

 


「きゃっきゃっ」

 


「ふふふ」

 


ウタ「み、みんなごめん!起こしちゃった…」

 


「もっと歌ってくれ!」

 


「聴きたーい」

 


「アンコール!」

 


ウタ「…」チラッ

 


ルフィ「…」コクッ

 


ウタ「よ、よーしみんな歌うよー!」

 


わあああああああ!!!

 


こうしてウタの深夜ライブが始まった。

 

 

 

 


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とある無人

 


ワイワイ

 


シャンクス「だーはっはっはっは!」

 


♪*・゜゚・*:.。..。.:*・♪

 


シャンクス「…」ハッ

 


ベックマン「どうしたお頭?」

 


シャンクス「…」

 


シャンクス「ふふっ…いいやなんでも」

 


END

 

 

 

 

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