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様々な知識や小説、日記を投稿します。

ワンピース『雪合戦』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ザッ…ザッ…

 


ルフィたちは雪山を登っていた。

 


ピタッ

 


一味「!」

 


不意にルフィが足を止めた。

 


ウタ「どうしたの、ルフィ」

 


ルフィ「ここにいろ」

 


ザッ…ザッ…

 


ルフィは数歩進んだあと、足で前方の地面を突いた。

 


ドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!

 


ウタ「うわっ!」

 


するとその地面が凄まじい勢いで裂けた。

 


幅が20mほどで、長さは、終わりが見えないほど横に続いていた。

 


ロビン「これは……ヒドゥンクレバスね……」

 


チョッパー「あ……危なかった………」

 


ルフィは未来視で、クレバスに落ちる自分たちを見たのだった。

 


ウタ「………」オソルオソル……

 


ウタはゆっくりとクレバスに近づき、中を見てみた。

 


ウタ「底が見えない……」

 


ルフィ「おれが見てこようか?」

 


ウタ「えっ?」

 


スッ…

 


ルフィはそう言うと、クレバスに真っ逆さまに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 


ボッ…!ボッ…!

 


しばらくするとルフィは月歩でウタたちの元に戻ってきた。

 


ザッ…

 


ウタ「どうなってた?」

 


ルフィ「氷だな。深さは100mぐらいだ」

 


ウタ「へー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ザッ…ザッ…

 


ルフィ「」キィーン!!

 


ピタッ…

 


ウタ「今度はなに…?」

 


しーーーーん………

 


一味「………」

 


ウタ「………」

 


ルフィ「………」

 


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!

 


フランキー「こいつァ…!」

 


前から大きな雪崩が発生し、迫ってきた。

 


ブルック「まずいですね……なんとかしなければ……!」

 


ゾロ「俺がやる」

 


サンジ「いーや。斬るよりも俺の炎だろ」ボボッ

 


ゾロ「アァ!?」

 


サンジ「マリモより俺のほうが上手くやれる」

 


ゾロ「ダーツは引っ込んでろ」

 


サンジ「んだとォ!?」

 


ブルック「ちょっとお二人とも、こんなときに喧嘩してる場合ですか!」

 


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 


ウタ「ルフィ…!」

 


ルフィ「ああ」

 


ルフィは前に出て、息を吸い込んだ。

 


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!

 


ルフィ「……」

 


フウウウウウウウウ…!

 


ブワァァァァァァァァァ…!!!

 


そして雪崩が目の前に来たところで息を吹いた。

 


前方の雪はその風で吹き飛ばされた。

 


ルフィたちがいる場所は雪崩に飲み込まれず、左右には雪の壁ができた。

 


ナミ「息だけで……」

 


ウタ「さすが〜!」パチパチパチ

 


スッ……

 


ルフィはできた壁から手のひらサイズの雪を取り、それで雪玉を作った。

 


ルフィ「たあ」ポイッ

 


ウタ「きゃっ」ポスッ

 


ウタ「やったね〜!」

 


ウタ「くらえ!」ブン!

 


ルフィ「いてっ」ボスッ

 


ウソップ「おっ…!雪合戦か!おれもやるぞ!」

 


ボコッ…!

 


ウソップ「えっ…」

 


ルフィは両手を上げて、直径3mほどの雪玉を持っていた。

 


ブン!

 


ボスッ!

 


ウソップ「ギャアー!」

 


ウソップはその雪玉に埋もれた。

 


ボコッ!

 


ウソップ「本気でやるなァ!」

 


雪玉を割って出てきたウソップが目玉を飛び出しながら言った。

 


ルフィ「本気じゃねえぞ?」

 


ルフィは地面の雪を取り、雪玉を作った。

 


ビッ!!!

 


ボゴォォォォン!!!!

 


ルフィがそれを投げると、隣の雪山が消し飛んだ。

 


キィィィィィィィ…!!

 


何か音が聞こえる。

 


スッ…

 


バン!!!!

 


ルフィは後ろから飛んできた何かを、体の向きは変えずに手でキャッチした。

 


それは雪玉だった。

 


ルフィ「な?」

 


一味「…………」