L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

ONE PIECE FILM RED『もしもゴードンがルフィに昔何があったかを話したら』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウソップ「誰だあのおっさん」

 


バルトロメオ「ウタ様の育ての親、ゴードンさんだべ」

 


ウソップ「え!?」

 


サンジ「ウタちゃんの!?」

 


ゾロ「おい。1人いるってのは誰のことだ」

 


ゴードン「シャンクス」

 


一同「!?」

 


ルフィ「シャンクス!?」

 


ゴードン「シャンクスが来れば…現実世界のウタを止めてくれるはずだ」

 


ルフィ「おっさん。シャンクスとウタに、やっぱ何かあったのか?」

 


ゴードン「それは……」

 


ルフィ「おっさん!!」

 


ゴードン「………」

 


ルフィ「………」

 


ゴードン「…………昔…」

 


ルフィ「!」

 


ゴードンは話し始めた。

 


昔、エレジアを滅ぼしたのは赤髪海賊団ではなく、トットムジカだと。

 


そのトットムジカは、ウタが知らずに封印を解いてしまったこと。

 


赤髪海賊団は、シャンクスは、ウタを守るために、自分達がエレジアを滅ぼしたことにし、才能を潰さないよう離れたこと。

 


自分はシャンクスと、犠牲になったエレジアの国民に、「必ずウタを世界中を幸せにする最高の歌い手に育て上げる」と誓ったこと。

 


音楽を愛するものとして、トットムジカの楽譜を捨てることができずにいたこと。

 


ウタがそれを見つけ、最後の手段として持っていること。

 


ゴードンは包み隠さずに全てを話した。

 


ウソップ「…………!」

 


ロビン「そんなことが……」

 


ゴードン「このままじゃウタが……」

 


ルフィ「…………」

 


ザッ…!

 


一同「!!」

 


ルフィ「………」ザッ…!ザッ…!

 


ルフィは黙ったまま森の方へ歩く。

 


ブン…!

 


バルトロメオが、先ほどと同じように能力でバリアボールをつくり、ルフィを閉じ込めた。

 


バルトロメオ「行っちゃダメだべルフィ先輩!まだ——

 


ルフィ「どけ」ギロッ

 


バルトロメオ「…ッ!」ビリビリ‼︎

 


フッ…

 


バルトロメオはルフィのただならぬ気迫に押され、思わずバリアを解除した。

 


ザッ…ザッ…ザッ…

 


ルフィはそのまま歩いて行った。

 


バルトロメオ「………」

 


サンジ「ウタちゃんにそんな辛い過去があったなんて…」

 


ウソップ「トットムジカのこともそうだが……」

 


ゾロ「ああ……あいつ…ドレスローザでのことを思い出してるかもな…」

 


チョッパー「?」

 


ドレスローザ軍軍隊長キュロスは、前科があり、王族と結ばれていい身分ではないと自分を卑下していた。

 


そして自分といては、娘のレベッカが幸せになれないと考え、娘の幸せのために離れようとしていた。

 


ブルック「そんなことが…」

 


ウソップ「ああ……まあルフィのおかげでキュロスとレベッカは一緒に暮らせるようになったんだが……」

 


ゾロ「ルフィは、キュロスが自分から離れようとしていたとき、納得してなかったからな」

 


ゴードン「………」

 


オーブン「過去がどうであれ、このままじゃ俺たちはこの世界から出られねえぞ」

 


チョッパー「本当に魔王を倒すしか方法はないのか!?」

 


コビー「……あるには…あります」

 


一同「!!」

 


コビー「ウタはネズキノコを食べて眠れないようになっているので、それを解毒できれば、ウタが眠り、能力も解除されます」

 


ナミ「じゃあ解毒すれば…!」

 


コビー「しかしそれは現実世界のウタの話。この世界にいる僕たちではどうすることもできません」

 


一同「………」

 


サンジ「しかも」

 


一同「!」

 


サンジ「ネズキノコを食べたものは、凶暴化し、感情のコントロールもできなくなる。そもそも薬を飲ませるのは至難の業だ」

 


一同「………」

 


バルトロメオ「やっぱりルフィ先輩行かせちゃダメだったべよ〜!」

 


ウソップ「止めたって無駄だ、うちの船長は」

 


サンジ「どっちみち時間がねえしな。魔王を倒すにしろ、解毒するにしろ、急いだほうがいい」

 


コビー「でも…魔王を倒すとしたら…どうやって…」

 


ゾロ「同時攻撃が必要ってんなら、ひたすら攻め続ければいい。現実世界で攻撃が始まり、こっちとタイミングが合うまでな」

 


バルトロメオ「ビビってたおら情けねェ〜!麦わらの一味の皆さんがいれば、負ける気がしねェべ!」

 


ジンベエ「やるしかないのぉ!」

 


ナミ「うん!」

 


ゾロ「おし、行くぞお前ら!」

 


ゾロ達はルフィの後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩くと、元ライブ会場があった場所が見えてきた。

 


一同「!!!」

 


ゾロ「……フッ」

 


その中央には、並んで座っているルフィとウタが見えた。

 


ブルック「ルフィさん…!」

 


サンジ「ルフィのやつ…!ウタちゃんを説得できたみたいだな…!」

 


ウソップ「ルフィ…!」

 


一同はふたりの元へ向かった。

 


ウタ「あ……」

 


ルフィ「おお!お前ら!」

 


チョッパー「ルフィ〜!」

 


サンジ「ウタちゃ〜ん♡」

 


ロビン「ふたりとも仲直りできたみたいね」ウフフ

 


ルフィ「しししし!ああ!」

 


ウタ「……………あの…!」

 


ウタ「皆さん…!さっきはひどいことしてごめんなさい…!」

 


一同「………」

 


ウタ「ッ……!」

 


ナミ「気にしてないわ」

 


ウタ「!」

 


サンジ「俺もだよ。ウタちゃん」

 


チョッパー「おれも〜!」

 


ブルック「ヨホホ!」

 


フランキー「アウ!」

 


ロビン「ふふ」

 


ウソップ「当然、おれもだ!」

 


ウタ「みんな…!」

 


ルフィ「ししし!な!だから言っただろ!気にしてねぇって!」

 


ウタ「うん…!」

 


オーブン「おい。そんなことより、俺たちは現実に帰れるのか?」

 


ウタ「あ……う…うん…!シャンクスたちが来てくれて、薬を飲ませてもらえるから…」

 


一同「…!」ホッ…

 


ゴードン「そうか…!よかった…!」

 


ウタ「皆さん、本当に迷惑かけてごめんなさい…!今から現実に戻します…!」

 


その後、シャンクス達が持ってきた解毒薬を飲んだウタは眠り、能力は解除された。