朝
サニー号食堂
ワイワイ…!
サンジ「…」コトコト…
ジンベエ「いい匂いじゃわい」
ブルック「今日の朝食はなんでしょうかねぇ…!」
サンジ「出来てからのお楽しみだ」
ブルック「あっ、牛乳忘れないでください」
サンジ「わーってるよ」
フランキー「俺はコーラだ!」
サンジ「へいへい」
ゾロ「俺は酒」
サンジ「朝っぱらから酒飲もうとすんじゃねえよ天然記念物!」
ゾロ「あぁ!?」
ナミ「サンジ君。あたしはオレンジジュース」
ロビン「私には紅茶をお願いね」
サンジ「よろこんで〜♡♡」メロメロリン♡
ウタ「お腹すいたなあ………あとルフィ今日は遅いね」
チョッパー「まだ寝てると思う」
ウタ「そっか」
ナミ「それにしてもウタ」
ウタ「?」
ナミ「今日はいつもの服と違うわね」
ウタ「あっ、うん!たまには違う服も着てみようと思って!」
ナミ「似合ってるわよ」
ウタ「ほんと!?」
ロビン「ええ。とても可愛らしいわ」
ウタ「嬉しい〜!実はこの服ね……
ガチャ
ルフィ「ふわ〜ぁ…」
ウタ「あっ!ルフィ、おはよう!」
ルフィ「…んぅ……おうウタ、おは…」
ルフィ「!」
ウタの姿を見たルフィは眠気が吹き飛んだ。
ルフィ「……………」
そして口を開けたままじっとウタを見つめていた。
一味「……?」
一味はそんな様子のルフィを見て不思議に思っていた。
ウタ「どうルフィ!懐かしいでしょこの服!」クルリン♪
ウタは椅子から立ち上がって1周回って見せた。
実はウタが着ていた服は、幼少期にルフィと出会ったときに着ていたものと同じ、黄色のワンピースと薄い水色のヘッドホンだった。
ウタ「ルフィ覚えてる?この服」
ルフィ「…………」
ウタ「……ルフィ?」
ルフィ「…うっ……くぅ…」ポロッ
一同「!?」
チョッパー「ル、ルフィどうしたんだ!?」
ウソップ「なんで泣いてんだよ!?」
ブルック「ルフィさん…!?」
ウタ「ルフィ…!?どうしたの…!?」
ルフィ「いや……ごめん…………懐かしくなっちまって……」
ルフィ「ひさしぶりにその服着たウタを見たら……」
ウタ「ルフィ……」
ルフィ「ししし!すげえ似合ってるぞウタ!」ニカッ
ウタ「ルフィ……ありがとう…!」
ルフィ「にしても懐かしいな〜!」
ウタ「でしょ〜。そういえば昔のルフィが着てた服もあるよ!」
ルフィ「そうなのか!?」
ウタ「うん!着る?」
ルフィ「おう!」
ウタ「じゃあ部屋にあるから来て!」
ルフィ「ああ!」
ガチャ…パタン…
一味「……」
ナミ「…ルフィのあんな涙初めて見たかも………」
サンジ「あんなふうに泣くことあるんだな……」
ブルック「ウタさんが船に乗ってから、ルフィさんの見たことないような一面が見れてますね」
ゾロ「あいつにとってウタはそれほどのもんだってことだ」
ロビン「ふふっ……あらためて、すごい人がこの船に乗ったということかしらね。これからも私たちの知らないルフィを見られると思うと楽しみだわ」
みんなは静かに微笑んだ。
おしまい。