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ONE PIECE『ウタの誕生日(ルフィ視点)』

 

 

 

 

 

 

 

店員さん「ありがとうございました〜」

 


ルフィ(よし…)

 


スタスタ…

 


今日はウタの誕生日。

 


ルフィはウタの好物であるホイップましましのパンケーキをケーキ代わりに買って、ウタの家に向かっていた。

 


ルフィ(あそこの店のパンケーキ、前ウタが食べたいって言ってたからな。喜んでくれるだろ!)

 


プレゼントも用意しようと約1週間前からずっと考えていたルフィだったが、考えれば考えるほどわからなくなってしまっていた。

 


そこでルフィは直接ウタに聞くという結論に至った。

 


変なものを買ってしまうよりはよっぽどいいと。

 


ルフィはアルバイトで稼いだ約10万円のお金を財布に入れていた。

 


ルフィ(これで足りるといいけど…)

 


ルフィ(ん…?)

 


シャンクス「……」ドンヨリ…

 


ルフィ「シャ……シャンクス……」

 


シャンクス「ルフィ……」ドンヨリ…

 


ルフィ「どうしたんだ……?」

 


ルフィ(なんとなくわかるけど……)

 


シャンクス「……」ドンヨリ…

 


ルフィ(まあウタのことだろうな……)

 


シャンクス「さっきな……」

 

 

 

 


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シャンクス「ウタ!キスじゃなくていい!ハグしてくれないか!?」

 


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シャンクス「…って言ったんだ……」

 


ルフィ「うん……」

 


シャンクス「そしたら……」

 

 

 

 


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ウタ「無理!!!」

 


シャンクス「」ガビーン!

 


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シャンクス「…って……(泣)」

 


ルフィ「ハグもしてくれなかったのか…!?」

 


シャンクス「ああ……」

 


ルフィ「ウタ、シャンクスのこと大好きなのに…………なんかしちまったんじゃねえか?」

 


シャンクス「そうなのか……?」

 


ルフィ「う〜〜ん…………あっ…!今日誕生日だろ…!なのにシャンクス仕事で、祝ってもらえないからとか!」

 


シャンクス「昨日祝ったぞ…?」

 


ルフィ「…そっか…」

 


シャンクス「でも何故か昨日のこと覚えてねえ……」

 


ルフィ「酒飲んだな」

 


シャンクス「まあ……」

 


ルフィ「そのときになんかしちまったとか……」

 


シャンクス「そうかなぁ……でも俺にキツいのは今日だけじゃねえが……」ションボリ…

 


ルフィ「…まあウタはシャンクスのこと好きだから気にすんなよ!」

 


シャンクス「ああ………これからは酒も控えるか………腹もいてえし……まるでどっかの筋肉マッチョな野郎に右ストレートを食らったかのようだ……」グフッ…

 


ルフィ「飲みすぎだ……」

 


シャンクス「ところでルフィは家に行くのか?」

 


ルフィ「ああ!ウタの誕生日のお祝いに!」

 


シャンクス「そうか。ウタも喜ぶ。あいつは今、家で1人だ。寂しがってるだろうからな」

 


ルフィ「大丈夫だ!おれがウタを1人にさせねえ!」

 


シャンクス「だっはっは!頼もしいな!」

 


ルフィ「しししし!」

 


シャンクス「ルフィ」ポン…

 


ルフィ「?」

 


シャンクス「忠告だが……くれぐれも酒を飲みすぎてウタに嫌われんようにな……」キリッ

 


ルフィ「おれ16歳」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シャンクスと別れたルフィはウタの家に着いた。

 


ルフィ(思ったことうっかり口走らねえようにしねえとな……)

 


ピンポーン!

 


ガチャ

 


ルフィ「よう!」

 


ウタ「ルフィ!」

 


ルフィ(今日もかわいい…)

 


ルフィ「あがっていいか?」

 


ウタ「もちろん!入って!」

 


ルフィ(よし…我慢できてる…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「ウタ〜!誕生日おめでとう〜!」

 


ウタ「ありがと〜!嬉しいよぉ〜!」

 


ルフィ(にしし!おれもウタの笑顔が見れて嬉しい!)

 


ウタ「ルフィ…!それは何?」

 


ルフィ「これはパンケーキだ!買ってきた!」

 


ウタ「パンケーキ!?嬉しいよ!ありがとうルフィ!」

 


ルフィ「しししし!」

 


ガサッ

 


ウタ「ああ!これ新時代のパンケーキ!?行きたかったお店じゃん!」

 


ルフィ「前に言ってたからな!」

 


ウタ「ルフィ…(///)」

 


ウタ「……………………………」

 


ルフィ「?」

 


ルフィ(どうしたんだ…?)

 


ルフィ「ウタ?」

 


ウタ「…ハッ…ありがとね、ルフィ」

 


ルフィ「ああ!」

 


ウタ「おやつの時間に食べるね」

 


ルフィ「わかった」

 


ぐう〜〜〜〜〜!!!

 


ウタ「…」

 


ルフィ「…」

 


ルフィ(しまった………ウタの誕生日だから迷惑かけねえようにたらふく食ったのに……)

 


ウタ「何食べたの…?」

 


ルフィ「え〜っと…おにぎりに肉、鍋、あっ…キムチのな。それとピザにカツ丼に…なんかの魚と肉と…プリン!ああ…ここに来る前コンビニで肉まん5個食った!」

 


ウタ「また…作ろうか?」

 


ルフィ「すまねえな!誕生日なのに!」

 


ウタ「うんん!全然!」

 


ルフィ(ウタは本当に優しいな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「……」ジュウウウ…

 


ルフィ「……」ジー

 


ルフィは料理を作っているウタをじっと見ていた。

 


ルフィ(すげえよな………歌だけじゃなく飯もうまいもんな……)

 


ウタ「……」カチャカチャ…

 


ルフィ(エプロン似合ってるし…)

 


そして料理が完成した。

 


しかも約15人前の量が。

 


ルフィ「うめーーー!」

 


ウタ「ふふっ」

 


ルフィ「」ばくばくばくばく

 


ルフィ(「ほんとにウタの飯は最高だな!いい奥さんになれるぞ!」)

 


ウタ「」ドッキン!

 


ウタ「え…?」

 


ウタ「///」ドキドキドキドキ

 


ウタ「///」カアアア///

 


ルフィ「どうしたウタ…!顔が赤いぞ…熱か…?」スッ

 


ルフィは、心の中で思ったことを言ってしまっていることに気づいていなかった。

 


ウタ「だ!大丈夫!問題ない!その……そう!さっき大量のトマト食べたから!じ、実は私トマト食べると一時的に顔が赤くなるのよ!あ…あははは…!」アセアセ…

 


ルフィ「へー」

 


ルフィ(そんなことあんのか…?)

 


ウタ「……………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「ぷあー!食った食った!うまかった!ご馳走さん!」

 


ウタ「はい。お粗末さま」

 


ルフィ「また作ってもらってもいいか?ウタの飯、1番美味えからよ!」

 


ウタ「(///)うん!いつでも作ってあげる!」

 


ルフィ(優しい……)

 


ルフィ「ありがとな!ウタ!」シシシ!

 


ウタ「どういたしまして」

 


ルフィ「あっ!そうだ忘れてた!」

 


ウタ「?」

 


ルフィ「誕生日プレゼント!」

 


ウタ「えっ?さっきのパンケーキじゃないの?」

 


ルフィ「あれは違えよ。ケーキの代わりだ。パンケーキのほうがいいと思って」

 


ウタ「そ…そうなんだ…」

 


ルフィ「よし!これがプレゼントだ!って渡したいところだけど…どんなに考えてもいいやつが思い浮かばなかったんだ…」

 


ウタ「え?」

 


ルフィ「配信の機械?とか、歌に関係あるものとか、色々考えたんだけど…俺バカだからどれがいいかわからなくてよ…」

 


ルフィ「だから俺なんでもする!それが誕生日プレゼントだ!」

 


ウタ「え?」

 


ルフィ「俺に出来ることだったらなんでもしてやる!もちろん欲しいものがあるなら言ってくれ!買うから!」

 


ウタ「な…なんでもいいの…?」

 


ルフィ「ああ!あ…でも高すぎるのはできれば…まあ…いいけど、今すぐに買うのは無理かな…10万くらいしかもってねえ…渡せるのが遅くなっちまう」

 


ウタ「……」

 


ルフィ(ウタ……頼むから遠慮すんなよ………)

 


ウタ「…………」ゴクリ…

 


ウタ「あ…あのさ…///」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「な…なんでも…いいんだよね…?///」

 


ルフィ「おう!どんとこい!」

 


ウタ「……じゃ…じゃあ…誕生日プレゼント…///」

 


ルフィ「おう」

 


ウタ「私と…付き合ってくれない…?///」

 


ルフィ「えっ」

 


ルフィ(……聞き間違いか………?)

 


ウタ「ご…!ごめん!///やっぱり無し!///冗談!ごめんね…!変なこと言っちゃって!///そうだね!やっぱり配信の機材買ってもらおうかな!///」

 


ウタ「あっ!でも大金使わしちゃうのは嫌かな!そうだね!…お花!お花でいいよ!///」

 


ルフィ(すげえ顔赤い………し…慌ててる……)

 


ウタ「で…!でも気持ちだけで十分だよ!パンケーキもくれたし!ルフィの笑顔も見れ…パンケーキくれたから!///大丈夫!それで!///」

 


ルフィ(ウタ……おれでもわかるぞ………さっきの言葉が本心なのは…)

 


ウタ「ル…ルフィ…?///」

 


ルフィ「付き合うのがプレゼントか?」

 


ウタ「え!///そ…それは忘れて!///冗談!からかったんだよ!///わ…私はルフィのことそんなふうに——

 


ルフィ「いいぞ」

 


ウタ「え」

 


ルフィ「俺と付き合うんだよな。いいぞ。付き合おう」

 


ウタ「え…///え…///」ドキドキ///

 


ルフィ「それがプレゼントでいいか?」

 


ウタ「え…///いいの…?///」ドキドキ///

 


ルフィ「ああ」

 


ウタ「//////」ボシュウ…///

 


ルフィ「ウタ…俺のことどう思ってる…好きか?」

 


ルフィ(もう一度…本心を言ってくれ…)

 


ウタ「え…///あ…///あの…///」ドキドキ///

 


ルフィ「…」ジー

 


ウタ「す…好きです…///」ドキンドキン///

 


ルフィ「俺もだ」

 


ウタ「え!///」ボン!///

 


ルフィ「ずっと前からウタのことが好きだった」

 


ウタ「あ…///…わ…私も…前からルフィのことが好きで…///でも…今の関係が悪くなると思って…」

 


ルフィ「俺もそう思ってた」

 


ウタ「え…」

 


ルフィ「ウタは別に俺のことを男として見てないと思ってた。だから好きだと言っちまったらもうウタと一緒にいられないと思ってたんだ…」

 


ルフィ「ごめんな…臆病で…」

 


ルフィ(ウタの方から言わせちまった……おれはまだまだ弱虫だ……)

 


ウタ「そ…そんなこと…」

 


ルフィ「後からで卑怯だけど…ウタ。俺はお前のことが好きだ。俺と付き合ってくれねえか」

 


ウタ「あっ…///は…はい///よろしくお願いします…//////」

 


ルフィ「ああ!よろしくな!」ニシシ!

 


ルフィ(まさかウタと両思いだったとはな……)

 


ルフィ(プレゼント渡しに来たつもりが……逆に貰っちまったな……)

 


ウタ「ル…ルフィ…///」ドキドキ///

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「あ…あの…///キス…///して欲しい…///」ドキドキ///

 


ルフィ「…ああ」

 


チュッ…

 


ルフィ(おれは世界一幸せだ…)

 


ルフィ「…ウタ……」

 


ウタ「」

 


ルフィ「ウタ……?」

 


ルフィ(固まって……)

 


ウタ「」ボシュウ!///

 


ルフィ「ウタァ!?」

 


ポスッ…

 


ルフィは気絶して倒れそうになったウタを優しく受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルフィ「……」

 


ルフィはウタを膝枕していた。

 


ウタ「ン……」パチ…

 


ルフィ「ウタ……起きたか」

 


ウタ「ル…………」

 


ウタ「ル!?///」シュバッ!

 


ルフィ「うぉ…!」

 


ルフィ(すんげぇ動き…!)

 


ウタ「///」シュゥゥゥゥ…///

 


ルフィ「いきなりそんな動いて大丈夫か…?」

 


ウタ「だ…!///だだだ!大丈夫!!///私シャンクスの娘だし!!///」

 


ルフィ「おお…!すげえ説得力」

 


ウタ「えっと……あの……ルフィ…?///」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「わ……///私たちの関係って…………………なに……?///」

 


ルフィ「……恋人……なんじゃねえか……?」

 


ルフィ(だよな……?)

 


ウタ「!!///」

 


ウタ「///」プシュゥゥゥゥ…///

 


ルフィ(合ってるみたいだ……よかった…)

 


ウタ「///」ポワポワ…///

 


ルフィ(顔赤いウタかわいい……)

 


ルフィ「ウタ」

 


ウタ「ひゃ!ひゃい!」

 


ルフィ「明日も来ていいか?」

 


ウタ「えっ!///」

 


ルフィ「せっかく付き合ったんだし、もっと一緒にいたいなって」

 


ウタ「はい!///よろしくお願いします!///」

 


ルフィ「なんで敬語?」

 


ルフィ(まあいっか…)

 


ルフィ「よろしくな!ウタ!」ニカッ!

 


ウタ「/////」

 

 

 

おしまい♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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