L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

ONE PIECE『ウタの休日(ルフィ視点)』

 

 

 


ルフィ「はあ…」

 


高校1年生のモンキー・D・ルフィは部屋でため息をついた。

 


ルフィ「ウタと付き合いてえな…」

 


ウタとはルフィの1つ年上(本当は2つ)の幼馴染で、ルフィはウタのことが好きだった。

 


ルフィはウタと恋人関係になりたかったが、告白できずにいた。

 


もし告白して断られ、その後気まずくなって今の関係が悪くなると考えるとどうしてもできなかった。

 


ルフィ「会いてえな…」

 


プルルルルルル

 


ルフィ「ん?」

 


ガチャ

 


「ルフィ!すまねえな!」

 


ルフィ「どうした?」

 


「1人風邪で来れなくてよ!今日入ってなかったと思うが来てくれねえか?」

 


どうやらバイト先で1人休みが出たようだった。

 


ルフィ「…すまねえ。今日用事がある」

 


「そっか。お前忙しいもんなぁ」

 


ルフィ「…」

 


「わかった。ありがとな」

 


ルフィ「ああ…」

 


プツ

 


ルフィ「…」

 


今現在ルフィには特に用事はなかったが、ウタに会いたいため断った。

 


ルフィは電話に出たついでにメールを見る。

 


遊びやデートの誘い、お手伝いのお願い、助けた人や市からの感謝のメッセージまで相変わらずすごい数の連絡が来ていた。

 


この街でルフィのことを知らないものはおらず、人気があってみんなから引っ張りだこのため最近は休日にウタとあまり遊べずにいた。

 


常に1週間先まで予定が入っているのだが、今日は土曜日なのに珍しく何もなかった。

 


ゆっくりウタと遊べるのは今日ぐらいなので用事を入れるわけにはいかない。

 


ルフィはウタの家に向かった。

 

 

 

 


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ルフィ「ん?」

 


ウタの家に向かう途中でしょぼくれながら歩くシャンクスがいた。

 


ルフィ「シャンクス」

 


シャンクス「おお…ルフィか…おはよう…」ショボショボ…

 


ルフィ「おはよう。どうしたんだ?」

 


シャンクス「ウタにいってらっしゃいのキスをしてもらいたかったんだが…してくれなかった…」イジイジ…

 


ルフィ「キス!?」

 


シャンクス「もちろんほっぺにだ…」

 


ルフィ「ああ…」

 


シャンクス「昔はしてくれたんだがな…大人になったってことか…」シクシク…

 


ルフィ「キスがだめならハグはどうだ?」

 


シャンクス「……なるほど!そいつはいいな!今度してもらおう!ありがとなルフィ!」

 


ルフィ「しししし!おう!」

 


シャンクスは先ほどとは打って変わっていきいきと会社に向かった。

 

 

 

 


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ピンポーン

 


トテトテトテ…ガチャ

 


ウタ「ルフィ…!?」

 


ルフィ「よう!ウタ!」

 


ウタ「ル…ルフィ…!どうしたのこんな早くから…!」

 


ルフィ「え。ウタに会…遊びたかったからな!」

 


ルフィ(あぶね!)

 


ウタ「そ…そっか…!」

 


ルフィ「なんでそんなに驚いてんだ?」

 


ウタ「い、いや、なんでもない」

 


ルフィ(?)

 


ウタ「今日はなにか予定はなかったの?」

 


ルフィ「(いや、いろんなやつから誘われてた)……おう。なにもないからウタの家にでも行こうかなって」

 


ルフィは口に出しそうになったが何とか堪えた。

 


ウタ「そ、そう…」

 


ルフィ「そんなことより遊ぼうぜ!」

 


ウタ「うん。そうだね」

 


ルフィ「あっ!でも腹減った」

 


ウタ「朝ごはん食べなかったの?」

 


ルフィ「来る前に食べたけど腹減った」

 


ウタ「いいよ。私が作ってあげる」

 


ルフィ「やったー」

 


ルフィ(ウタの飯が食える!!)

 


ウタ「ふふ」

 

 

 

 


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なぜそんなに作れたのかはわからないがウタはルフィに約6人前の料理を出してくれた。

 


ルフィ「うんめ〜〜!」

 


ルフィ(うんめ〜〜!)

 


ルフィ「」ばくばくばくばく!

 


ルフィ(ウタの飯1番うめえ!…ウタと結婚したら毎日食えるのにな…)

 


ルフィ「」ゴックン!

 


ルフィ(プハ〜〜!うまかった〜!)

 


ウタ「はあ…」

 


ルフィ「ん?どうしたウタ?」

 


ルフィ(なんだ…?なんか悩んでんのか?心配だな…)

 


ウタ「うんん。なんでも」

 


ルフィ「そうか?」

 


ルフィ(ウタがそう言うなら無理に聞くのはよくねえか…)

 


ウタ「それよりなにして遊ぶ?」

 


ルフィ「うーん、なにしよう」

 


ルフィ(ヤベ!ウタに会いたかっただけだったから何も考えてなかった!)

 


ウタ「なんにも考えてなかったの?」

 


ルフィ「まあな」

 


ウタ「…はあ」

 


ウタ「じゃあ———

 

 

 

 


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ウタ「あはははは!!」

 


ルフィ「くっそ〜〜」

 


ウタ「私の勝ちだね」

 


ルフィ「ずるいぞ!」

 


ルフィ(やっぱりウタと遊ぶのは楽しいなぁ!)

 


ウタ「出た!負け惜しみ〜」ニシシ

 


ルフィ(…かわいい………まずい…そろそろ口に出そうだ…帰るか…時計見れば帰れるかな…)

 


ルフィは時計を見た。

 


ウタ「どうしたの?」

 


ルフィ「いや。そろそろ帰ろうかなって」

 


ウタ「えっ!もう!?」

 


ルフィ「ああ。楽しかった」

 


ルフィ(ほんとは帰りたくねえけど…これ以上いると好きなことがバレちまうからな…)

 


ルフィ「じゃあなウタ」

 


ウタ「うん…」

 


ルフィ「ル…ルフィ…!」

 


ウタ「ん?」

 


ウタ「ぎゅ…ぎゅってしたい…///あっ…してほしいの///」

 


ルフィ(え…!?なんだ…ハグってことか…!?俺から…!?どうゆうことだ!?いってらっしゃいのハグ…!?……ん?いってらっしゃい?俺帰るんだぞ?)

 


ルフィ「いいぞ」

 


ルフィ(おもいっきり抱きしめてえけど、痛かったらやだからな…優しく…優しく…)

 


ぎゅっ

 


ルフィ「これでいいか?」

 


ウタ「う…うん…///」

 


ルフィ(すげぇ柔らかくていいにおいがする…ウタとハグするなんていつぶりだろうなぁ…)

 


ルフィ「しししし!」

 


ウタ「えへへ///」

 


ルフィ「じゃあなウタ!」

 


ウタ「うん…またね」

 


パタン

 


スタスタ

 


ルフィ「…」ドキドキ

 


ルフィ(幸せだ…)