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様々な知識や小説、日記を投稿します。

ワンピース『一味の憂鬱』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日……

 


プルルルルル

 


ナミのスマホに電話がかかってきた。

 


ナミ「もしもし、ウソップ?」

 


ウソップ「おうナミ。明日みんなで集まらねえか?」

 


ナミ「いいわよ」

 


ウソップ「じゃあそういうことで」

 


チョッパー「またなー!」

 


ウソップの横にいたチョッパーが元気に言った。

 


プツッ

 


一味のみんなはそれぞれ別の家で暮らしているが、ウソップとチョッパー、ナミとロビンなど、他の家に泊まることもある。

 


以前はサンジ、ブルックが女子の家に泊まろうとしてしばかれたことがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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翌日…

 


ロビン「うふふ♡ウソップ。しばらく見ない間に鼻、長くなったんじゃないかしら?」

 


ロビンは冗談を言えるようになった。

 


ウソップ「なるか!それに一昨日会ったばっかだろ!」

 


そう。

 


一味はほぼ毎日集まっていた。

 


やはり船で海を航海していたときと同じように、みんなでいると居心地がいい。

 


ただふたりをのぞいて。

 


チョッパー「今日もルフィとウタはいないんだな……」

 


一味「………」

 


ルフィとウタを誘わないのは、ふたりを仲間はずれにしているわけでも嫌がらせでもない。

 


みんなの気遣いだ。

 


一味は正直、そんな頻繁に会う必要はない。

 


それぞれが、それぞれのしたいことをすればいい。

 


ただ昔はみんなと一緒にいるのが当たり前だった。

 


海賊団が解散しても、やはり1人でいるよりみんなでいたほうがいい。(ゾロは1人でもいいが、こないと今度会ったときにナミにしばかれるので来ていた)

 


だがルフィとウタは違う。

 


ふたりは夫婦。

 


なのでひとりになることはない。

 


ブルック「今頃あんなことやこんなことを……ヨホホ!」

 


ロビン「うふふ♡ロマンチックね♡」

 


サンジ「ぐうううう…(血涙)」

 


しかしウタももちろんそうだが、ルフィがいないと満たされない。

 


何かが欠けている感じなのだ。

 


みんなはルフィの仲間になり、知り合った。

 


ルフィがいなかったら、おそらく会うことはなかっただろう。

 


ルフィはいつでもみんなの中心にいたし、中心だった。

 


ルフィがいないと何もかも楽しくないと言うわけではないのだが、やはりルフィがいてこその、「元麦わらの一味(ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、ジンベエ、ウタ)」だ。

 


だから本当はみんなで集まりたい。

 


ジンベエ「じゃがふたりにはふたりの時間があるからのぉ」

 


たまにならいいかもしれないが、流石にほぼ毎日誘うわけにもいかない。

 


ここにいる全員が、ルフィとウタには幸せになってほしいと思っていた。

 


だけど会いたい。

 


一味はその葛藤に苛まれていた。

 


ゾロ「もういいだろ。前に会ったの1ヶ月前だぞ」

 


ロビン「そうね。会いに行きましょうか?」

 


ナミ「行っちゃう!?」

 


チョッパー「ルフィとウタに会えるのか〜!?」

 


ウソップ「うおおおおー!!」

 


フランキー「スーパーーーーだな!!ルフィに俺の新兵器を見せてやりてェ!!」

 


サンジ「ウタちゃわぃーーん♡♡」

 


普段は、元船長の嫁にはメロリンしないサンジだが、流石にテンションが上がる。

 


ジンベエ「わっはっは!」

 


ブルック「ヨホホホ!!記念にウタさんのパンツ…は見られないのでナミさん、パ—— バキィ!!

 


ルフィとウタに会いに行くことになって、みんなウキウキだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルフィとウタの家の前

 


ウソップ「ひさしぶりだな〜!」

 


フランキー「アウ!!」

 


ブルック「誰がチャイム押しますか?」

 


ウソップ「おれ押してえ!」

 


チョッパー「おれも〜!!」

 


ブルック「私も〜!!」

 


ぎゃいぎゃい

 


ゾロ「いいから押せ」

 


ジャンケンでチョッパーになった。

 


チョッパー「……」ドキドキ…

 


スーーー……

 


ポチッ

 


ピンポーン

 


チョッパー「…………………」

 


しーーーん……

 


チョッパー「」ポチッ

 


ピンポーン

 


しーーーん………

 


ウソップ「ん?」

 


チョッパー「みんな〜……留守みたいだ……(泣)」ショボーン…

 


ロビン「あら」

 


ナミ「ええウソ!?」

 


ウソップ「マジかよ!」

 


フランキー「まあ、家にいるとは限らなねェよな」

 


チョッパー「そんなァ〜!」

 


みんなのテンションはここ最近で1番下がった。

 


ジンベエ「おい、お前さんら…!」

 


一味「?」

 


ジンベエ「あっちを見てみい」

 


みんなはジンベエの指す方を見た。

 


チョッパー「あ!」

 


そこにはたくさんの荷物を持って、こっちに歩いているルフィとウタが見えた。

 


ルフィ「おお、お前ら」

 


ウタ「みんな〜!」

 


チョッパー「ルフィ〜!ウタ〜!」

 


ナミ「ひさしぶりね!」

 


サンジ「ウタちゃ〜ん♡」

 


ウタ「会いにきてくれたの!?」

 


ナミ「ええ!」

 


ロビン「元気そうね」ウフフ♡

 


ブルック「おふたりとも、頭につけてるものは…?」

 


ルフィとウタは頭にネズミの耳をつけていた。

 


ウタ「これ?ディ◯ニーランドで買ったカチューシャ!かわいいでしょ〜」

 


サンジ・ウソップ・チョッパー「可愛い〜!」

 


ナミ「遊園地か〜」

 


チョッパー「いいなぁ〜。おれ行きてえ」

 


ウタ「すっごく楽しかったよ!また行きたいな!」

 


ウタ「ところでみんなは何しに?」

 


ウソップ「あ〜…特に用はなかったんだけど……」

 


ウタ「だったらみんなで遊園地行かない!?」

 


ナミ「え!?でもあんたたち今行ってきたのよね!?」

 


ウタ「うん!もう一回行きたい!ね?ルフィ」

 


ルフィ「ウタが行きてえんならいいぞ」

 


ウタ「みんなもいいよね!?」

 


チョッパー「遊園地だ〜!」

 


ウソップ「イェーーイ!」

 


ブルック「ヨホホ!期待に胸が高鳴りますね〜!あっ、私高鳴る胸、ないんですケド〜〜〜!!」

 


フランキー「アーーウ!暴れるぜ〜〜!!」

 


ナミ「暴れるな!」

 


ウタ「決まり!じゃあ買ってきたもの家に置いてくるから待ってて!」

 


こうして、みんな揃って遊園地に行くことになった。

 

 

 

 


『安心しろ……おれがいる』に続く…