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ONE PIECE FILM RED『もしもルフィがゴードンに昔何があったのかを聞かされていたら』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ……ザッ……

 


ルフィは森の中を歩いていた。

 


向かうのはウタのところ。

 


場所はわかる。

 


見聞色か……

 


勘か……

 


本能か……

 


それとも別の何かかはわからないが…ルフィはウタのいるところへ迷いなく真っ直ぐに歩いた。

 


ルフィ「…………」ザッ…ザッ…

 


ルフィは先ほど、ゴードンから聞いた。

 


昔…ウタとシャンクスに何があったのかを。

 


なぜ、離れ離れになったのかを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルフィ「………」ピチャッ…ピチャッ…

 


ライブ会場が無くなっている。

 


そしてなぜか水の上を歩くことが出来る。

 


これも架空の世界だからか。

 


元ライブ会場の中央付近に来ると、水(のようなもの)の上に浮かんでいるウタがいた。

 


ウタ「なにしにきたの?何度戦っても私には勝てないよ」スクッ…

 


ルフィ「…聞いたぞ。全部」

 


ウタ「え?」クルッ

 


ウタがこちらを振り返った。

 


ルフィ「おっさんから…昔あったこと」

 


ウタ「…………」

 


ルフィ「全部聞いた」

 


ウタ「………………」

 


スタスタスタ……ギュッ…

 


ウタ「…!!」

 


ルフィ「辛かったな」ギュ…

 


ウタ「……ルフィ……」

 


ルフィ「本当は離れたくなかったんだろ?お前…シャンクスのこと大好きだったもんな」

 


ウタ「…………うん」ジワッ…

 


ルフィ「シャンクスたちもそうだ」

 


ウタ「えっ…?」

 


ルフィ「ウタがいなくなった日、シャンクスたちも辛そうにしてた」

 


ウタ「………」

 


ルフィ「だから戻れ。赤髪海賊団に」

 


ウタ「………でも…」

 


ルフィ「シャンクスたちと一緒にいたいんだろ。本心を言え」ギュッ

 


ウタ「!」

 


ルフィ「………」

 


ウタ「……………う…」

 


ウタ「………う…ん…」ポロポロ

 


ルフィ「ししし…!」

 


ルフィはウタから離れた。

 


ウタ「…グスッ……でも……」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「どうやって戻るの……?」

 


ルフィ「シャンクスは来てくれる。お前を助けるために」

 


ウタ「………来て…くれるかな……」

 


ルフィ「ああ。娘のピンチなんだ。シャンクスは来る」

 

 

 

 

 

 

 


現実世界

 


ウタ「…………」

 


ウタは寝ているルフィの隣に座っていた。

 


ウタワールドでは、ルフィが「シャンクスは来る」と言っているが、やはりまだ信じられない。

 


12年経った今でも、自分のことを思ってくれているのか……

 


ウタ「…………」

 


ウタは顔を俯いていた。

 


すると……

 


「ウタ」

 


ウタ「!」

 


聞き馴染みのある声が聞こえてきた。

 


前を向くと、そこにはシャンクスと赤髪海賊団のみんながいた。

 


ウタ「シャンクス……!来てくれたの……!?」ジワッ

 


シャンクス「世界一の歌い手になったからな。迎えに来た」

 


ウタ「ウッ……」ポロポロ

 

 

 

 

 

 

 


ウタワールド

 


ウタ「………」ポロポロ

 


ルフィ「ウタ…!?どうした…!?…まさか…」

 


ウタ「シャンクスが………」ポロポロ

 


ルフィ「!」

 

 

 

 

 

 

 


現実世界

 


シャンクス「さあウタ。この薬を飲んで眠るんだ」スッ…

 


ウタ「……うん………」

 


ウタ「………あっ……待って…シャンクス…」

 


シャンクス「どうした?」

 


ウタ「私……みんなに謝りたいの………迷惑かけちゃったから………」

 


シャンクス「…そうか…わかった。ただし時間はかけるな。危ないと思ったらすぐに薬を飲ませる」

 


ウタ「うん……ありがとう…シャンクス」

 

 

 

 

 

 

 


現実世界

 


ルフィ「ほんとか!ウタ!シャンクス来てくれたのか!」

 


ウタ「うん…!」

 


ルフィ「そっか…!」

 


ウタ「薬も持ってきてくれた…」

 


ルフィ「!」

 


ルフィ「じゃあ…!ウタ助かるんだな!?」

 


ウタ「…うん」

 


ルフィ「よかった……」

 


ルフィ「しししし…!」

 


ウタ「でも…薬飲むのは…みんなに謝ってからにするね…」

 


ルフィ「…そうか」

 


ウタ「ルフィ……」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「さっき……ひどいことして…ごめんね……」

 


ルフィ「しししし!気にしてねえよ!」

 


ウタ「…ありがとう……」

 


ルフィ「おれの仲間もみんな気にしてねえよ!」

 


ウタ「そ…そうかな……」

 


ルフィ「ああ!」ニカッ

 


ルフィ「……ん?」

 


ウタ「……どうしたの、ルフィ」

 


ルフィ「その左手の、もしかしておれが書いたやつか?」

 


ウタ「あっ…………」

 


ウタ「……う…うん……。そうだよ……」

 


ウタ「……ルフィ…覚えてくれてたの…?」

 


ルフィ「当たり前だろ!おれたちの"新時代"のマークだ!」

 


ウタ「…!!」

 


ルフィ「ししししし!」ニカッ

 


ウタ「…ルフィ……」ジワッ…

 


その後、ルフィとウタは、昔の思い出話に花を咲かせた。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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