L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

ONE PIECE『もしもルフィが船に乗っていることにウタが気づかなかったら』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ある島への出航前日の夜…

 


マキノの酒場前

 


ウタ「そう!私は赤髪海賊団の音楽家ウタ!み〜んなが自由になれる"新時代"を歌で作る女よ!」

 


シャンクス「さあ!うちの音楽家のステージだ!」グイッ

 


ルフィ「…」

 


•*¨*•.¸¸♪✧

 


ウタ「この風は〜♪」

 


ウタ「どこからきたのと〜♪」

 


ウタ「問いかけても空は何も〜言わない〜♪」

 


ウタ「この歌は〜♪どこへ辿り着くの♪」

 


ウタ「見つけたいよ自分だけの〜答えを♪」

 


ウタ「まだ知らない海の果てへと〜漕ぎ出そう〜♪」

 


ウタ「ただひとつの——

 


ルフィ「…」パチッ…

 


赤髪海賊団「zzz…」

 


ルフィ「…」タッタッタッタッ…

 


ウタ「スー…」

 


ルフィ「…」…ツンツン…

 


ルフィ「……じゃあつぎはおれが歌う!」

 


ヤソップ「よし歌え!」

 


赤髪海賊団「お〜〜!!」

 


ルウ「なに歌う〜!?」

 


ルフィ「ひがっしのしま〜は〜〜!あさはええ〜〜!げんきもりもり〜〜あほばあっか〜〜!にし〜〜の…

ライム「ル…ルフィ…!それはやめとこうぜ…!」

 


ルフィ「え〜〜」

 


ヤソップ「ビンクスの酒にしよう!な!そっちのほうがみんなで歌えて楽しいぞ〜」

 


ルフィ「お〜!いいな〜!じゃあそれ歌う!シャンクスにさけを〜とどけにいっくよ〜…

シャンクス「ルフィ…酒を持ってきてくれるのは嬉しいが、歌詞が違うぞ…」

 


ルフィ「そうだっけ?」

 


シャンクス「ほら。俺たちと一緒に歌おう。野朗共!」

 


赤髪海賊団「おう!」

 


シャンクス「いくぞ〜…!せ〜の!

 


赤髪海賊団「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


赤髪海賊団「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


ベックマン「ビンクスの酒を届けにゆくよ♪」

 


ヤソップ・ルウ「海風気まかせ波まかせ〜♪」

 


ホンゴウ・ライム「潮の向こうで夕陽も騒ぐ♪」

 


パンチ「空にゃ〜輪をかく鳥の唄〜♪」

モンスター「ウッキキキ〜ウッキキキ〜ウッキキキキ〜♪」

 


ルフィ「わぁ〜」キラキラ

 


シャンクス「ルフィ…!一緒にいくぞ…!」

 


ルフィ「おう!」

 


シャンクス・ルフィ「ヨホホホ〜ヨホホホ〜!」

 


シャンクス・ルフィ「ヨホホホ〜!ヨホホホ〜!」

 


シャンクス・ルフィ「ビンクスの酒を届けにゆくよ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ「我ら〜海賊海割ってく〜♪」

 


シャンクス・ルフィ「波を枕に〜寝ぐらは船よ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ「帆に旗に蹴立てるはドクロ〜♪」

 


シャンクス「いいぞルフィ!」

 


ルフィ「しししし!」

 


ヤソップ「俺たちもだ!」

 


赤髪海賊団「おう!」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「嵐がきたぞ〜千里の空に〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「波がおどるよドラムならせ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「おくびょう風に〜吹かれりゃ最後〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「明日の朝日がないじゃなし〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


マキノ「ちょ…ちょっと皆さん…!ウタちゃん寝てるんですから…!」

 


ウタ「…ン…」パチ…

 


マキノ「あっ…ウタちゃん起きちゃった…?」

 


ウタ「あれ…私寝ちゃってた…?」コスコス…

 


ウタ「ん?」

 


シャンクス・ルフィ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜ヨッホホホ〜♪」

 


ウタ「ああ!みんな歌ってる!私もー!」ダダッ

 


マキノ「……ふふふ」クスッ…

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ビンクスの酒を〜届けにゆくよ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ドンと一丁唄お海の歌〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「どうせ誰でも〜いつかはホネよ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「果てなし〜あてなし〜笑い話〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


シャンクス・ルフィ・ウタ・赤髪海賊団

「ヨホホホ〜♪ヨッホホホ〜♪」

 


「「「「あははははははははははっ!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 


_________________________________________

 

 

 

 

 

 

 


翌日…

 


 


シャンクス「野朗共〜。準備はできたか〜?」

 


ヤソップ「お〜う。いつでも出せるぞ〜」

 


シャンクス「ウタは?」

 


ヤソップ「それが…」

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「ルフィ…?」ガチャ!

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「ルフィ〜!」タッタッタッタッ

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「ルフィ〜!」ガコッ

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「ルフィ!」バサッ

 


シャンクス「ウタ…俺のマントをめくってもルフィはいないぞ」

 


ウタ「どこ行ったのあいつ!いつも出航する前「乗せろ〜!」ってくるのに!」

 


シャンクス「マキノさんは知らねえか?」

 


マキノ「ええ…。どこ行っちゃったのかしら…」

 


ウタ「今日船出すこと忘れて森に行っちゃったんじゃない!?あいつアホだから!」

 


マキノ「そうかもしれないわね…」

 


ウタ「もう出しちゃおうシャンクス!忘れてるルフィが悪い!あとで泣いても知らないから!」

 


シャンクス「まあ…そうだな。出すか。ルフィと挨拶できなくて寂しいだろ」

 


ウタ「ぜ…全然!いくよシャンクス!」スタスタ!

 


シャンクス「ふっ…」

 

 

 

 

 

 

 


レッドフォース号

 


シャンクス「野朗共〜!出航だ〜!」

 


赤髪海賊団「おう!」

 


ザザザザザザッ

 


ウタ(も〜!ルフィったら〜!)プクー

 

 

 

 

 

 

 


船内

 


ルフィ(やった〜!バレないまましゅっこうできたぞ〜!これでおれもかいぞくだ〜!)

 


ルフィは早朝から船内に忍び込んでいた。

 


そして普段なら誰も来ない場所の木箱に隠れていた。

 


ルフィ(しししししし!たのしみだなぁ〜!どんなところに行くんだろ〜!)

 

 

 

 

 

 

 


甲板

 


ウタ「そういえば次はどこに行くの?」

 


シャンクス「それはな………ナイショだ!」

 


ウタ「も〜〜ケチ〜〜!」

 


シャンクス「着いたらわかる。それまでの楽しみだ。いいところだぞ〜」

 


ウタ「そ。…私トイレ」タッタッ

 


シャンクス「…」

 


シャンクス「おいみんな………わかってるな……?」

 


赤髪海賊団「…」

 


シャンクス「あいつの歌は最高だ……必ず世界一の歌い手になり…世界中を幸せにすることができる……」

 


シャンクス「だが俺たちが一緒だとその才能を潰してしまうだろう………そろそろ……」

 


ヤソップ「ああ……わかってるよ…お頭…」

 


シャンクス「エレジアは音楽に長けた島と聞く…………そこに置いていったほうがいいだろう………ウタは歌が好きだからな………」

 


スネイク「つまり……」

 


シャンクス「ああ……これが…………ウタとの最後の航海だ……」

 


赤髪海賊団「……」

 


ウタ「なんのは〜なし〜」ピョコッ

 


シャンクス「うお!?ウタ!」

 


ウタ「なに話してたの〜」

 


シャンクス「お……お前の歌が最高だって話だ!なあみんな!」アセアセ

 


ベックマン「そうだウタ」

 


ライム「そうそう!」ワタワタ

 


ホンゴウ「そうだぞ!」アセアセ

 


ガブ「…!」コクコク!

 


パンチ「おう!」ダラダラ

 


モンスター「ウキ!」アセアセ

 


ウタ「え〜///嬉しい〜!ありがとうみんな〜!」

 


((((…フゥ…))))

 


シャンクス「ウタ!歌ってくれ!」

 


ウタ「いいよ!シャンクス!」

 


ヤソップ「よし!」ドタドタ

 


ヤソップは船内から樽を持ってきた。

 


ヤソップ「ウタ!」

 


ウタ「…ん!……よっ…いしょ」

 


ウタは目の前に置かれた樽に乗る。

 


ウタ「あっ!あれも持ってきて!」

 


ホンゴウ「じゃあ俺が!」タッタッ

 

 

 

 

 

 

 


ホンゴウ「ほら」スッ

 


ウタ「ありがとうホンゴウさん!」

 


ウタは木の指揮棒を持ってきてもらった。

 


ウタ「いくよみんな!」

 


「「「「おう!!」」」」

 


シャンクスたちはみんな肩を組んで、歌に合わせて踊った。

 

 

 

 

 

 

 


その頃、ルフィは…

 


ルフィ「zzz…」

 


寝ていた。

 

 

 

 

 

 

 


数時間後…

 


スネイク「見えてきたぞ、お頭…!」

 


シャンクス「あれが…音楽の島エレジア…」

 


パンチ「良さそうなところだな」

 

 

 

 

 

 

 


エレジアの城

 


「国王!」

 


「どうした?」

 


「海賊船が…」

 


「!」

 

 

 

 

 

 

 


 


シャンクス「ウタ、着いたぞ!エレジアだ!」

 


ウタ「うわ〜!人けっこういるね〜!奥に城も見えるよ!」

 


シャンクス「そう…だな…」

 


ざわざわ…

 


エレジアの国民は海賊がやってきたことに怯えていた。

 


シャンクス(まあ…だろうな)

 


スタスタ…

 


「あっ!国王!」

 


すると白コートを着た人がやってきた。

 


「失礼」

 


シャンクス「あんたは…?」

 


ゴードン「私はこの国を治めているゴードンというものだ」

 


ベックマン「国王か」

 


ゴードン「そうだ。船長は誰かな?」

 


シャンクス「俺だ」

 


ゴードン「そうか…ここに来た目的はなんだろうか?財宝か?それとも…

 


シャンクス「いや」

 


ゴードン「!」

 


シャンクス「実はな…俺の娘をこの島に連れて来たくてな」

 


ゴードン「娘…?」

 


シャンクス「ほら…」スッ…

 


ウタ「こ、こんにちは」

 


ゴードン「こんにちは。名前を教えてもらえるかな?」

 


ウタ「ウタです」

 


ゴードン「ウタちゃんか…いい名前だね」

 


ウタ「…///」

 


シャンクス「実はウタは音楽が好きでな。特に歌うのが得意なんだ。この島は音楽で栄えていると聞いて連れて来た。島を案内してもらえないか?」

 


ゴードン「そうだったのか…承知した。案内しよう」スタスタ

 


シャンクス「おいやったぞ!国王直々だ!」ヒソヒソ

 


ベックマン「そうだな」

 


ウタ「ねえシャンクス…」

 


シャンクス「ん?」

 


ウタ「音楽…?」

 


シャンクス「そうだ。好きだろ?」

 


ウタ「うん」

 

 

 

 

 

 

 


スタスタ

 


シャンクス「あの…ゴードンさんだったか…?」

 


ゴードン「なんだね?」

 


シャンクス「さっきも言ったがウタは歌うのが上手くてな。将来世界一になれると思う」

 


ウタ「…!」

 


ゴードン「ほう…」

 


シャンクス「まずはこいつの歌を聞いてもらえないか?せっかくだから大勢で」

 


ゴードン「……わかった。では会場に」

 


シャンクス「すまねえな」

 


ウタ「たくさんの人の前で歌うの?」

 


シャンクス「ああ。いけるか?」

 


ウタ「…うん。大丈夫」

 


シャンクス「さすがだ」

 

 

 

 

 

 

 


そして数十分後、国民が集まった会場でウタは歌うことになった。

 


ざわざわざわざわ…

 


ウタ(うわ〜。すごい人…こんなにたくさんの人の前で歌うの初めて…ちゃんと歌えるかな…)

 


「ほんとにあの子が歌うの…?」

 


「まだ子どもじゃないか…」

 


「こんなに人を呼ぶ必要あったのかしら…」

 


「こ…国王…」

 


ゴードン「…」

 


パンチ「やっぱそう思うよなぁ」

 


ヤソップ「聞けばわかるだろ」

 


モンスター「ウキ!」

 


シャンクス「…」

 


ウタ(よし…がんばろう…!)

 


キィーン…

 


ウタ「あ…あの…!はじめまして…!ウタです…!よろしくお願いします…!今から歌うので…聴いてください!」

 


「「「「………」」」」

 


ウタ「……フゥ………スゥ……

 


ウタ「どうして〜あの日遊んだ海の〜においは〜♪」

 


「「「「!?!?!?」」」」

 


ウタ「どうして〜すぎる季節に消えて〜しまうの〜♪」

 


「うそ…」

 


ウタ「またおんなじ歌を〜歌うたび〜♪」

 


「なんて…きれいな…」

 


ウタ「あなたを誘うでしょう〜♪」

 


ゴードン「こ…これは…!」

 


ウタ「信じられる? 信じられる?♪」

 


最初こそ緊張していたウタだったが、歌い始めると不思議とそれはなくなりいつも通りに歌うことができた。

 


ウタ「あの星あかりを〜海の広さを♪」

 


ヤソップ「へへっ」

 


ウタ「信じられる? 信じられるかい?♪」

 


モンスター「キィ!」

 


ウタ「朝を待つこの羽に吹く♪」

 


ルウ「…」ニィ!

 


ウタ「追い風のいざなう空を〜〜♪」

 


シャンクス「…フッ」

 


ウタ「……ありがとうございました」ペコッ

 


「「「「ワァァァァァァァ!!!」」」」パチパチパチパチ‼︎‼︎

 


「すごい…!」

 


「癒しの歌声…」

 


「これは…小さな歌姫だ…!」

 


「あの子は将来、世界に羽ばたくぞ!」

 


ウタ「!」パァァァ!

 


シャンクス「…」

 


パンチ「やったな相棒!」ガシッ!

 


モンスター「ウキ!」ガシッ!

 


ゴードン「素晴らしい!君の歌声はまさに世界の宝だ!」

 


ウタ「!」

 


ゴードン「ここには多くの専門家たちや、楽器、楽譜が集まっている!ぜひこのエレジアに留まって欲しい!国を挙げて歓迎する!」

 


ウタ「…」

 


スタスタ…

 


シャンクス「ウタ。どうする?」

 


ウタ「…」

 


ゴードン「学校をまわってもらえないか!?どこを見てもらってもいい!」

 


シャンクス「そうさせてもらおう。行こうか?ウタ」

 


ウタ「う…うん」

 

 

 

 

 

 

 


そしてウタはエレジアを見てまわった。

 


ウタ「…!」キラキラ

 

 

 

 

 

 

 


夜…

 


シャンクス「どうだった。この国は」

 


ウタ「すごかった。たくさんの音楽のものがあって…」

 


シャンクス「フッ…」

 


ウタ「この夜景もきれいだし」ツマサキダチ

 


シャンクス「そうだな」

 


ウタ「うん」

 


シャンクス「…」

 


ウタ「…」

 


シャンクス「それにしてもずいぶん楽しそうだったな。ここで歌っていた時」

 


ウタ「ん?…うん」

 


シャンクス「俺たちの前で歌うより、大勢の人たちに聞いてもらった方が楽しかったりしないのか?」

 


ウタ「そんなことないって」プルプル…

 


シャンクス「なあウタ。この世界に、平和や平等なんてものは存在しない」

 


ウタ「?」

 


シャンクス「…」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


「「「「ワァァァァァァァ!!!」」」」パチパチパチパチ‼︎‼︎

 


「すごい…!」

 


「癒しの歌声…」

 


「これは…小さな歌姫だ…!」

 


「あの子は将来、世界に羽ばたくぞ!」

 


ゴードン「素晴らしい!君の歌声はまさに世界の宝だ!」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


シャンクス「だけどお前の歌声だけは、世界中のすべての人たちを幸せにすることができる」

 


ウタ「なに言ってるの?」

 


シャンクス「いいんだぞ。ここに残っても。世界一の歌い手になったら迎えに来てやる」

 


ウタ「バカ!私は赤髪海賊団の音楽家だよ!歌の勉強と…シャンクスたちから離れるのは…離れるのは…」ウルッ

 


シャンクス「そうかわかった。そうだよな。明日にはここを発とう」

 


ウタ「…うん」

 


シャンクス(…ウタ…)

 

 

 

 

 

 

 


パーティー会場

 


シャンクス「…」

 


ベックマン「お頭」

 


シャンクス「ベック…」

 


ベックマン「話したのか」

 


シャンクス「ああ……離れるのは嫌だと…」

 


ベックマン「そうか…」

 

 

 

 

 

 

 


「これも歌ってもらえないかしら!?」

 


「これもー!」

 


ウタ「うん!」

 


「明日も歌ってー!」

 


ウタ「あっ…ごめんなさい…私、明日にはもう出発するの…」

 


ゴードン「!」

 


「「「「!!!!」」」」

 


「そうなの!?」

 


ウタ「うん…私は赤髪海賊団の音楽家だから」

 


「そっか…」

 


ゴードン「シャンクス…」

 


シャンクス「すまん…俺たちもここに居させようと思っていたが…ウタがそう決めたんだ…」

 


ゴードン「…そうか」

 


「この素晴らしい歌声を聞くことができるの、今日しかないのか…」

 


「そうだ!だったら他の人たちにも聞かせてあげようよ!それこそ国中に!」

 


「そうだね!そのほうがみんな喜ぶよ!」

 


「そうしよう!」

 


「ウタちゃん!歌ってもらえる?」

 


ウタ「うん!」

 


ウタ「〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 


???「…」ニヤ…

 


バン!バンバンバンバン!

 


スーッ……

 


ガチャ…

 

 

 

 

 

 

 


「ありがとう!」フリフリ

 


ウタ「うんん!」フリフリ

 


シャンクス(そろそろ寝かせたほうがいいな…)スタスタ

 


パサッ…

 


ウタ「?」

 


ウタ「…」スッ…

 


ウタ「…スゥ…

 


シャンクス(ん…?…なんだ…?ウタが持ってる楽譜…ずいぶん古びて…

 


〜〜🎶🎵🎶🎵

 


ドン!!!

 


シャンクス「グッ…!」

 


ベックマン「!」

 


バリバリバリバリッ!!!

 


「キャァァァ!」

 


「うぁぁぁぁ!」

 


ルウ「うぅ…!」

 


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

 


ゴードン「あ!あれは!」

 


🎶🎶🎶ウタ「」🎶🎶🎶

 


シャンクス「ウタぁ!!!」

 


トットムジカ「」 キュイイイイイイイイ…

 


ドン!!!バリバリバリバリ!!

 


「ギャァァァ!!」

 


「ヴァァァァァァ!!!」

 


ズガガガガガガガ!!

 


「キャァァァ!!」

 


「グァァァァァ!!」

 


ゴードン「グゥ…」ガス!

 


ホンゴウ「なんだ…あれ…」

 


ベックマン「…!」

 


ライム「バケモノだ…」

 


ルウ「う…」

 


パンチ「大丈夫か!」

 


ルウ「ああ…お頭…!」

 


ゴードン「クッ…」ポタッ

 


シャンクス「ゴードンさん!あれは…!」

 


ゴードン「トットムジカ…この国に封印されていた魔王だ…」

 


ガブ「魔王…」

 


ゴードン「聞くが…もしやウタは…ウタウタの実の能力者では…」

 


シャンクス「そうだ……まさか…!」

 


ゴードン「ああ…そのまさかだ…魔王はウタウタの実の能力により復活する……そして……このままではこの国は疎か…………ウタも…………」

 


シャンクス「…!!野朗共!!!」

 


赤髪海賊団「おう!!!!」

 

 

 

 

 

 

 


ベックマン「うぉぉぉぁ!」キン!

 


ガブ「」キュイイイイイイ…ドン!

 


ヤソップ「ふん!」ドンドン!

 


ホンゴウ「はぁ!」キン!

 


ルウ「ガードされる…!?」

 


トットムジカ「」 バリバリバリバリバリ!!

 


ドガァァァァァン!!!

 


ボオオオオオオオオオ!!!

 


「キャァァァ!!」

 


「ウワァァァ!!」

 


ゴードン「…!!クゥ…!ウタァ!目を覚ましてくれェ!!取り込まれるなァ!!」ポロポロ

 


モンスター「キーッ!」バッ

 


パンチ「…!」ダッダッダッダッ

 


スネイク「うあああああ!ダァー!」キン!

 


ライム「フッ!!」キン!

 


シャンクス「」バッ

 


🎶🎶🎶ウタ「スー…」🎶🎶🎶

 


トットムジカ「」 …………

 


シャンクス「はああああ!!!」ゴォォォォッ‼︎‼︎

 


ドシュッ!!!!

 


トットムジカ「ギャオオオオオオ!!!!」

 


フッ……

 


ウタ「…」シュウウウウウ…

 


トサッ

 


シャンクス「…」

 


ウタ「スー…スー…」

 


シャンクス「…」スタスタ…

 

 

 

 

 

 

 


パサッ

 


シャンクスは被害のなかった家のベッドにウタを寝かせ、優しく布団をかけた。

 


ウタ「スー…スー…」

 


シャンクス「…ウタ……離れていても………お前は一生………俺の娘だ………」ナデ…

 


ガチャ…パタン……………

 

 

 

 

 

 

 


ホンゴウ「ゴードンさん…手当を…」

 


ゴードン「…」

 


スタスタ…

 


シャンクス「ゴードンさんすまない…」

 


ゴードン「いや……誰のせいでもない…」

 


シャンクス「…」

 


チカ…

 


ゴードン「…ん…?」

 


チカ…チカ…チカ…

 


ゴードン「もう海軍が来たのか…」

 


シャンクス「ウタには黙っていてくれないか…?事実を知らせるのはあまりに酷だ…」

 


ゴードン「ああ。海岸には私のせいだと伝えよう」

 


シャンクス「いいや、俺たちだ」

 


ゴードン「!」

 


シャンクス「赤髪のシャンクスとその一味。赤髪海賊団がやった。ウタにはそう伝えてくれ」

 


ゴードン「…あの子を置いていくつもりか…?」

 


シャンクス「あいつの歌は最高なんだ。海軍に追われる俺たちが、その才能ごと囲っちまうわけにはいかない。あんたの手で、最高の歌い手として育ててくれ」スタスタ…

 


シャンクス「あいつの歌声に罪はない」

 


ゴードン「シャンクス……」

 


ガブ「…」

 


スネイク「…」

 


モンスター「…」

 


パンチ「…」

 


ライム「…」

 


ホンゴウ「…」

 


ルウ「…」

 


ヤソップ「…」

 


ベックマン「…」

 


ザッ!

 


「「「「!?!?!?」」」」

 


ルフィ「はぁ…はぁ…」

 


シャンクス「……!?ルフィ…!?なぜここに…!?」

 

 

 

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 


数十分前…

 


ルフィ「…んぁ…?」パチッ

 


ルフィ「やべ!ねちまってた!」ガゴン!

 


ルフィ「いって〜」

 


ルフィは勢いよく起き上がったために木箱の蓋に頭をぶつけた。

 


ルフィ「しししし!ウタやシャンクスたちおどろかせてやろ!」タッタッタッ

 


ルフィは船内から出た。

 


ボォォォォォォォ…!!

 


ルフィの目の前の島には、燃え盛る炎と瓦礫の山、そして死体が転がっていた………

 


ルフィ「…」

 


トットムジカ「ギャオオオオオオ!!!!」

 


ルフィ「なんだ………あのかいぶつ………きえた………」

 


ルフィ「……!!ウタ…!シャンクス…!みんな…!」タッタッタッ

 


ルフィは島に上陸して走った。

 

 

 

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 


シャンクス「見送りに来ないと思ったら………ずっと船にいたのか………」

 


ルフィ「…」キョロキョロ…

 


ルフィはみんなを確認した。

 


シャンクス……ベックマン……ヤソップ……ルウ……ホンゴウ……ライム……パンチ……モンスター……ガブ……スネイク…………知らないおっさん………

 

 

 

 

 

 

 


ウタがいない。

 

 

 

 

 

 

 


ルフィ「ウタは…!?シャンクス!ウタは!?」

 


シャンクス「ウタは…」

 


ルフィ「…」

 


ゴードン「無事だよ」

 


ルフィ「!」

 


ゴードン「今は寝ている」

 


ルフィ「そっか…!」

 


シャンクス「ルフィ…ウタはここに置いていくことになった」

 


ルフィ「!?」

 


シャンクス「ここで…この人に育ててもらい、ウタは世界一の歌い手になる」

 


ルフィ「だめだ!」

 


シャンクス「!」

 


ルフィ「ウタはシャンクスが大好きなんだぞ!」

 


シャンクス「でもな…ルフィ…難しいだろうが…俺たちと一緒に居たらウタは…」

 


ルフィ「ウタはそれしってるのか!」

 


シャンクス「……知らない」

 


ルフィ「シャンクスは、どれだけウタがシャンクスのことすきなのかしらねえんだろ!あいつ歌よりもシャンクスのことが好きなんだぞ!!」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


シャンクス「いいんだぞ。ここに残っても。世界一の歌い手になったら迎えに来てやる」

 


ウタ「バカ!私は赤髪海賊団の音楽家だよ!歌の勉強と…シャンクスたちから離れるのは…離れるのは…」ウルッ

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


シャンクス「……………」

 


ルフィ「あんなかいぶつにめちゃくちゃにされた島においていくのか!こわれたものばっかでつまんねえしこわいだろ!」

 


シャンクス「ウタは……怪物のことを知らない…」

 


ルフィ「…じゃあなんて言うんだよ…」

 


シャンクス「俺たちが………赤髪海賊団がやったと………」

 


ルフィ「!!!!」ダッ!

 


シャンクス「ルフィ!どこに行く!」

 


ルフィ「ウタをさがすんだ!」

 


シャンクス「ま…待て…!」

 


ルフィ「いやだ!ウタをつれていくまでおれはフーシャむらにかえらねえ!」

 


シャンクス「いや…それは…!お前はフーシャ村に帰さねえと…!」

 


ルフィ「ウタぁーー!!」タッタッタッ

 


シャンクス「…」

 


ベックマン「お頭…」

 


シャンクス「ベック…」

 


ベックマン「今回ばかりは…あいつの言う通りだ。ウタの才能を潰したくないとしても、他に方法があるはずだ」

 


ゴードン「私も……そう思う……。あの子はこのエレジアに居るよりも、君たちを選んだんだ。海賊であることを選んだ」

 


シャンクス「……………」

 


ダッ…!

 

 

 

 

 

 

 


ルフィ「ウターー!!どこだーー!!」タッタッタッ

 


ガシ!

 


ルフィ「うわ!はなせよシャンクス!おれはウタをさがすんだー!」ポカッポカッ

 


シャンクス「……」

 


ルフィ「はなせーーー!!」ジタバタ

 


シャンクス「わかった。ルフィ。ウタは置いていかねえ」

 


ルフィ「!」

 


シャンクス「ちゃんと連れて帰る。あいつは俺の船の音楽家だ。それでいいか?」

 


ルフィ「シャンクス…!おう!いいぞ!」ニカ!

 


シャンクス「わかったらみんなのところに戻れ。ウタは俺が連れてくる」

 


ルフィ「ぜったいだぞ!」

 


シャンクス「ああ…………だがな…」

 


ゴチン!

 


ルフィ「いってぇー!」

 


シャンクス「勝手に船に乗り込んだのは良くない」

 


ルフィ「うぅ…」ヒリヒリ

 


シャンクス「ほら。戻れ」

 


ルフィ「くっそ〜…」トボトボ…

 


シャンクス(………今回は乗ってたおかげで助かったかもな……)

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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