L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

小説『もしもルフィが最後まで諦めなかったら』

 

 

 


この風は…

 

 

 

 


どこから…来たのと…

 

 

 

 


問いかけても空は何も…

 

 

 

 


言わない…

 

 

 

 


この歌は…

 

 

 

 


どこへ辿り着くの…

 

 

 

 


見つけたいよ自分だけの…

 

 

 

 


答えを………

 

 

 

 


まだ知らない海の果てへと…

 

 

 

 


漕ぎ出そう……………

 

 

 

 


ただひとつの夢…

 

 

 

 


決して譲れない…

 

 

 

 


心に帆を揚げて…

 

 

 

 


願いのまま進め…

 

 

 

 


いつだってあなたへ…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「…」パチ…

 


ガバッ!

 


ルフィ「…」

 


ゾロ「…よく寝てたな…」

 


ジンベエ「…」

 


ルフィ「あれ…ウタは…?シャンクスも…」

 


ゾロ「おう…」

 


ルフィ「…」スッ…

 


ルフィ「…」ザッ…

 


ゾロに指された方向を見ると、赤髪海賊団が何かを囲んでいた。

 


ベックマン「…」

 


ヤソップ「…」

 


ルウ「…」

 


パンチ「…」

 


モンスター「…」

 


ライム「…」

 


ホンゴウ「…」

 


スネイク「…」

 


ガブ「…」

 


ロックスター「…」

 


シャンクス「…」

 


ルフィ「…」

 


バッ

 


ルフィはレッドフォース号まで飛んだ。

 


ダン!

 


赤髪海賊団「「「!」」」

 


ルフィ「…」

 


シャンクス「ルフィ…」

 


ルフィはみんなとは目を合わせず、ただひとつのものだけを見ていた。

 


ルフィ「…」スタ…スタ…

 


そしてシャンクス達が囲んでいるものに近づき、蓋を開けた。

 


ルフィ「…」ガコッ

 


そこには安らかに眠っているウタがいた。

 


ルフィ「………………ウタ」

 


シャンクス「…」

 


シャンクスはルフィに対してかける言葉が見つからなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドン…

 


シャンクス「!」

 


ドン…

 


ドン…ドットット

 


ドンドットット

 


ドンドットット…ドンドットット

 


ルフィ「…」シュカァァァ!

 


赤髪海賊団「「「!」」」

 


シャンクス「ルフィ…!」

 


なにか太鼓のような音が聞こえたと思ったら、突如ルフィの髪や服が白くなり、目や眉毛も変化した。

 


ルフィ「…」スッ…ポワッ…

 


全身が白くなったルフィは自分の胸に手を置き、そこからなにか光の玉のようなものを出した。

 


ルフィ「…」スゥゥゥ…

 


そしてそれをウタの胸の中に入れた。

 


赤髪海賊団やシャンクスは、ルフィのすることをそっと見守っていた。

 


ルフィ「…」

 


シャンクス「ルフィ…」

 


バッ

 


ルフィは高く飛び上がった。

 


どうやら自分の船に戻ったらしい。

 


赤髪海賊団のみんなはルフィが一体、何をしたのかわからなかった。

 


すると…

 


ウタ「…………ゥ……」

 


赤髪海賊団「「「!!」」」

 


ウタ「………」パチ…

 


シャンクス「ウタ!」

 


ウタ「あれ………シャン…ゴホ…ゴホ…」

 


シャンクス「大丈夫か!?」

 


ウタ「私……なんで……」

 


シャンクス「……ルフィが……『死んでほしくない』って…『生きてくれ』って……お前を助けたんだ…」

 


ウタ「……そっか…」

 


シャンクス「もちろん俺たちもだ…娘が俺たちより先に死んでいいわけがない」

 


ウタ「……」チラッ…

 


赤髪海賊団「「「…」」」コクッ

 


ウタ「……私…これから……どうしたら…」

 


シャンクス「また…俺たちの船に乗るか?」

 


ウタ「え?」

 


シャンクス「いや…ひとつの提案だ。ウタがまた赤髪海賊団に戻りたいというなら乗っていい。エレジアに居たいのならそれでもいい。……12年前はお前の気持ちを考えてなかった……すまなかった。今度はウタの心を尊重する」

 


ウタ「……わ……私は……」

 


シャンクス「…」

 


ウタ「私は……赤髪海賊団の音楽家だよ…!」

 

 

 

END