一人暮らしをしているウタは現在、部屋で作曲をしていた。
ウタ「うーん…どうしようかな…」
ピンポーン
ウタ(誰か来た)
ウタ「はーい」
ルフィ「よう!」
ウタ「ルフィ!いらっしゃい!遊びに来たの?」
ルフィ「祝いに来た」
ウタ「……え?なにを?」
ルフィ「え?今日誕生日だろ?」
ウタ「…あっ!そっかぁ。今日誕生日だ」
ルフィ「忘れてたのかよ」
ウタ「忘れてた…ずっと曲作ってて…」
ルフィ「ほんとに歌好きだな」
ウタ「えへへ…まあ…それにしてもお祝いしに来てくれたんだね。ありがとう」
ルフィ「しししし。友達だからな」
ウタ「ふふ。手に持ってるのはケーキかな?」
ルフィ「ああ。買ってきた。ロウソクも」
ウタ「一緒に食べよっか。もう夜だし。ごはん作るよ」
ルフィ「やったー!」
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ルフィ「ふぃー。ごちそうさん!…じゃあケーキだな」
ルフィ「じゃーん!」
ウタ「うわー!ケーキおいしそー!」
ルフィ「ししししし。美味そうだな」
ルフィ「じゃあロウソクに火ィつけて…消すんだぞ」
ウタ「うん!」
ルフィ「俺が誕生日の歌歌ってやる」
ウタ「よろしくね」
ルフィ「ゴホン!」
ルフィ「ハッピバースデートゥーユー♫
ハッピバースデートゥーユー♫
ハッピバースデーディアウーター♫
ハッピバースデートゥーユー♫」
ウタ「フー」
ルフィ「おめでとぉー!」
ウタ「ありがとうー!」
ルフィ「食べるか!」
ウタ「うん!」
ウタ「モグモグ…おいしー!…ってルフィめっちゃ口の周りついてるよ」
ルフィ「?」
ウタ「もう…」フキフキ
ルフィ「しししし!すげえうめぇ」
ウタ「ほんとだね!」
ルフィ「ああ、そうだ。ウタ、これ誕生日プレゼントだ」
ウタ「うわぁー!ありがとうルフィ!なにかな…?」ガサッ
ウタ「あっ…!これ、マフラー?」
ルフィ「ああ。これからどんどん寒くなるからな。少しでもあったかくできたらいいなって」
ウタ「すごい!私と同じ色!」
そのマフラーは赤と白が半分のものだった。
ウタ「…これ…」
マフラーには少しほつれている箇所があった。
ルフィ「ご…ごめんな……探したんだけど…ウタの髪の色と同じのがなかったんだ…」
ウタ「…」
ルフィ「だから…」
ウタ「…これ、ルフィが編んだの?」
ルフィ「…ああ。下手くそでごめんな…やっぱりそんなのつけられねえか…他の…」
ウタ「すっごく上手!」
ルフィ「!」
ウタ「全然ヘタクソじゃないよ!ちょっとしかほつれてないし!しかもルフィ、私のために編んでくれたなんてすっごく嬉しい!最高の誕生日プレゼントだよ!」
ルフィ「ウタ…!」
ウタ「ありがとね。ずっと大切にする!」
おわり。