L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

小説『もしもウタがルフィに助けを求めたら』

 

 

 

 

 

ロビン「ウタワールドからは自分の意思で出ることはできない。絶対に」

 


ウソップ「どうすんだよ…」

 


ウタウタの世界から出る手立てがないことを知りみんなは途方に暮れていた。そのとき…

 


ガサッ

 


ウタ「ルフィ……」

 


茂みからウタが現れた。

 


一同「!?」

 


みんなはウタが現れ戦闘態勢に入る。

 


ルフィ「ウタ!?どうした!?」

 


ルフィはウタの悲しい表情に気づきすぐに駆け寄った。

 


ウタ「うぅ…」

 

 

 

 


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数十分前…

 


「帰りたいって言ってんだろ!!」

 


ウタ「!!」

 


拒絶された。

 


——ウタちゃん苦しいよ…

 


——また海賊が…

 


——平和が欲しい…

 


——ウタだけが救いだ…

 


——ウタちゃんの歌をずっと聴いていられる世界はないのかな…

 


——ウタ「わかった。私がみんなが幸せになれる『新時代』を作る」

 


——自分の命を捧げて——

 


なのに…

 


「この世界はなんか違う…」

 


「帰りたい」

 


「ついていけないよ」

 


みんなが望んだのに…

 


自由を。

 


平和を。

 


幸せを。

 


私の歌を。

 


しかしわかっていた。

 


このやり方は違うと。

 


なにかが違う。

 


けれどこの方法しか思いつかなかった。

 


私のウタウタの実の能力で平和な世界を作り出すことしか。

 


こうするしかなかった。

 


みんなが私に助けを求めたから…

 


私を頼ってくれたから…

 


みんなの役に立とうとした。

 


なのに否定され、みんなは言い争いになり、喧嘩をし始めた。

 


だけど引き返せない。

 


ネズキノコを食べて眠れなくなった私にはもう自分で能力を解除することができない。

 


だからこのまま続けるしかなく、喧嘩を始めたファンを大人しくさせた。

 


大切なファンをぬいぐるみに変えて無理やり平和な世界を作った。

 


違うとわかっている。けれども止めることはできない。

 


もうどうしたらいいのかわからなくなっていた。

 


ウタは縋り付くようにある人の元へ向かっていた。

 

 

 

 


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ウタ「ルフィ…私どうしたらいいの…」

 


ルフィ「ウタ…本当はわかってるんだよな…これが間違ってるって」

 


ウタ「………………うん」

 


ルフィ「ならもうこんなことはやめよう」

 


ウタ「でも…私は…みんなのために新時代を…」

 


ルフィ「それでみんなは喜んでくれたのか?」

 


ウタ「……うんん……」

 


ルフィ「別の方法があるはずだ。それにお前言ってただろ?シャンクスと一緒に世界を回って、それで作った曲で新時代を作るって」

 


ウタ「…私はシャンクスに捨てられたんだよ」

 


ルフィ「!!!」

 


ルフィ「うそだ!」

 


ウタ「ウソじゃない」

 


ルフィ「シャンクスがそんなことするわけ…」

 


ゴードン「ウタ!」

 


ウタ「…ゴードン」

 


ゴードン「すまない!12年前にエレジアを滅ぼしたのは赤髪海賊団じゃなくトットムジカなんだ!」

 


ウタ「………知ってる」

 


ゴードン「え!?!?」

 


ウタ「…」

 


ゴードン「…なぜ…」

 


ウタ「事件の日の映像が記録された電電虫を拾って…」

 


ゴードン「……そんな」

 


ウタ「私のせいなんでしょ?私のせいでこの国は…」

 


ゴードン「違う!!」

 


ウタ「!!」

 


ゴードン「それは違うぞウタ!君のせいじゃない!君の歌声に罪はないんだ!」

 


ウタ「…」

 


ゴードン「シャンクスもそう言っていた!そしてシャンクスは…赤髪海賊団は…君を守るために…」

 


ウタ「そんなの私は望んでない!!」

 


ゴードン「!!」

 


ウタ「私はあの日、シャンクスに離れ離れになるのは嫌って言った!なのにあいつは私を置き去りにしたんだ!守るためって言ってもそれは紛れもない事実!」

 


ゴードン「…」

 


ルフィ「じゃあよウタ。会いに行こう。シャンクスに」

 


ウタ「え?」

 


ルフィ「会って、言ってやれ。1人にするなって」

 


ウタ「…それで断られたら?」

 


ルフィ「おれが一緒にいてやる」

 


ウタ「!」

 


ルフィ「おれがそばにずっと一緒にいて、お前を守る」

 


ウタ「…ほんと?」

 


ルフィ「ほんとだ」

 


ウタ「…わかった」

 

 

 

 

見てくれてありがとうございます。

 

 

 

あとがき

 


自分で書いてて泣きました…

 

 

 

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