L×U

様々な知識や小説、日記を投稿します。

ワンピース『ルフィ「へぇ〜!」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ「どうしたのルフィ?」

 


ルフィ「ノベルヒロインズ[カラフル]が1位になったって」

 


ウタ「えぇ!?どれ!?」

 


ルフィ「ほら」

 


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トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノベルス第1位は『ONE PIECE novel HEROINES[Colorful]』が獲得した。

 


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ウタ「ほんとだ〜!」

 


ルフィ「よかったなぁ!」

 


ウタ「うん!」

 


ルフィ「おれも読んだけど、ウタとシャンクスの昔の話が知れてよかったぞ」

 


ウタ「えへへ……なんか恥ずかしいけど…」

 


ルフィ「ウタ、シャンクスのこと大好きだもんなぁ」

 


ウタ「うん」

 


ルフィ「ししし!」

 


ウタ「今はルフィが一番大好きだよ!」

 


ルフィ「そっか!ありがとな!おれも好きだ!」

 


ウタ「ふふっ!」

 

 

 

 


TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読んでいただきありがとうございます😄

 

 

 

 


あとがき

 


たまたま記事を見つけました❗️

 


一時期Amazonでも原作の巻百八を差し置いて、ベストセラーになっていたので凄いですね。

 


ハンコックやたしぎ 、レイジュ、ナミとロビンのお話もすごく面白かったです。

 


ウタちゃんの話は最後少し泣いてしまいました😭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ONE PIECE FILM RED『ウタ「今日からだよ!」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ「FILM REDのDVDとブルーレイのレンタル!」

 


ルフィ「ちょっと前からは、配信も始まってんだよな!」

 


ウタ「うん!アマゾンプライムビデオだけじゃなくて、いろんなところで観られるよ!」

 


ルフィ「これでまたウタのライブが観やすくなったな!」

 


ウタ「そうだね!」

 


ウタ「映画館はもちろんいいんだけど…いろんな事情…たとえば病気とかで映画館に来られなかった人もいるだろうからね…」

 


ルフィ「ああ…そうだな」

 


ウタ「そんな人も…私の歌を聴いて…少しでも元気になってもらいたい」

 


ルフィ「ししし…!なれるさ」

 


ウタ「…ふふっ……ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ルフィ「それにしても去年は楽しかったな〜!」

 


ウタ「去年?」

 


ルフィ「応援上映

 


ウタ「ああ〜!」

 


ルフィ「最後の日なんか、ウタ歌ったもんな!」

 


ウタ「そうだったね…!」

 


ルフィ「……今からやるか」

 


ウタ「え?」

 


ルフィ「ペンライトまだあるだろ?」

 


ウタ「あるけど」

 


ルフィ「去年のように、ペンライト振りながらウタのライブ観よう!」

 


ウタ「えー!?本気!?ふたりだけで!?」

 


ルフィ「ああ!ほらいくぞ!」

 


〔ナレーション「世はまさに大海賊——

 


ウタ「ちょっと待ってよ〜!」

 

 

 

 


TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最後まで読んでいただきありがとうございます😄

 


あとがき

 


さらにFILM REDが観やすくなりましね!

 


以前はFILM REDを観るためにプライムビデオに登録していたのですが、実写版を観るために辞めてしまって。

 


YouTubeでも観られるようになっていて嬉しいです。😊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忙しい朝に簡単栄養チャージ!朝食スープ

 

ワンピース ルフィ「見たぞウタ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「えっ?」

 


ルフィ「ウタがフィギュア紹介してるやつ!」

 


ウタ「あー…!ありがとう」

 


ルフィ「最後凄かったなぁ」

 


ウタ「?」

 


ルフィ「ウタの明るい声と、暗い声が聞こえてきたぞ」

 


ウタ「あれは……アナザーVer.のために…運営にやってほしいって言われたから…」

 


ルフィ「そっか」

 


ウタ「…………」

 


プルルルルル…

 


ウタ「!」

 


ガチャ

 


ウタ「もしもし」

 


シャンクス「ウタ」

 


ウタ「!」

 


ウタ「シャンクス!」

 


ルフィ「お〜!」

 


ウタ「どうしたの?」

 


シャンクス「ウタ、また新しいフィギュアが出るんだってな!」

 


ウタ「う、うん。そうなの」

 


シャンクス「早速予約させてもらったぞ」

 


ウタ「ありがとうシャンクス!」

 


シャンクス「フッ…」

 


ウタ「あっ…そうだ……ルフィ」

 


ルフィ「ああ」

 


シャンクス「?」

 


ウタ「…せーのっ」

 


ウタ「シャンクスお誕生日おめでとう〜!」

ルフィ「シャンクス誕生日おめでとう〜!」

 

 

 

 


TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


見てくれてありがとうございます😊

 

 

 

あとがき

 


またウタちゃんの声が聞けて嬉しいです。

 


最近、ウタちゃん関連のことが多くていいですね☺️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野菜をMotto!!国産厳選野菜スープ

 

ワンピース『ウタ「発売されたよ!」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年3月4日(月)

 


ルフィ「108巻がか?」

 


ウタ「えっ!?108巻発売されたの!?」

 


ルフィ「ああ」

 


ウタ「そうなんだ〜!後で読も…じゃなくて!」

 


ウタ「これ!」バッ

 


ルフィ「おお〜!前に見たやつ!」

 


ウタ「ノベルヒロインズ[カラフル]だよ!」

 


ルフィ「ウタとナミとロビンが表紙なんだな!」

 


ウタ「そう!ナミちゃんとロビンさんと一緒なんて嬉しい!」

 


ルフィ「よかったなぁ!」

 


ウタ「えへへ…!」

 


ウタ「みんなと優雅にシャンパンも飲んで…楽しかったな〜…!(覚えてないけど)」

 


ルフィ「ウタ酒弱えだろ」

 


ウタ「そ、そんなことないよ!」

 


ルフィ「そっかぁ?」

 


ウタ「そうよ!」

 


ルフィ「ふ〜ん」

 


ウタ「ル…ルフィは強いの!?」

 


ルフィ「おう!」

 


ウタ「じゃあ飲んでみて!」

 


ルフィ「え〜……おれ酒好きじゃ…

 


ウタ「な〜んだ。弱いんじゃん」

 


ルフィ「違うぞ…!好きじゃねえだけだ!」

 


ウタ「出た〜。負け惜しみ〜」ニシシ

 


ルフィ「わかった!飲む!ちょっと待ってろ!」ダッ

 


ウタ「あっ…!」

 


ルフィは急いでスーパーでお酒を買ってきた。

 


ルフィ「買ってきたぞウタ!」

 


ウタ「おかえり……お酒?」

 


ルフィ「ああ!」

 


ウタ「なにこれ…?スピリタス……?初めて見る…」

 


ルフィ「酒のことはよくわかんねェから適当に買ってきた!飲むぞ〜!」ゴクゴク

 


ルフィは早速買ってきたお酒をがぶ飲みした。

 


数分後…

 


ルフィ「……………」

 


ウタ「あ………あの………ルフィ…?」

 


ルフィ「……………………」

 


ウタ「だ……大丈夫…?」

 


ルフィ「…………う」

 


ウタ「う?」

 


ルフィ「うたーーー!」バッ‼︎

 


ウタ「うわ゛っっ」

 


もにゅっ…!

 


ルフィはウタの胸に顔を埋めた。

 


ウタ「ル…///ルフィ…///」

 


ルフィ「zzz……」

 


ウタ(ひいいい……///だれかたすけて〜!///)

 

 

 

 


TO BE CONTINUED

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読んでくれてありがとうございます🥰

 

 

 

あとがき

 


ヒロインズの表紙を見るたびに嬉しくなります…😭

 


108巻のウソップギャラリー海賊団にもウタちゃんの作品があって嬉しいです😭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国産高品質、プロテインブランド【ULTORA(ウルトラ)】

 

ルウタ『おれたちは何を見せられてんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

改めてみんなは、ルフィが強くなり続けようと努力するわけを垣間見た。

 


ウタ「……」ポロポロ…

 

 

 

 


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ルフィ「いくら強くなっても将来何が起こるかわからねえ」

 


ルフィ「だからおれは、強くなり続けなきゃいけねえんだ」

 

 

 

 


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ウタは、昔ルフィが言っていたことを思い出していた。

 


ルフィ「……」

 


チョッパー「うわぁぁぁん…!」ポロポロ

 


ブルック「ウゥ…」ポロポロ…

 


フランキー「うおおおん…!」ポロ…ポロ…

 


泣かせるつもりはなかったけど事実泣いてる。

 


ルフィはどうしようかと思った。

 


ルフィ「誰か…歌うか?」

 


一味「………」

 


せっかくカラオケに来たのに、みんな歌う気分ではなくなってしまっていた。

 


ルフィ「………」

 

 

 

 


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ウソップ「もういっそのこと、ずっとルフィが歌ってればいいんじゃねえか!?」

 

 

 

 


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数分前、ウソップもああ言っていたので、ルフィは誰かが「歌いたい」と言うまで歌うことにした。

 


ルフィ「……」ポチッ…

 

 

 

 


♫〜♫〜♫

 


一味「!」

 


ルフィ『限られた時の中で』

 


ルフィ『どれだけのコトが出来るのだろう...』

 


ルフィ『言葉にならないほどの想いを』

 


ルフィ『どれだけアナタに伝えられるだろう....』

 


ルフィ『ずっと閉じ込めてた』

 


ルフィ『胸の痛みを消してくれた』

 


ルフィ『今 私が笑えるのは』

 


ルフィ『一緒に泣いてくれたキミがいたから』

 


ルフィ『一人じゃないから』

 


ルフィ『キミ ウタが私を守るから』

 


ウタ「…!」

 


ルフィは歌いながらウタのほうを見た。

 


先ほど歌った「One day」の歌詞はまさにルフィのことを表していたと言える。

 


そのためウタは、今歌っている曲の歌詞もルフィを表しているんじゃないかと無意識のうちに思っていた。

 


しかし自分を見ながら言った歌詞はウタがルフィを守ってると言うもの。

 


ウタ「?」

 


ウタは疑問に思った。

 


ルフィ『強くなれる もう何も恐くないヨ....』

 


ルフィがもっとも嫌いなものの一つは、ひとりになること。

 


ルフィがウタを守るのは間違いないが、ウタはずっとルフィのそばにいてくれる。

 


ウタがいてくれるから、ルフィは孤独にならない。

 


だからルフィは強いままでいられる。

 


さらに、ウタを守る為にルフィは強くなり続けられる。

 


ルフィ『時がなだめてく』

 


ルフィ『痛みと共に 流れてく』

 


ルフィ『日の光がやさしく照らしてくれる』

 


♫〜♫〜♫

 


ルフィ『説明する言葉も』

 


ルフィ『ムリして笑うコトもしなくていいから』

 


ルフィ『you don't have to worry』

 


ルフィ『何かあるなら いつでも頼ってほしい』

 


ルフィ『疲れた時は 肩をかすから』

 


ルフィ『どんなに強がっても』

 


ルフィ『ため息くらいする時もある……』

 


ルフィ『孤独じゃ重い扉も』

 


ルフィ『共に立ち上がればまた動き始める』

 


ルフィ『一人じゃないから』

 


ルフィ『私がキミ ウタを守るから』

 


ウタ「…!」

 


ルフィ『あなた ウタの笑う顔が見たいと想うから』

 


ウタ「……うぅ…」ポロッ

 


ルフィ『時がなだめてく』

 


ルフィ『痛みと共に流れてく』

 


ルフィ『日の光がやさしく照らしてくれる』

 


ルフィ『時に人は傷付き、傷付けながら』

 


ルフィ『染まる色はそれぞれ違うケド』

 


ルフィ『自分だけのSTORY』

 


ルフィ『作りながら生きてくの』

 


ルフィ『だからずっと』

 


『ずっと』

 


ルフィは発声していないのに、なぜかエコーが聞こえてきた。

 


ルフィ『ずっと』

 


『ずっと』

 


ルフィ『あきらめないで....』

 


ルフィ『一人じゃないから』

 


ルフィ『私がキミ ウタを守るから』

 


ルフィ『あなた ウタの笑う顔が見たいと想うから』

 


ルフィ『時がなだめてく』

 


ルフィ『痛みと共に流れてく』

 


ルフィ『日の光がやさしく照らしてくれる』

 


♫〜♫〜♫

 

 

 

 


ウタ「うぅ〜…!ルフィ〜…!」ポロポロ

 


ブルック「これもいい曲ですねえ…!」ポロポロ

 


フランキー「うああああ…!」ダバダバ

 


ゾロ「泣きすぎだろ…」

 


フランキー「バカ!泣いてねぇよ!バカ!」ダバダバ

 


もはや、フランキーの涙で隣に座っているゾロの服が濡れそうだった。(ブルックはすでに自分の涙で濡れている)

 


ルフィ「……」ポチッ

 

 

 

 


♫〜♫〜♫

 


ルフィ『改札の前つなぐ手と手』

 


ルフィは目を閉じながら歌う。

 


ルフィ『いつものざわめき新しい風』

 


ルフィ『明るく見送るはずだったのに』

 


ルフィ『うまく笑えずに君を見ていた』

 


ルフィ『君が大人になってくその季節が』

 


ルフィ『悲しい歌で溢れないように』

 


ルフィ『最後に何か君に伝えたくて』

 


ルフィ『「さよなら」に代わる言葉を僕は探してた』

 


♫〜♫〜♫

 


ルフィ『君の手を引くその役目が』

 


ルフィ『僕の使命だなんて そう思ってた』

 


ルフィ『だけど今わかったんだ 僕らならもう』

 


ルフィ『重ねた日々が ほら 導いてくれる』

 


ルフィ『君が大人になってくその時間が』

 


ルフィ『降り積もる間に僕も変わってく』

 


ルフィ『たとえばそこにこんな歌があれば』

 


ルフィ『ふたりはいつもどんな時もつながっていける』

 


♫〜♫〜♫

 


ルフィ『突然ふいに鳴り響くベルの音』

 


ルフィ『焦る僕 解ける手 離れてく君』

 


ルフィ『夢中で呼び止めて 抱き締めたんだ』

 


ルフィ『君がどこに行ったって僕の声で守るよ』

 


ウタ「!」

 


目を開けたルフィはまたウタのほうを見た。

 


ルフィ『君 ウタが僕の前に現れた日から』

 


——海賊なら…!出てけ!!

 


ルフィ『何もかもが違くみえたんだ』

 


——早く海賊になって……海へ出てえ…!

 


ルフィ『朝も光も涙も』

 

 

 

 


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ウタ「〜♪」

 


ルフィ「…!」

 

 

 

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ルフィ『歌う声も』

 


ルフィ『君 ウタが輝きをくれたんだ』

 


ウタ「……///」

 


ルフィ『抑えきれない思い 好きをこの声に乗せて』

 


ルフィ『遠く君の街へ届けよう』

 


ルフィ『たとえばそれがこんな歌だったら』

 


ルフィ『ぼくらは何処にいたとしてもつながっていける』

 


♫〜♫〜♫

 

 

 

 


ウタ「…///」

 


もちろんこの曲の歌詞は(いままでのも)ルフィが考えたものではないが、どこかルフィとウタを表すようなものがところどころにあった。

 


さらにその歌詞のときにルフィはウタを見ながら…と言うよりウタに向けて歌っていた。

 


そのためウタはドキドキしていた。

 


サンジ(ルフィがラブソングを……)

 


ブルック(さらに歌手であるウタさんに向けて歌で愛を伝えようとして……)

 


ロビン(ロマンチストねえ…♡)

 


ルフィ「……」ポチッ

 

 

 

 


♫〜♫〜♫

 


ウタ「…!」

 


今回は最初からルフィはウタのほうを見ていた。

 


ルフィ『明日、今日よりも好きになれる』

 


一味「!?」

 


ウタ「…!///」

 


ルフィ『溢れる想い 愛が止まらない』

 


ルフィ『今もこんなに好きでいるのに』

 


ウタ(す……好き…///)

 


ルフィ『言葉に出来ない』

 


ルフィ『君のくれた日々が積み重なり 過ぎ去った日々2人歩いた「軌跡」』

 


ルフィ『僕らの出逢いがもし偶然ならば? 運命ならば?』

 


ルフィ『君に巡り合えた それって「奇跡」』

 


ルフィ『2人寄り添って歩いて 永久の愛

ウソップ(愛!?)

を形にして』

 


ルフィ『いつまでも君の横で 笑っていたくて』

 


ルフィ『アリガトウや Ah 愛してるじゃまだ

フランキー(愛してる!?)

足りないけど』

 


ルフィ『せめて言わせて 「幸せです」と』

 


さっきのはまだしも、今歌ってるのは紛れもないなラブソングだった。ラブラブソングだった。

 


しかも歌詞全てがルフィとウタを表してる…のかはわからない。

 


一味はルフィの口からは出てこないであろう言葉が出てきて戸惑っていた。

 


傍から見れば完全にルフィがウタに対して愛を歌っていた。

 


ロビン「あらあら…♡」ウフフ♡

 


ルフィ『いつも』スッ…

 


ルフィはゆっくりと立ち上がった。

 


ルフィ『君の右の手の平を』

 


そしてウタに近づく。

 


ルフィ『ただ僕の左の手の平が』スッ…

 


そして左手を伸ばし、

 


ルフィ『そっと包んでくそれだけで』ギュッ…

 


ウタの右手を優しく握り、

 


ルフィ『ただ愛を感じていた』

 


優しい眼差しを向けた。

 


ウタ「ひゃぁぁぁ…///」ドキドキ

 


ルフィ『日々の中で』スタ…

 


ナミ「うわぁ…///」

 


ウタの手を離したルフィは反時計回りに回る。

 


ルフィ『小さな幸せ』スタ…

 


ロビン「あら…♡」

 


ルフィ『見つけ重ね』スタ…

 


チョッパー「……」ボウゼン…

 


ルフィ『ゆっくり歩いた「軌跡」』スタ…

 


ウソップ「……」アゼン…

 


ルフィ『僕らの』スタ…

 


ブルック「ヨホ♡」

 


ルフィ『出会いは』ビチャッ…

 


フランキー「……」アゼン…

 


ルフィ『大きな世界で』スタ…

 


ゾロ「……」

 


ルフィ『小さな出来事』スタ…

 


ジンベエ「……」アゼン

 


ルフィ『巡り合えた』スタ…

 


サンジ「」

 


ルフィ『それって「奇跡」』トサッ…

 


ルフィは元座っていたところに戻った。

 


ルフィ『うまく行かない日だって 2人で居れば晴れだって』

 


ウタ「///」ドキドキ///

 


そしてまたウタを見る。

 


ルフィ『強がりや寂しさも 忘れられるから』

 


ルフィ『僕は君でなら 僕で居れるから』

 


ルフィ『だからいつも そばにいてよ 「愛しい君へ」』

 


ウタ「/////」ドキンドキン///

 


ルフィ『2人フザけあった帰り道 それも大切な僕らの日々』

 


ルフィ『「想いよ届け!」と伝えた時に 初めて見せた表情の君』

 


ルフィ『少し間が空いて 君がうなずいて 僕らの心 満たされてく愛で』

 


ルフィ『ぼくらまだ旅の途中で またこれから先も何十年』

 


ルフィ『続いていけるような未来へ』

 


ルフィ『例えばほら 明日を見失いそうに 僕らなったとしても』

 


ルフィ『2人寄り添って歩いて 永久の愛を形にして』

 


ルフィ『いつまでも君の横で 笑っていたくて』ニコッ

 


ウタ「!」ドキン///

 


ルフィ『アリガトウや Ah 愛してるじゃまだ足りないけど』

 


ルフィ『せめて言わせて 「幸せです」と』シシシ…!

 


ルフィ『うまく行かない日だって 2人で居れば晴れだって』

 


ルフィ『喜びや悲しみも 全て分け合える』

 


ルフィ『君がいるから 生きていけるから』

 


ルフィ『だからいつも そばにいてよ 「愛しい君へ」』

 


ウタ「キャァァァ…///」ドキンドキン///

 


ナミ「…///」

 


ロビン「あらぁ…♡」

 


ルフィはウタに向けて歌っている。

 


だがウタの隣に座っているナミ、その隣に座るロビンも、自分たちのほうにルフィの体が向いているので、ウタに歌っていると分かっていても、ときめいていた。

 


ルフィ『最後の一秒まで』

 


ルフィ『明日、今日より笑顔になれる』

 


ルフィ『君がいるだけで そう思えるから』

 


ルフィ『何十年』

 


ルフィ『何百年』

 


ルフィ『何千年』

 


ルフィ『時を超えよう』

 


ルフィ「ウタを愛してる」

 


ウタ「……/////」プシュゥゥゥ…///

 


ブルック「ウワァァァァオ♡」

 


ナミ「うわぁぁぁ…///」

 


ロビン「素敵…♡」

 


ルフィ「!」キィーン!!

 


ウタ「」ボシュン///

 


ポスッ…

 


ウタはキャパオーバーして気絶してしまったが、ルフィが倒れそうになったところを優しく受け止めた。

 


ルフィ「そろそろ帰るな。またなみんな」

 


ガチャ……

 


パタン………

 


そしてウタをお姫様抱っこしてそのまま帰った。

 


一味「…………………………」

 


ナミ「……///」

 


ロビン「うふふ♡」

 


ブルック「アラ〜///」

 


ナミ、ロビン、ブルックはときめいており……

 


チョッパー「…………」

 


チョッパーは呆然としていて……

 


ウソップ「…………」

 


フランキー「…………」

 


ジンベエ「……」

 


ウソップ、フランキー、ジンベエは唖然としていて……

 


サンジ「」

 


サンジは灰になっていた。

 


ゾロ「俺も帰っていいか?」

 

 

 

 


めでたしめでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ULTORA(ウルトラ)】

 

ONE PIECE「ルフィが強さを求める理由」

 

 

 

 

 

 

 

 

第1030話
『新時代の誓い!ルフィとウタ』


ウタ「あんたがいちばん自信があるのはなに?」


ルフィ「おれはつよいぞ!」


ウタ「ならもっと強くなるの」

 

 


ウタ「帰ってきたら少しは強くなってるか試してあげる!ルフィ〜!」

 

 

 

 


ルフィ「なあ……」


ベックマン「ん…?」


ルフィ「おれ……つよくなりてえ……」


ベックマン「……ああ」


ルフィ「つよくなりてえよお…!」


ベックマン「そうだな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第503話
『よろしく頼む!兄弟から届いた手紙!』


ルフィ「もっと!!!強くなりたい!!!」


ルフィ「………もっと!!」


ルフィ「もっと!!」


ルフィ「もっともっともっともっともっと!!!」


ルフィ「もっともっともっともっと!!!」


ルフィ「もっともっと!!!」


ルフィ「もっと強くなって!!!」


ルフィ「……!!」


ルフィ「そしたら…なんでも守れる」


ルフィ「誰もいなくならなくて済む……!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第273話『全ては仲間を守る為に!ギア2発動!』


ルフィ「おれはもっと強くならなくちゃ仲間を守れねェ………!!」


ルフィ「…おれには強くなんかなくたって一緒にいて欲しい仲間がいるから………!!おれが誰よりも強くならなきゃそいつらをみんな失っちまう!!!」


ルフィ「力いっぱい戦う方法を考えた…」


ルフィ「誰も失わねェ様に………!!」


ルフィ「誰も遠くへ行かねェ様に…」


ルフィ「ギア2」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第304話『勝てなきゃ誰も守れない!ギア3始動』

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第560話『激闘開始!ルフィVSホーディ!』


ホーディ「お前に勝ち目はねェ!!!」


ホーディ「しらほしも!!魚人島も!!てめェの仲間達も!!!」


ホーディ「お前ごときにゃ何も守れねェんだよ!!!」


ルフィ「いいや…全部守る!!!」


ルフィ「その為の2年だったんだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→ 公式サイト ←

ONE PIECE『どこまでもあなたへ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ルフィとウタの結婚式、もとい、ふたりの結婚を祝う宴は数日続いた。

 


その宴もお開きとなり、翌日からフランキーたちに建ててもらった一軒家にふたりで住むことになる。

 


場所はドーン島。

 


その島にある小さな村、フーシャ村はルフィの故郷で、ふたりが出会った場所。

 


そのフーシャ村から少し離れた原野に家を建ててもらった。

 


ルフィ「ありがとな!」

 


ウタ「ありがとうございます!」

 


フランキー「アーウ!お安いご用だ!」

 


港友「ってやんでいバカヤロー!おれっちにゃァ朝飯前だ!」

 


港友「にしてもフラの介だけじゃなく、こいつらもなんて仕事ぶりだ…!」

 


タイルストン「うおおおおー!いい家が出来たなァーー!」

 


ルル「フランキーと作業するのはあのとき以来だな…」

 


ウタ「いい家だね、ルフィ」

 


ルフィ「ああ!」

 


アイスバーグ「ンマー……幸せにな」

 


ルフィ「ああ!ありがとな!アイスのおっさん!」

 


ウタ「はい!ありがとうございます!」

 


パウリー「じゃあな」

 


スタスタ…

 


ウタ「今日からここで…一緒に暮らすんだね…」

 


ルフィ「ああ…」

 


ウタ「ふふっ…!あらためてよろしくね、ルフィ!」

 


ルフィ「ああ!よろしくな、ウタ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ルフィとウタ、そして、かつて一緒に旅をした仲間と共に自由で平和な"新時代"を作った。

 


海賊たちの略奪。

 


昔の天竜人や世界政府の卑劣な蛮行もなくなった。

 


そのためふたりの暮らしは平穏だった。

 


同じものを食べ、

 


ルフィ「うんめェ〜!ウタ料理上手だな!」

 


ウタ「ほんと!?ありがとうルフィ!」

 


ルフィ「ああ!最高だ!」

 


ウタ「えへへ…」

 


同じ道を歩き、

 


ウタ「あっ!ルフィあれ見て!」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「あの雲の形、お肉みたいだよ!」

 


ルフィ「お〜!」

 


ぐぎゅるるるる…

 


ウタ「ふふっ!おっきな音!今日もご飯たっくさん作ってあげるね!」

 


ルフィ「ありがとな!ウタ!」

 


ウタ「ふふっ!」

 


ルフィ「……おっ…!」タタッ…!

 


ウタ「?」

 


ウタ「どうしたのルフィ?」

 


ルフィ「これ…!花」

 


ウタ「うわ〜!きれい…」

 


スッ

 


ウタ「わっ」

 


ルフィ「にしし!似合ってんぞ、ウタ!」ニカッ!

 


ウタ「…!///」

 


ウタ「ありがとっ…///」

 


ルフィ「ししし!」

 


たまに勝負して…

 


ウタ「いぇーい!私の勝ち〜!」

 


ルフィ「いまのはずりぃぞ、ウタ!」

 


ウタ「出た〜!負け惜しみィ〜!」ワキワキ

 


ルフィ「くそ〜〜」

 


一緒に寝た。

 


ウタ「あ〜…!今日も楽しかった〜…!」

 


ルフィ「そうだな…!」ニシシ!

 


ウタ「ふふっ……ルフィの体あったかい…」キュッ…

 


ルフィ「ウタもあったけえぞ」

 


ウタ「そう?」

 


ルフィ「ああ」

 


ウタ「…そっか…」

 


ウタ「…おやすみ、ルフィ」

 


ルフィ「おやすみ、ウタ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段はもちろんふたりで過ごしていたが、ときどき昔の仲間が遊びにきてくれたり、

 


ナミ「ルフィ〜!ウタ〜!ひさしぶり〜!」

 


ウタ「ナミちゃん!ロビンさん!みんな!ひさしぶり!」

 


ロビン「二人とも元気そうね」

 


ルフィ「ししし!」

 


家族が会いにきてくれることもあった。

 


シャンクス「よう!」

 


ウタ「シャンクス〜!」

 


ルフィ「おお!シャンクスじゃねえか!」

 


シャンクス「ウタ!この前宝を見つけたんだ!ほら!」

 


ウタ「うわ〜!きれ〜!」

 


シャンクス「だっはっは!欲しけりゃやるぞ!」

 


ウタ「え〜!…じゃあ…このネックレス貰おうかな」

 


シャンクス「…それだけでいいのか?」

 


ウタ「うん!ありがとう、シャンクス!」

 


シャンクス「……フッ…」

 


マキノの酒場

 


ドンチャン♪ドンチャン♪

 


ヨホホホ〜♪ヨホホホ〜♪

 


ルフィ「ゴムゴムのォ〜〜〜……食いしん坊ォ〜〜!」バクバクバク-!

 


パンチ「うお〜!相変わらずすげえ食うな!」

 


ホンゴウ「ウタ毎日大変じゃねえか?」

 


ウタ「えへへ…まあね!でも私はルフィの妻だよ!」エッヘン!

 


ホンゴウ「そうだな」

 


シャンクス「………ウタ……」

 


ウタ「ん?どうしたのシャンクス?」

 


シャンクス「お前……今…幸せか…?」

 


ウタ「…うん!もちろん!毎日楽しいよ!」

 


シャンクス「…!」

 


シャンクス「……そうか…!…そうかぁ…!…よかった…!」ポロッ…

 


ウタ「ちょっと〜!泣かないでよシャンクス〜!」

 


シャンクス「うぅ……くぅ……」

 


ボテボテ…

 


ルフィ「ん……?なんだシャンクス泣いてんのか?」モグモグ

 


シャンクス「うるせえ!泣いてねえよクソガキ!」

 


ルフィ「そっかぁ?」

 


ウタ「あはははっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


_________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ある日……

 


ジュゥゥゥゥ…!

 


ウタ「♪」

 


ウタはルフィより早く起きて、朝食を作っていた。

 


ウタ「ふんふ〜ん♪」

 


ウタ(味見味見ィ〜…)パクッ

 


ウタ(う〜ん♡おいしい♡我ながらいい味付け!)

 


ウタ(ルフィ早く起きないかなぁ〜)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ルフィ「…………………………………」

 


ルフィはベッドに座っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ガチャ……

 


ウタ「あっ!ルフィおはよう!朝ごはんできてるよ!」

 


ルフィ「………………………」

 


ウタ「?」

 


ルフィ「………………………」

 


ウタ「どうしたの…?ルフィ…?」

 


ルフィ「………………………」

 


ウタ「……ルフィ………?」

 


ルフィ「…………ごめん…………ウタ…………」

 


ウタ「……………………え………?」

 


ウタ「どうしたのルフィ………?」

 


ウタ「………なんであやまるの……?」

 


ルフィ「……………」

 


ルフィの顔は…無表情。

 


ふたりは、たとえけんかすることがあっても、激しい口論をしたりはしない。

 


むしろ周りから見て和むような痴話喧嘩……よりも平和なもの。

 


ルフィはいつも(少なくともウタといるときは)何かしらの表情があった。

 


しかし今は違う。

 


まったくの無表情。

 


ルフィのただならぬ雰囲気に、ウタは疑義の念はもちろん、少し恐怖も感じていた。

 


ルフィ「…………ウタ………」

 


ウタ「………ん……?」

 


ルフィ「話があるんだ…………」

 


ウタ「…うん………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタは嫌な予感がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


話ってなに……

 


……私のおやつを食べた……?

 


違う。

 


そんなんだったらこんな冷たく無表情にはならない。

 


……私が何かひどいことしちゃった……?

 


違う。

 


それだったらその時ルフィはすぐに言ってくる。

 


……じゃあ逆にルフィが私にひどいことをした……?

 


違う。

 


そんなことをされた覚えは私はないし、もししてしまったとしてもルフィはすぐに謝ってくる。

 


……私に……愛想を尽かした……?

 


違う。

 


そんな素振りルフィはしてない。

 

 

 

 


ウタは昔からルフィをよく知っている。

 


だから本当はどこかでわかっていた。

 


そんな生易しいものではない。

 


もっと絶望的な……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ルフィ「……ウタ………おれ死ぬんだ」

 


ウタ「………え………………」

 


ルフィ「……………」

 


ウタ「どうゆうこと………」

 


ルフィ「たぶん…明日にはもう…死んでると思う……」

 


ウタ「……なんで………」

 


ルフィ「……わかるんだ…………」

 


ウタ「……う……うぅ……」

 


ウタにはわかっていた……

 


これは嘘じゃない……

 


冗談でも……嫌がらせでも……

 


ルフィはそんなつまらないことをする人じゃない……

 


なにより……

 


ルフィ「…………」

 


ルフィは悲しそうだった。

 


ウタ「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 


ルフィ「………」

 


ルフィは死ぬのが怖くなかった。

 


昔は。

 


海賊王。そしてその先の夢の果てを叶えるために進み、そのために死ぬのなら。

 


死を恐れ、夢を諦めるよりも、夢を叶えようと突き進み、死ぬほうがよかった。

 


やらない後悔よりも……やった後悔のほうが……

 


しかし今は違う。

 


海賊王になり、新時代を作り、夢の果てをも叶えた。

 


そしてウタと結婚。

 


ウタと一緒に過ごす毎日は楽しかった。

 


幸せだった。

 


ずっとこの日々が続けばいいと思っていた……

 


しかし………

 


朝起きて……自分は死ぬとわかってしまった。

 


なぜかはわからない……

 


でもわかるのだ……

 


自分の命の終わりが。

 


そして……ウタとの幸せな毎日の終わりが。

 


ルフィは虚無感に襲われていたが……

 


自分のことはいい。

 


それよりもルフィは……申し訳なかった。

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ルフィ「……………………なぁウタ」

 


ウタ「なに?ルフィ」

 


ルフィ「俺おまえが好きだ」

 


ウタ「え…!?///」

 


ルフィ「歌を歌っているときのウタはなによりも輝いていて綺麗だ」

 


ウタ「え…え…///」

 


ルフィ「俺はウタと一緒にいるときが一番楽しい。だから夢を叶えて新時代を作った後もずっと一緒にいたい」

 


ウタ「……//////」ドキドキ

 


ルフィ「ウタ………!おれはおまえが好きだ。一人の女として」

 


ウタ「//////」ボンッ!

 


ルフィ「おれとこれからもずっと一緒にいてくれるか?」

 


ウタ「えっ…あっ…///…あの…///」ドキドキ

 


ルフィ「どうだ?」

 


ウタ「わ…私でよければ…///…よろしくおねがいします…!///」ドキドキ

 


ルフィ「しししし!!ああ!よろしくな!」ニカッ

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ルフィ「ウタ」

 


ウタ「?」

 


ルフィ「おれはずっとお前のそばにいる。そばでお前を守り続けて……幸せにする…!」

 


ウタ「…!」

 


ウタ「うん…!ありがとうルフィ…!」

 


ルフィ「しししし!」ニカッ

 


ウタ「ふふっ…!」ニコッ

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ずっと一緒にいると……

 


ずっとそばにいて守ると……

 


約束した。

 


なのに…………

 


絶対に幸せにすると誓った人は…目の前で……

 


ウタ「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

 


泣いていた。

 


ルフィ「ごめん………ごめん………」

 


ルフィは罪悪感に押しつぶされそうになっていた。

 


ルフィ「ごめん………ごめんな…………ウタ……」

 


ルフィはただ……目の前で泣くウタに……

 


謝ることしかできなかった………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「……グスッ………グスッ…」

 


ルフィ「……ごめん………ごめん…………」

 


ルフィはウタを抱きしめ……謝り続ける………

 


ウタ「……ヒグッ………ずっと……………一緒にいるって…………言ったのにィ……………グスッ………」

 


ルフィ「ごめん…………ごめん…ウタ………」

 


ウタ「……まだ………結婚して………ヒグッ………1年も経ってないのに……………ウゥ………」

 


ルフィ「ごめん………………」

 


ウタ「……今日で………グスッ…………………最後…なの……………?」

 


ルフィ「………………」コクッ……

 


ウタ「ウゥゥッ……………」

 


ルフィ「…………ごめん……」

 


ウタ「………ヒグッ…………グスッ………そんな…謝らないでよ……………辛いのは……ルフィなんだから………グスッ………」

 


ルフィ「…………………」

 


ウタ「…………グスッ……………ウゥ……」

 


ルフィ「……言おうか……」

 


ウタ「…?」

 


ルフィ「迷ったんだ……」

 


ウタ「…………グスッ……」

 


ルフィ「……でも言わなかったら……突然…死ぬことになるから…………言ったほうが…いいと思った………」

 


ウタ「…………………………」

 


ルフィ「だからよウタ!」

 


ウタ「!」

 


ルフィ「今日はずっと一緒にいて、たくさん楽しいことしよう!!」

 


ウタ「……………」

 

 

 

 

 

 

 


悔いを残さないように…………

 

 

 

 

 

 

 


ルフィ「なっ!ウタ!」ニカッ‼︎

 

 

 

 

 

 

 


ずっと罪悪感に苛まれ、暗い気持ちでいてはウタを余計に悲しませてしまう。

 


ルフィはそれらを押し殺して、明るく振る舞った。

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「……………うん…」

 

 

 

 

 

 

 


今日がルフィとの最後の日………

 


ずっと泣いていて、無駄にしたら一生後悔する………

 


せめて…………この限りある1日を無駄にしないと…………ウタは決めた。

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「…そうだねルフィ!…グスッ……楽しいことしよう!!なにする!?」

 


ルフィ「え〜っと……」チラッ

 


机にはウタが朝早くに起きて作った朝ごはんがあった。

 


ルフィ「めっ…飯食うか…!」

 


ウタ「…そうだね!」

 


ウタ「…あっ……冷めちゃってる………温め直すね!」

 


ルフィ「お…!おれも手伝うぞ!」

 


ウタ「ありがとうルフィ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ふたりは食事中、ずっと無言だった。

 


そんなことは初めてのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——あまり利口ではない…!命を削っているんだぞ!

 

 

 

 


——寿命10年…!ヴァナタがこの先生きたであろう人生を10年分!使わせて貰うわよ…

 

 

 

 


——ウォロロ!おい死ぬぞ

 

 

 

 


ルフィ「……クッ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


_________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「………………」

 


ルフィ「………………」

 


ウタ「………グスッ……ウゥ………」

 


ぎゅっ……

 


ルフィはウタを優しく抱きしめる。

 


ウタ「………」ギュウッ

 


ルフィ「……ウタ…」

 


ウタ「……ん………」

 


ルフィ「………散歩行かねえか…?」

 


ウタ「………うん……わかった……」

 


ルフィ「…じゃあ行こう…」

 


ウタ「…うん……」

 


ルフィとウタは家を出て、手を繋ぎながら、フーシャ村のほうへ歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


フーシャ村

 


ルフィ「………」

 


ウタ「………」

 


村はいつも通り賑やかだった。

 


ふたりは魚屋を通りかかるとき、店主に話しかけられた。

 


ギョルさん「おや、おふたりさん。買い物かい?」

 


ウタ「えっ……いや……その………」

 


ルフィ「散歩だ!」

 


ギョルさん「そうかい。今日は天気がいいからねぇ」

 


今日の空は快晴。

 


過ごしやすい気温で穏やかな風も吹いていた。

 


ギョルさん「ふたりが幸せそうで嬉しいよ」

 


ウタ「え?」

 


ギョルさん「ルフィは昔から村のみんなで見守ってきた」

 


ルフィ「………」

 


ギョルさん「ウタちゃんも昔この村にやってきて、小さい頃を知っている」

 


ウタ「………」

 


ギョルさん「ふたりが結婚して、幸せなことが俺たち村のみんなの幸せなんだ」

 


ウタ「………はい…」

 


ルフィ「ありがとな、おっちゃん」

 


ウタ「ありがとうございます…」

 


ギョルさん「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ルフィとウタは他の村の人たちとも交流しながら、港に着いた。

 


サァァァァァ……

 


海も穏やかだった。

 


ルフィ「…………」

 


ウタ「…………」

 


ルフィ「………ここで会ったな」

 


ウタ「…!」

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ルフィ「おまえら、かいぞくか?」

 


ウタ「そうよ。なんかもんくでもあるの?」

 


ウタ「だったら聞くよ。せんちょうシャンクスのむすめ、このウタが」

 


ルフィ「かいぞくなら…でてけ!!」

 


ウタ「なによ。やるっての?」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ウタ「……そうだね」

 


ルフィ「…………」

 


ウタ「…………」

 


ふたりはしばらく海を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


スタスタ…

 


ふたりはまたフーシャ村を歩いていた。

 


ルフィ「これまでいろんな勝負したな」

 


ウタ「…そうだね」

 


ルフィ「この家では桶を借りたな」

 


ルフィはある家を通りかかるときにそう言った。

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ルフィ「ウタ〜!きょうはどっちがながくいきをとめられるかしょうぶだ!」

 


ウタ「どうやって?」

 


ルフィ「みずにかおいれてやるんだ!」

 


ウタ「わかった。いいよ」

 


ルフィ「じゃあうみにいくぞ!」

 


村の人「待ちなさいふたりとも」

 


ルフィ「!」

ウタ「!」

 


村の人「海は危険だからここでやりなさい。桶貸してあげるから」

 


ルフィ「お〜!」

 


ウタ「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後…

 


ルフィ「よし、やるぞォ〜!」

 


ウタ「いくよ〜!」

 


ルフィ「3、2、1!」

ウタ「3、2、1!」

 


ザブッ!

 


ルフィ「………」

 


ウタ「………」

 


ツン…!

 


ルフィ「ゴボッ…!」

 


ウタは顔を水につけながら、隣のルフィの脇腹をつついた。

 


ツン、ツン、ツン、ツン…!

 


ルフィ「ゴボボボッ!ぶはっ!」ザバァ!

 


ルフィ「あひゃひゃひゃひゃひゃ!」

 


ウタ「ぷはっ!」ザバァ!

 


ウタ「にひひ!あたしの勝ちィー!」

 


ルフィ「くすぐるなんてずるいぞ!ウタ!」

 


ウタ「出たァ!負け惜しみィ〜!」

 


ルフィ「くそー!」

 


村の人「あははは!またやられちゃったわねルフィ」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ウタ「うん……」

 


ルフィ「おれはその桶を使って、ウタはマキノの酒場の樽を使って海で競走したこともあったな」

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ルフィ「うおおおおおああ!」

 


ウタ「はあああああああ!」

 


ルフィ「おれのほうがぜったいはええ!」

 


ウタ「あたしにきまってんでしょ!」

 


ルフィ「あのいわにさきについたほうがかちだ!」

 


ウタ「のぞむところよ!」

 


ルフィ「かつのはおれだァ!」

 


ウタ「あたしよォ!」

 


ルフィ「ぜったいにかつ!」

ウタ「ぜったいに勝つよ!」

 


近海の主「……」

 


ルフィ「うああああ!!」

ウタ「えええええ!!」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ウタ「そうだね…」

 


ルフィ「………」

 


マキノ「あら、ふたりとも」

 


ルフィ「マキノ」

 


ウタ「マキノさん」

 


マキノ「おでかけ?」

 


ルフィ「まあな」

 


ウタ「………」

 


マキノ「ウタちゃん…元気ないわね」

 


ウタ「!」

 


マキノ「喧嘩…ではなさそうね……」

 


ウタ「………」

 


マキノ「無理にとは言わないけどなにか悩み事があったらいつでも相談になるからね」

 


ウタ「ありがとう…マキノさん」

 


マキノ「そうだ!もうすぐお昼だし、ご飯作ってあげるわ!」

 


ルフィ「おお!だってよウタ!」

 


ウタ「うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マキノの酒場

 


ジュゥゥゥゥ…!

 


ぐぎゅるるるる…

 


ルフィ「腹減ったな〜!」

 


ウタ「……うん」

 


ルフィ「めしなんだろうな!」

 


ウタ「………」

 


ルフィ「………初めてウタの歌を聞いたのここだったな……」

 


ウタ「…!」

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ウタ「あたしは歌姫。あたしは、赤髪海賊団の音楽家でシャンクスの娘!」

 


シャンクス「海賊には、歌がつきものだからな」

 


ルフィ「へー」

 


ウタ「いいわ。あたしの歌を聴かせてあげる」

 

 

 

 


•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪

 


ルフィ「………」

 

 

 

 


ワァァァァァァァ!!

 


ウタ「どうだった?」

 


ルフィ「…うめえなあ…おまえ」

 


ウタ「ん〜?」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ルフィ「あのときほんとに凄えと思った……あんなに綺麗な歌を聞くのは初めてだった」

 


ウタ「……ルフィ」

 


マキノ「できたわよふたりとも!」コトッ

 


ルフィ「お〜!うまそォ〜!いっただっきま〜す!」

 


ウタ「……いただきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「ご馳走さん!」

 


ウタ「ご馳走様でした」

 


マキノ「またいつでも来てね」

 


ウタ「………」

 


ルフィ「ありがとうマキノ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その後、フーシャ村を出たふたりはある崖に来た。

 


ウタ「………」

 


ルフィ「初めての競走はこの崖登りだったな」

 


ウタ「うん…」

 


ウタはルフィの意図がわかってきた。

 


ウタ(ルフィは……)

 


ダキッ

 


ウタ「わっ」

 


ルフィはウタをお姫様抱っこし、軽くジャンプして崖の上に着地した。

 


ウタ「……本当に……強くなったね…」

 


ルフィ「……ああ」

 


サァァァァァ……

 


穏やかに風が吹く……

 


ルフィ「………」

 


ウタ「……もう身長も腕相撲も負けちゃうな…」

 


ルフィ「!」

 


ルフィ「……大声は…わかんねえな……かわいさは絶対勝てねえなぁ…」

 


ウタ「そう?ルフィかわいいよ」

 


ルフィ「そっかぁ?」

 


ウタ「うん」

 


ルフィ「……そっか」

 


ウタ「………」

 


ウタは気づいた。

 


ルフィは最後に……自分たちの思い出の場所を巡っていると……

 


ルフィ「…………」

 


ウタ「…………」

 


サァァァァァ……

 


穏やかな風がふたりの頬を撫でる。

 


ウタ「…………」

 


ウタはルフィを見た……

 


ルフィはじっと水平線の向こう側を見ていた。

 


その顔は…泣いているようにも……笑っているようにもみえた……

 


ウタ「ルフィ」

 


ルフィ「……」

 


ウタ「行こう?」スッ

 


ルフィ「…ああ」

 


ぎゅっ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


時刻は…夕方。

 


ギィィィィ……

 


ギシ…ギシ…ギシ…

 


ギイッ……

 


ウタ「……!」

 


12年の時が経っても………その景色は変わっていなかった。

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ウタ「なかなかすてきね…!」

 


ウタ「でもあたしは…いくつもの海を航海してきたから…もっとすてきな景色も知ってるわ…!」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ウタ「ルフィ……」

 


ルフィ「…ん…?」

 


ウタ「私…あのときあんなふうに言ったけどね……」

 


ウタ「12年前……ここでルフィが見せてくれた…この景色が…いちばん素敵だった…」

 


ルフィ「……そうか…」

 


ウタ「うん…!……ルフィが連れてきてくれた…私の舞台…!……ずっと忘れないよ……!」ポロッ…

 


ルフィ「…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「しししし…!」ニカッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「………」

 


ルフィ「そろそろ行くか…」

 


ウタ「…家に帰るの?」

 


ルフィ「いや……最後に行きたいところがある」

 


ウタ「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ザッ…

 


ウタ「……ここは…」

 


ルフィ「覚えてるか?」

 


ウタ「……忘れないよ」

 

 

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


ウタ「あんたさぁ、すぐかいぞく、かいぞくって言うけど、かいぞくになってなにしたいの?」

 


ルフィ「ん?」

 


ウタ「あたしには夢がある」

 


ルフィ「……」

 


ウタ「シャンクスといっしょに、世界をまわって、たくさんの曲を作って、最高のステージとあたしの歌で、世界を幸せにする!」

 


ウタ「あたしは!新しい時代を作るの!」

 


ルフィ「へぇ〜〜」

 


ルフィ「よ〜し!おれもつくろう!しんじだい!」

 


ウタ「かんたんに言わないでよね」

 


ルフィ「にひひひひひ!」

 


ウタ「なに?あんたの新時代って」

 


ルフィ「おれは、せかいじゅうをぼうけんしたい!」

 


ウタ「……」

 


ルフィ「いろ〜んなばしょにいって!いろ〜んなやつらとあって!いろ〜んなくいもんたべたいんだ!シャンクスみたいに!」

 


ウタ「それじゃあ世界は変わらないじゃない」

 


ルフィ「そうか。ひひひひ。そのうちきめる」

 


ウタ「あはははははっ!…うんうん。なんか、あんたっぽいなって」

 


ルフィ「そっか?てれるなぁ」

 


ウタ「べつにほめてないし!」

 


ルフィ「………」

ウタ「………」

 


ルフィ「にひひひひひひっ!」

ウタ「あはははははは!」

 


ウタ「あははははははっ……フウ…」

 


ウタ「…作ろう…!新時代!」

 


ルフィ「おう!」

 


ガッ!

 


ルフィ「にひひひひひひ」

 


ウタ「ふふふふふふっ」

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 


ルフィ「…………」

ウタ「…………」

 


ルフィ「ウタ……ありがとう」

 


ウタ「うん………こちらこそ…ありがとう。ルフィ」

 


太陽は、水平線に沈みかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ウタ「…………」

 


今日1日で、昔の自分たちの思い出の場所を巡った。

 


フーシャ村の港や酒場、お世話になった店や家。

 


初めて勝負をした崖。

 


果物狩り勝負をした森。

 


かんむり作り勝負をした花畑。

 


風車小屋 ウタの舞台。

 


そして……共に夢を誓い合った丘。

 


どこも12年前と変わっていない……

 


変わったのは…人と……時代だった。

 


ここでの暮らしを始めてから、立ち寄ったことがない場所もたくさんあった。

 


ルフィを疑っていたわけではないが……今朝の……あの話が…現実味を帯びる………

 


ウタ「………ゥ……」

 


ウタは……また……泣きそうに………

 


ドサッ!

 


ウタ「うわっ!」

 


その瞬間ウタはソファに押し倒された。

 


ウタ「え…?」

 


ルフィ「くらえ〜!」

 


こちょこちょこちょ〜!

 


ルフィはウタをくすぐった。

 


ウタ「あはははははは!…ちょ…なんで…!あはは…!」

 

 

 

 

 

 

 


数分後…

 


ウタ「はぁ…はぁ…」グデー

 


ルフィ「おれの勝ち!」

 


ウタ「よ…よくもやってくれたわね…!」

 


ルフィ「逃げろ〜!」ダダッ

 


ウタ「待ちなさいルフィ〜!」ダッ

 


家の中で追いかけっこが始まった。

 


まるで昔のルフィとウタに戻ったようだった。

 


その後ルフィはウタにやり返され、

 


一緒にお風呂に入り、

 


一緒に夕食を食べ、

 


たわいもない会話をして、

 


笑い合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝室

 


ウタ「あ〜!楽しかったァ〜!」ノビー

 


ルフィ「ししし!」

 


ウタ「ねえルフィ!明日は…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——ルフィ「……………おれ死ぬんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ「…ッ…!!」

 


ウタは今朝の話を思い出した。

 


ウタ「……………………」

 


ルフィ「…………」

 


今日が終わる。

 


それはつまり…ルフィがいなくなることを意味していた…

 


ウタ「ねえ………ルフィ………」

 


ルフィ「……なんだ…?」

 


ウタ「ほんとうに……ルフィ………明日………」

 


ルフィ「………ああ……」

 


ポロッ…

 


ウタ「いやだ……!いやだよルフィ……!…ヒグッ…ルフィがいなくなるなんて…いやだ…!」

 


ウタ「死んじゃいやだ…!私を置いていかないでよ…!」

 


ウタ「ずっと一緒にいるって言ったじゃんかァ…!約束したじゃん…!」

 


ルフィ「……ずっと一緒だ……」

 


ウタ「え…?」

 


ルフィ「死んでも………いつもウタのそばにいる…!」

 


ウタ「………」

 


ルフィ「おれはずっとお前のそばにいる…!…本当だ…!」

 


ウタ「……うぅ…」

 


ルフィ「ウタ…!」

 


ぎゅっ…!

 


ルフィ「お前は長生きしてくれ……」

 


ウタ「……」ギュッ…

 


ルフィ「おれたちが作ったこの時代で……」

 


ルフィ「ウタは優しいから…他のやつの幸せを考えて動くけど……それはいいことだけど……これからは自分の幸せのために生きてくれ……!」

 


ルフィ「ウタは自由だ…!……もしいいやつとか見つけたら…そいつと結婚して暮らせばいい」

 


ウタ「……私は…ルフィ以外の人とは結婚しないよ…」

 


ルフィ「それは……

 


ウタ「私が決めたこと……!私はルフィにも縛られてないよ…!」

 


ウタ「私はこの世の誰よりも自由だよ…!…ルフィを除いてね……」

 


ルフィ「そっか………」

 


ルフィ「ししし…!」

 

 

 

 

 

 

 


ルフィは笑い………ウタは……泣いていた……

 


ふたりはずっと抱きしめ合った。

 


この温もりを…いつまでも…忘れないように……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルフィ「電気消すな……」

 


ウタ「………うん………」

 


パチッ……

 


ふたりはベットに入り…布団を被る。

 


ウタ「…………………」

 


目を閉じたくない……

 


眠りたくない………

 


今日が………終わってほしくない…………

 


ウタ「………グスッ…………」

 


枕が濡れていく……

 


ルフィ「…ウタ……」

 


ウタ「……ん………」

 


ルフィ「お願いがある……」

 


ウタ「……うん…」

 


ルフィ「歌を歌ってほしい…」

 


ウタ「!」

 


ルフィ「いいか……?」

 


ウタ「………」

 


昔……シャンクスに聞いたことがある……

 


あれは4歳のとき……

 

 

 

 


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ウタ「ねえ、しゃんくす」

 


シャンクス「ん?どうしたウタ」

 


ウタ「なんでうたのなまえ、うたっていうの?」

 


シャンクス「あ〜…それはなぁ…」

 


ウタ「うん」

 


シャンクス「ウタと出会ったとき、ウタ泣いてたんだよ」

 


ウタ「そうなの?」

 


シャンクス「ああ。それで、おれが子守唄を歌ってやったら、泣き止んだんだ」

 


シャンクス「俺、みんなから音痴……歌が下手って言われてるんだが……ウタは俺の歌を聞いて笑ってくれた」

 


ウタ「………」

 


シャンクス「だからウタって名前にしたんだ。こいつは歌が好きそうだって」

 


ウタ「そうだったんだ」

 


シャンクス「ああ。それからも泣いたときは歌ってやってたんだ。みんなでな」

 


シャンクス「ウタすげえんだぜ。まるで怪物みてェに泣くんだ」

 


ウタ「ふーん……」

 


シャンクス「そーだ!」ポン

 


シャンクス「ウタも歌ってみたらどうだ」

 


ウタ「えっ……うたも?」

 


シャンクス「ああ」

 


ウタ「…うたうたってみる!」

 


シャンクス「おー、頼むな」

 


ウタ「………」

 


シャンクス(まあウタもまだガキだからなぁ……ちゃんと歌えるかどうか…)

 


ウタ「〜♪」

 


シャンクス「!」

 


ウタ「ど…どうだった…?」

 


シャンクス「………」ポカーン

 


ウタ「…シャンクス?」

 


シャンクス「すげぇぇぇ!ウタお前天才じゃねえか!?」

 


ウタ「ええ…!?」

 


ダダダダッ!バンッ!

 


シャンクス「おいお前ら!ちょっとこっちきてみろ!」

 


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私は歌が好き……

 


歌うこと自体もそうだけど……

 


私が歌を歌うとみんなが喜んでくれるから。

 


シャンクスも………

 


赤髪海賊団のみんなも………

 


ゴードンも………

 


一味のみんなも………

 


そして………

 


ルフィも…私が歌を歌うと…喜んでくれる……

 


笑顔になってくれる……

 


だから…私は歌が好き。

 


ウタ「当たり前だよ…ルフィ」

 


ウタ「昔…言ったでしょ…?…いつまでもルフィのために…歌ってあげるって」

 


ルフィ「ありがとう。ウタ」

 


ウタ「うん…」

 


ウタ「じゃあ……歌うね……ルフィ…」

 


ルフィ「ああ…」

 


ウタ「………ぅ……グスッ……」

 

 

 

 


ウタ「…………こ……」

 

 

 

 


ウタ「このかぜはァ………どこから…きたのと…グスッ…」

 

 

 

 


ウタ「……といかけても……ゥ…ウゥ………」

 

 

 

 


ウタ「………グスッ……」

 

 

 

 


ウタ「………そらはなにも…いわない……グスッ…」

 

 

 

 


ひどいものだった。

 

 

 

 


ウタ「こ……このうたはぁ……どこへたどりつくの」

 

 

 

 


伴奏はもちろん、いつものように音貝 トーンダイアルによる音源もない。

 

 

 

 


ウタ「ゲホッ……つけたいよじぶんだけのォ…こたえをぉ……」

 

 

 

 


歌は途切れ途切れになり………嗚咽も混じっている……

 

 

 

 


ウタ「……まだしら…ないうみのはてへと……グスッ…こぎこそう」

 

 

 

 


最初のAメロを歌うだけで…一曲歌い終わってしまうぐらいの時間がかかってしまった…

 

 

 

 


ウタ「…………た…だ…ひとつのゆめ……けしてゆずれ……な…ァァい…」

 

 

 

 


ウタ「こォ…ころ…にほをあ…げてェ…グスッ……ね……ねがいのまます…すめ………」

 

 

 

 


ウタ「…い…つだァってあな…たへ………グスッ…とど…く…ウゥ………ヒグッ……ウ…ウゥ……」

 

 

 

 


ウタ「よ………ように……うたうわァ…グスッ……」

 

 

 

 


ウタ「おおうな…グスッ……ばらを…かける………あたしいかぜ…になれ……………」

 

 

 

 


ウタ「グスッ………ヒグッ………」

 

 

 

 


それでもルフィは……

 

 

 

 


こんなひどい歌を……

 

 

 

 


文句も言わず…じっと聴いてくれていた……

 

 

 

 


いつもルフィに……

 

 

 

 


ルフィのために歌ってあげていたように…歌いたいのに…………

 

 

 

 


どうしてもいやな考えが浮かんでくる……

 

 

 

 


ウタ「それぞれにぃ…しあわ……せ…をめざし……」

 

 

 

 


もう…………

 

 

 

 


ルフィと…同じものを食べることも……

 

 

 

 


ウタ「きずついても…それでも…てを…ウゥ……のばすよ……ウゥゥ……」

 

 

 

 


同じ道を歩くことも………

 

 

 

 


ウタ「…か……かなしみも…つ………つよさにかわるなら……グスッ…」

 

 

 

 


たまに勝負することも………

 

 

 

 


ウタ「あれ…くるあらしもこえて…………ウゥ……」

 

 

 

 


ウタ「…グスッ…ヒグッ…………ウゥ…」

 

 

 

 


ウタ「………い………………いけるはず…」

 

 

 

 


一緒に寝ることも……………できない………

 

 

 

 


ウタ「……しんじる…そのたびのはてで…また………グスッ……あいたい…」

 

 

 

 


ルフィに…歌ってあげられるのも……これが最後…………

 

 

 

 


ウタ「……めざめたまま…みるゆめ………けしてさめはしな…ぁぁい……」

 

 

 

 


そうだ………

 

 

 

 


ウタ「すい…へいせんのかなた……そのかげにてをふるよ……」

 

 

 

 


これが最後なんだ………

 

 

 

 


ウタ「いつまでもあなたへ………とどくよお……にうたうわ……」

 

 

 

 


最後に届ける歌が…こんなのなんていやだ……

 

 

 

 


私が得意なのは……

 

 

 

 


人のためにできることは………

 

 

 

 


喜んでもらえるのは…………

 

 

 

 


歌を歌うこと……!!

 

 

 

 


ウタ「おおきく…ひろげたほが……まとう…あおいかぜ…になれ……!」

 

 

 

 


ウタ「グスッ………」

 

 

 

 


いちばん大 ルフィ切な人のために………

 

 

 

 


私の……全身全霊の歌を……!!!

 

 

 

 


ウタ「ただひとつのゆめ…!だ…だれもうばえ…!なぁぁぁい……!」

 

 

 

 


ウタ「わたしがきえさっても…!ゴホッ…うたはひびきつづける…!」

 

 

 

 


ウタ「どこまでも…!あなた ルフィへ…!とどくように……うたうわ…!」

 

 

 

 


ウタ「おおうなばらをかける…!あた…らしいかぜ……になれ…!」

 

 

 

 


ウタ「ooh……」

 

 

 

 


ウタ「……グスッ……グスッ………」

 


ルフィ「ありがとう。ウタ」ニコッ…

 


ウタ「…!」

 


ルフィは…………

 


どこまでも…優しかった……………

 


ウタ「…どういたしまして…………ルフィ……」

 


ウタ「おやすみなさい……」

 


ルフィ「ああ……おやすみ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ありがとう………ルフィ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンチュン……

 


ウタ「……ン……」パチッ…

 


…朝………

 


ウタ「……………」

 


ウタ「!」

 


ガバッ!

 


ルフィ…!ルフィは…!?

 


ウタ「…!」

 


ウタ「……う……うぅ………」

 


ウタ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

 


喉から血が出るほどに………

 

 

 

 


ウタは泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日にシャンクスたちが訪ねて来なかったら…どうなっていたかわからない……

 


さらにその次の日、ルフィの葬儀が行われた。

 


参列したのは皮肉なことに、数ヶ月前の結婚式に出席したメンバーだった。

 


墓の場所はウタが決め、あの丘に建てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタを心配したシャンクスは、船に乗るように言ったが、ウタは断った。

 


ルフィとの思い出がある家やこの島、そして…墓を離れたくないと……

 


なにより……ウタはもう……船で航海をする気力はなかった……

 


それならばと赤髪海賊団はフーシャ村に住むことにした。

 


一味や友達もウタを心配し、会いに来てくれる頻度を増やしてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サァァァァァ……

 

 

 

 


パサッ…

 

 

 

 


ウタ「…………」

 

 

 

 


ウタは今日も墓参りをしていた。

 

 

 

 


毎日………毎日………

 

 

 

 


花を摘んで………

 

 

 

 


ポロポロ…

 

 

 

 


ウタ「…う…うぅ………」

 

 

 

 


——ルフィ「うんめェ〜!ウタ料理上手だな!」

 

 

 

 


——ルフィ「いまのはずりぃぞ、ウタ!」

 

 

 

 


——ルフィ「にしし!似合ってんぞ、ウタ!」ニカッ!

 

 

 

 


ウタ「……グスッ………ルフィ………」

 

 

 

 


—— ルフィ「おれはずっとお前のそばにいる…!」

 

 

 

 


ウタ「!」

 

 

 

 


そうだ………

 

 

 

 


ルフィは…きっと………

 

 

 

 


私を見守ってくれてる……

 

 

 

 


いつまでも泣いてちゃ……

 

 

 

 


悲しんでちゃ………

 

 

 

 


ルフィを心配させてしまう…!

 

 

 

 


私はひとりじゃない…!

 

 

 

 


いつだってそばにルフィがいてくれてる…!

 

 

 

 


見守ってくれてる…!

 

 

 

 


だから大丈夫。

 

 

 

 


大丈夫だよ………ルフィ…………

 

 

 

 


ウタ「……………」ニコッ…

 

 

 

 


サァァァァァァァァ………

 

 

 

 


ウタ「……………この風は……」

 

 

 

 


ウタ「どこからきたのと……」

 

 

 

 


ウタ「問いかけても……」

 

 

 

 


ウタ「空は何も言わない……」

 

 

 

 


ウタ「……この歌は……」

 

 

 

 


ウタ「どこへ辿り着くの」

 

 

 

 


ウタ「見つけたいよ」

 

 

 

 


ウタ「自分だけの答えを………」

 

 

 

 


ウタ「……まだ知らない海の果てへと」

 

 

 

 


ウタ「漕ぎ出そう……!」

 

 

 

 


そうだ……!

 

 

 

 


ルフィは私の歌が好きだった。

 

 

 

 


—— ルフィ「歌を歌っているときのウタはなによりも輝いていて綺麗だ」

 

 

 

 


これから毎日……ルフィのために…歌を歌いにこよう…!

 

 

 

 


ウタ「ただひとつの夢♪」

 

 

 

 


ウタ「決して譲れない♪」

 

 

 

 


ウタ「心に帆を揚げて♪」

 

 

 

 


ウタ「願いのまま進め♪」

 

 

 

 


ウタ「いつだって あなた ルフィへ♪」

 

 

 

 


ウタ「届くように♪」

 

 

 

 


ウタ「歌うわ♪」

 

 

 

 


ウタ「大海原を駆ける♪」

 

 

 

 


ウタ「新しい風になれ♪」

 

 

 

 


ウタは次第に光の粒子を纏っていた。

 

 

 

 


ウタ「それぞれに♫」

 

 

 

 


ウタ「幸せを目指し♫」

 

 

 

 


ウタ「傷ついても それでも 手を伸ばすよ♫」

 

 

 

 


ウタ「悲しみも 強さに変わるなら♫」

 

 

 

 


ウタ「荒れ狂う嵐も超えていけるはず♫」

 

 

 

 


ウタ「信じるその旅の果てで また 会いたい♫」

 

 

 

 


サァァァァァ……

 

 

 

 


ウタの歌声に倣うように優しく穏やかな海風が吹く…

 

 

 

 


ウタ「目覚めたまま見る夢♫」

 

 

 

 


ウタ「決して醒めはしない♫」

 

 

 

 


ウタ「水平線の彼方♫」

 

 

 

 


ウタ「その影に手を振るよ♫」

 

 

 

 


ウタ「いつまでも あなた ルフィへ♫」

 

 

 

 


ウタ「届くように 歌うわ♫」

 

 

 

 


ウタ「大きく広げた帆が♫」

 

 

 

 


ウタ「纏う 青い風になれ♫」

 

 

 

 


その歌声は風になり………

 

 

 

 


どこまでも…………

 

 

 

 


どこまでも響き渡る。

 

 

 

 


ウタ「ただひとつの夢♬」

 

 

 

 


ウタ「誰も奪えない♬」

 

 

 

 


ウタ「私が消え去っても♬」

 

 

 

 


ウタ「歌は響き続ける♬」

 

 

 

 


ウタ「どこまでも あなた ルフィへ♬」

 

 

 

 


ウタ「届くように 歌うわ♬」

 

 

 

 


ウタ「大海原を駆ける♬」

 

 

 

 


ウタ「新しい風になれ♬」

 

 

 

 


ウタ「ooh♬」

 

 

 

 


サァァァァァ……

 

 

 

 


もう……迷いはない…

 

 

 

 


ウタ「ルフィ………また明日…」

 

 

 

 


スクッ……

 

 

 

 


スタスタ……

 

 

 

 


ルフィは………私のそばにいて……

 

 

 

 


見守ってくれているから…!

 

 

 

 


ウタ「ふふっ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ウタ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「!」

 

 

 

 


クルッ…

 

 

 

 


ウタ「……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ウタ「ルフィ…!」ポロッ…