小説『ウタとジンベエ』
ウタ「あなた顔色悪くない?大丈夫?」
ジンベエ「わしか?わしはもともとこんな色じゃ」
ウタ「そうなんだ……」
ナミ「ジンベエは魚人だからね」
ウタ「魚人…………」
ジンベエ「……」
——魚人族と人魚族は魚類と分類されて、世界中の人間達から迫害を受けていたの。
——魚人よ〜〜!気持ち悪い〜〜!
——海へ帰れ化け物ーー!!
——魚人の歴史は奴隷の歴史だろ!?
ウタ「………」
ナミ「ウ…ウタ……魚人でも…
ウタ「すご〜〜い!!あたし魚人初めて見た〜!よろしくねジンベエさん!」キラキラ
ナミ「ウタ…!」
ジンベエ「わっはっは!さすがルフィの幼馴染じゃ!」
ウタ「大きいね〜。魚人はみんな大きいの?」
ジンベエ「いや。わしが一際大きいだけじゃ」
ウタ「ふ〜ん…そうなんだ。出身は魚人島…?」
ジンベエ「そうじゃ」
ウタ「いいなぁ……魚人島。行ってみたい。人魚さんにも会いたいなぁ…」
ウタ「あとクリミナルの本店も魚人島にあるんだよね!」
ナミ「そうよ」
ウタ「行きた〜い♡あたしクリミナルのTシャツ好きなんだ!」
ナミ「そうなの?」
ウタ「うん!ルフィ、魚人島行きたい!今から行こうよ!」
ルフィ「いいぞ」
ナミ「ルフィ!?それだと逆走することになっちゃうわよ!?」
ルフィ「別にいいじゃねえか」
ナミ「ダメよ!ウタ。魚人島はまた今度行きましょう?ね?」
ウタ「う〜ん……わかったぁ…」ショボーン…
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船首
ウタ「ジンベエさんいい人だね」
ルフィ「だろ」シシシ!
ウタ「うん。最初はなんか怖そうに見えたけど、優しくて、みんなのお父さんって感じ」
ルフィ「にしし。そうだな。おれの恩人でもあるんだ」
ウタ「そうなんだ……」
ルフィ「ああ」
ウタ「………」ウトウト…
ルフィ「眠いのか?」
ウタ「うん………ちょっと………」
ルフィ「来い、ウタ」ギュッ
ウタ「うん……」
ルフィはウタの手を引いた。
ルフィ「ジンベエ〜!」
カツカツ…
ジンベエ「なんじゃルフィ?」
ルフィ「昼寝してぇんだ」
ジンベエ「なんじゃそうか」
ドス…!
ジンベエは座って、サニー号の柵にもたれた。
ジンベエ「いいぞルフィ」
ルフィ「サンキュー」ボフッ
さらにルフィはジンベエのお腹にもたれる。
ルフィ「ウタ!来い!一緒に昼寝だ!」バッ
ルフィは両手を広げた。
ウタ「え…?///」
ルフィ「ジンベエの腹の上で寝ると気持ちいいぞ!」ニカッ
ジンベエ「わっはっは!遠慮はいらんぞ!」
ウタ「え…っと……///じゃあ……失礼します…///」スッ
ギュッ
ウタはルフィの元に行き、そんなウタをルフィは優しく抱きしめた。
ルフィ「ししし…!」
ウタ(うわ〜……あったかい……///)
ウタ「ねえ……ルフィ……」
ルフィ「zzz…」
ウタ(はや……)
ジンベエ「ははは…!」
ウタ(ふふっ………幸せ………)
ルフィ「zzz…」
ウタ「スー……スー……」
ジンベエ(ふたりともめんこいのぉ…)
おしまい🎶