2023年11月19日（日）
ONE PIECE FILM RED再上映最終日
家
ルフィ「…」
ウタ「…」
ルフィ「遂に今日で応援上映も最後……。映画館で見られるのも最後だな」
ウタ「うん」
ルフィ「映画1年目のときに、ウタが再上映するって教えてくれたのも、もう懐かしいな」
ウタ「そうだね…」
ウタ「私がステッカー手に入れられなくて落ち込んでたけど、ルフィが手に入れてくれていたこともあったね」
ウタは壁に飾ってあるステッカーを見て言った。
ルフィ「そうだなぁ……いろいろあった。ウタも応援上映好きになったもんな」
ウタ「うん。みんなに応援してもらうのはもちろんだけど、自分でルフィやシャンクスたちの応援するのすごく楽しいからね」
ルフィ「ああ」
ウタ「それも…もう…」
ルフィはウタを慰めようとする。
ルフィ「ウタ——
ウタ「ルフィ！」
ルフィ「！」
ウタ「行こう！最後の応援上映！楽しむよルフィ！あんたの応援、最後の最後までしてあげる！！」
ルフィ「…ああ！おれもウタのこと応援するぞ！ペンライトの色も覚えたからな！おれはいつも全力だけど、さらに全力で応援してやる！！」
ウタ「ふふっ！ありがとうルフィ！」
_________________________________________
映画館
ざわざわ…
ウタ「うわ〜。すごい人…！」
ルフィ「ああ」
周りの人の中にはウタのグッズやパーカーを身につけている人もいた。
ピロロロロロン♪
アナウンス「お客様に入場開始のご案内をいたします。シアター9にて、ONE PIECE FILM RED応援上映、13時丁度の入場を開始いたします。チケットをお持ちのお客様は、シアター入り口までお越しくださいませ」
ウタ「行こう？」
ルフィ「おう」
シアター入り口
スタッフ「チケット拝見します」
ウタ「お願いします」ｽｯ
スタッフ「ありがとうございます。9番スクリーンです」
ルフィ「お願いします」ｽｯ
スタッフ「ありがとうございます。9番スクリーンです。ごゆっくりどうぞ」
2人はスタッフにチケットを見せ、9番スクリーンに向かう。
ルフィ「トイレは大丈夫か？」
ウタ「うん、大丈夫。さっき行ったから。ありがとう」
9番スクリーン
ルフィ「最後は1番真ん中のいい席だな。ネットで早めにチケット購入しといたからな」
ウタ「うん。いいところで見られるね」
チケットに書いてある座席を確認して座ると、ウタはかばんを開けた。
ガサガサ…
ルフィ「今日は何持ってきたんだ？」
ウタ「ん〜と、ペンライトはもちろんでしょ…あとリングライトと…ルフィのぬいぐるみ…うちわ…アクスタ…サイリウムだね」
ルフィ「そっか…」
ウタ「ぬいぐるみとアクスタここに置いていい？」
ルフィ「いいぞ」
ウタはルフィのぬいぐるみとアクリルフィギュアを、自分とルフィの間の肘掛けに置いた。
うちわには『ルフィ大好き♡』の文字とたくさんのハートでデコレーションされている。
ウタ「はい、ルフィのペンライト」ｽｯ
ルフィ「ああ。ありがとう」
ウタ「よ〜し！準備万端！いつでもこい！」
ルフィ「ししし！」
ふたりは、最後の応援上映が始まる時を待った。
待つあいだ他の映画の予告が流れる。
ザワザワ…
周りの人達はFILM REDなどについての雑談をしていた。
フッ…
しばらくすると館内の照明がほとんど消えた。
ルフィとウタ、そして他の客たちも静かになった。
ルフィ「いよいよだな…！」ﾋｿﾋｿ
ウタ「うん…！」ﾋｿﾋｿ
〔バルトロメオ「おめェら元気かァ〜！？」〕
客たち「「！」」
〔バルトロメオ「俺は、"世界の歌姫"ウタ様の親衛隊隊長、バルトロメオだ」〕
〔バルトロメオ「今日は、声が出せる応援上映に来てくれて感謝だべェ〜！！」〕
〔バルトロメオ「おめェらにお願いしたいことがあんべ！」〕
〔バルトロメオ「俺は今日！応援上映をおめェらと楽しく作るために、4つの約束をしにきたべ」〕
〔バルトロメオ「上映が待ちきれねェとは思うが、しっかり聞いてけろ〜？」〕
〔バルトロメオ「その1！」〕
〔バルトロメオ「隣の奴や、スクリーンの中のウタ様や、ルフィ先輩達が悲しむような仁義から外れた応援はやめるべ」〕
〔バルトロメオ「もしかしたら、おめェの隣にゾロ先輩やサンジ先輩がおられるかも知れねェ！」〕
〔バルトロメオ「滅多なこと言ったら……怖ェべ…？」〕
ルフィ「おれたちはいるな…！」ﾋｿﾋｿ
ウタ「ふふっ…！」
〔バルトロメオ「おめェらの愛ある応援！頼んだべよ！」〕
客「は〜い！」
客たち「「！」」
〔バルトロメオ「その2！」〕
〔バルトロメオ「周りに迷惑をかけるアイテムの持ち込みは禁止だべ」〕
〔バルトロメオ「長ェのとか、尖ってるのとか、気持ちはわかんが…だめだべ」〕
〔バルトロメオ「ナミ先輩のタクトも、ウソップ先輩のパチンコも、今回ばかりはだめだべ」〕
〔バルトロメオ「麦わらの一味の皆さんや、ウタ様のお姿がしっかり拝めねェ人がいんのは悲しいべ」〕
〔バルトロメオ「俺もバリアしねェように気をつけっから、おめェらも気をつけるべ」〕
客たち「「は〜い！」」
客たち「「はーい」」
さっき、客のひとりがちゃんと声を出したので、みんなも声を出すようになった。
本編前のバルトロメオの動画は、本編での応援の練習でもあった。
〔バルトロメオ「その3！」〕
〔バルトロメオ「上映中に盛り上がってきて、つい興奮しちまうべ〜」〕
〔バルトロメオ「立ち上がったり…！」〕
〔バルトロメオ「巨大化したり…！」〕
〔バルトロメオ「トットムジカったりしたら危ねェからだめだべ…！」〕
客たち「「（笑）」」
〔バルトロメオ「平常心…！平ェ常心で、ルフィ先輩達を応援すんべェ！…って！ルフィ先輩、後ろォ〜！」〕
ルフィ「ウタ、トットムジカったらダメだぞ」ﾋｿﾋｿ
ウタ「しないよ！ルフィも巨大化したらだめだよ！」
ルフィ「ししし！」
〔バルトロメオ「最後に！応援すんのはどこでも自由だべ！ただし！」〕
〔バルトロメオ「ウタ様の歌声や、ルフィ先輩達のちょォ〜〜カッケェお言葉は、しっかり…！心に刻み込んでほしいべ！」〕
〔バルトロメオ「あとは……俺もしめっぽいのは苦手だけどよ……シリアスな場面は…真剣に声を掛けてやんのもいいけど…黙って見守って、心で応援してやんのも、漢ってもんだべ」〕
〔バルトロメオ「んだば！応援上映4つの約束だべ！おめェら！守れるべなァ〜！？」〕
客たち・ウタ「「「「は〜い！！」」」」
ルフィ・客たち「「「「オォー！！」」」」
〔バルトロメオ「んほほォ〜！あんがとだべ！へははァ！今日も最高の応援を決めんべェ〜！」〕
〔バルトロメオ「おめェらの応援があれば！ウタ様がきっと喜んでくれるべェ！俺もバッチリ！声出していくべェ〜！！」〕
ウタ「ふふふっ…」
〔バルトロメオ「しっがし、いづ見てもルフィ先輩はカッケェべなァ〜〜ァ！最高の親分だべェ！！」〕
〔バルトロメオ「んぉ…！？そろそろだな…！目ん玉かっぴろげて！焼きつけんべェ！！」〕
〔バルトロメオ「えぇ……よし…！言ってみたかったんだべ……。ん"！ん"ん"！」〕
〔バルトロメオ「お…！お…！おめェらァ！気合い入れろォ〜！！」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「「おおーーーー！！！！」」」」」
しーーーん……
客たち「「「「…………」」」」
〔ザザァァァ……〕
〔東映〕
ルフィ「………」
〔「ONE PIECE」連載25周年記念作品〕
〔2022年「ワンピース」製作委員会〕
ウタ「………」
〔ドン…！！〕
〔原作者 尾田 栄一郎〕
〔ナレーション「世はまさに大海賊時代」〕
〔ナレーション「富や名声、力を求め、野望ある者達は海へと繰り出した」〕
〔バサッ…〕
〔ナレーション「海賊たちにとっては夢の時代である」〕
〔ナレーション「しかし彼らの中には、奪うことだけを楽しむ者達もいた」〕
〔ナレーション「それは…力なき者達にとっては虐げられる日々が続くことを意味している」〕
〔ナレーション「世界政府の管轄下にある海軍も、弱き者すべてを助けることはできない…」〕
〔ボオッ…！〕
〔ナレーション「ならば彼らは、誰に頼ればよいのだろう…？」〕
〔ナレーション「誰に頼れば…救われるのだろう…？」〕
ウタ「………」
〔ザザァァァ…！！〕
〔農婦「ホント困ったもんだよ…」〕
〔農婦「誰も私達みたいな者のことは、気にかけやしない…」〕
〔ザザァァァ…！！〕
〔老人「ああ……いつも泣いてばっかりさ…」〕
〔ザザァァァ…！！〕
〔女の子「みんな言ってるよ。海軍も悪いけど、もっといけないのは…」〕
〔男の子「僕おなかすいちゃったー…」〕
〔男の子「仕方ないだろ。海賊が全部持ってっちゃったんだから…」〕
〔女の子「そう海賊よ！」〕
〔男の子「勝手な奴らのせいでさ…！」〕
〔男の子「みんな楽しくなくなっちゃったんだ」〕
〔村人達「うわぁぁぁぁぁ……」〕
客たち「「「………」」」
応援上映の指南者である巻四十億一には「泣かないで！」などの声かけがあるが、みんな声を出すことはなかった。
〔ザザァァァ…！！〕
〔農婦「あんたもわかってくれるかい？」〕
〔ザザァァァ…！！〕
〔漁師「頼むよ……わしらの苦しみを……」〕
〔ザザァァァ…！！〕
〔村の女「あなたしか…！あなたしかいないんです！」〕
〔女「お願い」〕
〔男「あんたなら」〕
〔男「頼みます…！」〕
〔女「あなただけが…！」〕
〔世界中の人「お願い！！！」〕
〔バササッ…〕
〔ウタ「わかってる…わかってるよみんな」ｺﾂｺﾂ…〕
〔ウタ「私がみんなが幸せになる新時代をつくってあげる…！」ｺﾂｺﾂ…〕
ルフィ「………」
〔ザワザワ…〕
〔ワイワイ〕
〔ジュゥゥゥゥ…！〕
〔カンカンカン〕
〔フランキー「すげェ人が集まってねえか？」〕
〔カンカン〕
〔ナミ「あのウタが、初めてファンの前でやるライブだからね」〕
〔ウソップ「今までは映像電伝虫でしか、見たことなかったからな！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!〕
〔チョッパー「生でウタを！それもこんないい場所で見られるなんて！おれ…！おれェ〜！！」ﾌﾘﾌﾘ〕
〔ゴポポポ…〕
〔ジンベエ「人魚達もおる。なんとも楽しそうじゃが…なぜわしらはこんな格好を？」〕
〔ウソップ「初ライブを盛り上げるためにコスチュームを着てきたら！これもらえるんだ！」ｷﾗｰﾝ〕
〔ゾロ「それでか」〕
〔ロビン「楽しみよね」〕
〔ロビン「今や世界で一番愛されている人ですもの」〕
〔フランキー「そんなにすげえのか…」〕
〔ブルック「ソウルキングの私が言うのもなんですが、彼女の歌は別次元です」〕
〔サンジ「U！T！A！ウ〜タちゅわ〜ん！♡」〕
〔ゾロ「くだらねェ」〕
〔サンジ「あァ！？」〕
〔サンジ「クソ剣士！もう一度言ってみろ！てめェをジューシーに焼き上げてやるぞ！」〕
〔ゾロ「やってみろぐるぐるマーク」〕
〔フッ…〕
〔ゾロ・サンジ「ん？」〕
〔ウソップ「おおおお！始まる〜〜！」〕
〔チョッパー「わああ！ハハッ！」ｷﾗｰﾝ!〕
〔ウソップ「おい、ライブが始まるぞ！ルフィ！」〕
もうすぐ新時代のシーン。
みんなはペンライトをピンクにし始めた。
〔ルフィ「え？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ…〕
〔ウタ「新時代はこの未来だ 世界中全部変えてしまえば 変えてしまえば……」〕
〔ドン♫ドンドン♫ドン♫ドンドン♫
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ〕
ルフィ「お〜〜〜！！」ﾌﾘﾌﾘ
ウタ「イェーーイ！！」ﾌﾘﾌﾘ
客たち「「「「ワァァァァァァァ！！！」」」」ﾌﾘﾌﾘ
〔ドン♫ドン♫ドン♫ドンドンドドドン♫
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ドゥーーーーーーン♫
ザザザザッ！〕
〔チョッパー・ウソップ・サンジ「うぉぉぉ…！」〕
〔トゥ♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ルン♫〕
〔トゥ♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ル♫ルン♫〕
〔ウタ「ジャマモノ やなもの なんて消して」〕
〔ウタ「この世とメタモルフォーゼしようぜ」〕
〔everyone〕 〔who〕 〔stands〕
〔against〕 〔us alllol’p〕
〔say goodbye to everyone who stands
against us〕
〔ウタ「ミュージック キミが起こす マジック」〕
〔ドパドパン〕
〔MAGIC〕
〔シュワァァァァ〕
〔ウタ「目を閉じれば未来が開いて」〕
〔ウタ「いつまでも終わりが来ないようにって」〕
〔ウタ「この歌を歌うよ」〕
周りの人はペンライトやうちわ、サイリウム、入場者プレゼントの『ウタLIVEキラキラリングライト』はもちろん、さらには円盤の特典である『ウタの光るリストバンド』や『リングライト』、去年の入場者プレゼントである『ゆめかわ♡ウタラバーバンド』、『ぷくぷく♡ウタバルーン』を各々が持ってきて応援していた。
〔ウタ「Do you wanna play? リアルゲーム ギリギリ」〕
〔ウタ「綱渡りみたいな旋律 認めない戻れない忘れたい」〕
〔ウタ「夢の中に居させて I wanna be free」〕
ルフィ・客たち「「「「」」」」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!
ルフィは最初の頃の応援上映ではがむしゃらだったが、今はもう完璧に歌のリズムに乗ってペンライトを振っていた。
両手にペンライトを持っているウタは、周りに迷惑のかからない範囲で『新時代』の振り付けをしていた。
〔ウタ「見えるよ新時代が 世界の向こうへ」〕
〔ウタ「さあ行くよ NewWorld」〕
みんなはペンライトを上に掲げた。
〔ウタ「新時代はこの未来だ」〕
そしてウタに合わせて前に突き出す。
〔ウタ「世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば」〕
〔ウタ「果てしない音楽がもっと届くように」〕
〔ウタ「夢は見ないわ キミが話した 「ボクを信じて」」〕
〔〜♪〕
ルフィ・客たち「「「「ウターーー！！！・ヒューーーー！！！・ワァァァァァァ！！！」」」
〔〜♪〕
〔ウタ「あれこれいらないものは消して」〕
〔ウタ「リアルをカラフルに越えようぜ」〕
〔ウタ「ミュージック 今始まる ライジング」〕
客「かわいい…！」
〔ウタ「目をつぶりみんなで逃げようよ」〕
〔ウタ「今よりイイモノを見せてあげるよ」〕
〔ウタ「この歌を歌えば」〕
〔ウタ「Do you wanna play? リアルゲーム ギリギリ」〕
〔ウタ「綱渡りみたいな運命 認めない戻れない忘れたい」〕
〔ウタ「夢の中に居させて I wanna be free」〕
〔ウタ「見えるよ新時代が 世界の向こうへ」〕
〔ウタ「さあ行くよ NewWorld」〕
ルフィ・ウタ・客たち「」ｽｰｯ…
〔ウタ「信じたいわ
ルフィ・ウタ・客たち「」ﾋﾞｼｨ!
♪¨̮⑅*⋆｡˚✩.*･ﾟ♪¨̮⑅*⋆｡˚✩.*･ﾟ
この未来を」〕
〔ウタ「世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば」〕
〔ドパァン！ドパァン！ドパァンドパァン！〕
〔ウタ「果てしない音楽がもっと届くように」〕
〔ウタ「夢を見せるよ 夢を見せるよ 新時代だ」〕
〔ボシュゥゥゥン！！〕
〔〜♪〕
〔ウタ『新時代だ♪』〕
〔観客達（拍手と歓声）〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「イェーーイ！！！・ワァァァァァァァ！！！」」」」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
〔キュィィィン〕
〔バッ！…スタッ〕
自分の応援には違和感を感じてこれまでしてこなかったウタも、最後だからと周りに合わせて歓声はしていた。
〔ウタ「みんな！やっと会えたね！ウタだよ！」ﾊﾞｯ!〕
〔観客達「うおおおお〜！！」〕
〔ウソップ「うお〜〜！！」〕
〔チョッパー「わぁぁぁ！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ〕
ルフィ・客たち・ウタ「「「「ワァァァァ！！！・ウタ〜〜〜！！！・可愛い〜〜！！！・うおおおおお〜！！！」」」」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!
〔ウタ「…」〕
〔ウタ「ごめん…ちょっと感動しちゃった…」〕
客たち・ルフィ「「「私もー！・俺もー！・ワァァァァ！」」」
〔ゴードン「…」〕
〔ウタ「みんな！今日は楽しんでいこう！」〕
〔エボシ「野朗共、準備はいいか」〕
〔ハナガサ「おう」〕
〔カギノテ「あの人気者を奪い去れば大金と巨大な名声が手に入る
ルフィ「やめろ！」
客「やめて！」
悪いな〜ウタちゃ〜ん」〕
ルフィ・客たち・ウタ「「「「ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユー…」」」」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌ…
〔パァン〕
〔ウソップ「おいルフィ！」〕
〔スタッ〕
客たち「「「「…」」」」ｼｰﾝ…
〔エボシ「ん…？あいつもウタを狙ってんのか？」〕
〔ルフィ「ん…？あっ！やっぱりそうだ！」〕
〔ウタ「？」〕
〔ルフィ「ウタ…お前ウタだろ」〕
〔ウタ「えっ？」〕
客「ハグして！」
ウタ「！？」
〔ルフィ「おれだよ！おれ！」〕
〔ウタ「おれ？…ﾊｯ！…もしかして…ルフィ！？」〕
〔ルフィ「ひさしぶりだな〜ウタ！」〕
〔ウタ「ルフィ〜〜！！」ｷﾞｭｯ!〕
ウタ「キャ〜〜〜！♡」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!
客たち「「「「ヒューー！！・キャーーー♡」」」」ﾌﾘﾌﾘ
〔ウソップ「え！？」〕
〔チョッパー「ええええ〜！？」〕
〔サンジ「うっ…」〕
〔ナミ「…ｴｯ…」〕
〔パッ〕
〔ルフィ・ウタ「あははははは！！」〕
〔パサッ…〕
〔ウタ「…！」〕
〔男性客「おいあの麦わら帽子…！」〕
〔女性客「まさか5番目の皇帝？」〕
〔女性客「違うって！ウタが海賊と友達なわけないよ」〕
〔ゴードン「…」〕
〔ロビン「ルフィって、ウタと知り合いだったの？」〕
〔サンジ「てめェ！だったら紹介ぐらいしやがれ！」〕
〔ウソップ「おいなんでプリンセス・ウタと仲良し…」〕
〔チョッパー「なんだァ〜！？」〕
〔ルフィ「だってこいつ。シャンクスの娘だもん！」〕
〔ウタ「あ…！」〕
〔ゾロ「！」〕
〔ボチャン…！〕
〔観客達「「「えええーーーー！！！！」」」〕
客たち「「えぇ〜〜！！」」
ルフィ「ええ〜〜〜！？！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ!
〔エボシ「…！？ヒヒヒヒ…！」〕
ウタ「ぷっ…wwなんであんたも驚いてんのよ」ﾋｿﾋｿ
〔男性客「シャンクスって…」〕
ルフィ「にしししし…！」
〔ヨルエカ「四皇の海賊だよ…極悪人だ」〕
〔女性客「確か昔…」〕
〔男性客「ああ…！このエレジアを襲った張本人だぞ」〕
〔ロミィ「ウタ…」〕
〔ウタ「ハァ…」〕
〔ゴードン「…」〕
〔ロビン「ライブ会場がエレジアと聞いた時はどうしようかと思ったけど…」〕
〔ブルック「あの伝説のことですか？」〕
〔ロビン「ええ。でもまさかそれ以上の話が出るなんてね」〕
〔ドォン！！〕
〔ブルック・ロビン「！！」〕
〔海賊達「へへへへ…」〕
〔ルフィ「なんだお前ら」〕
〔カギノテ「四皇、赤髪のシャンクスに娘がいたのか」〕
〔エボシ「それがホントならお前は最大の弱点になる。赤髪のよォ！」〕
〔ハナガサ「身柄を他の有力海賊に渡せばいい金になるなぁ〜！」〕
ルフィ「そんなこと許さねえぞ！」
客たち「「やめて！」」
〔カギノテ「ってことで、ホントに残念だがライブは中止だ！」ｼﾞｬｷﾝ!〕
〔オーブン「熱風拳ヒートデナッシ！」〕
〔ドォン！〕
〔ルフィ「！」〕
〔ブリュレ「ウィ〜ッウィッウィッウィッウィッウィッ！その子は私達の獲物だよ」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ…〕
〔ルフィ「お前は…！枝！」〕
〔ウタ「えだ？」〕
〔ブリュレ「ブリュレだよ！ビッグ・マム海賊団の！」〕
〔ウタ「隣の人は？」〕
〔オーブン「ビッグ・マムことシャーロット・リンリンの4男オーブン。楽しそうだな。交ぜてくれよ」〕
〔ブリュレ「ホ〜ント、偵察に来てみたらこんな面白いことが聞けるなんてね」ｽﾞｽﾞ…!〕
〔スタタタ〕
〔ウタ「えっ？」〕
〔ブリュレ「ウタ！悪いけどママへの手土産にさせてもらうよ！」〕
〔ヘルメッポ「ぬっ…！」〕
〔コビー「待って！」〕
客「コビー！」
〔ヘルメッポ「ん？」〕
〔コビー「大丈夫」〕
〔サンジ「おいおい！」ﾊﾞｯ!〕
〔サンジ「ウタちゃんを狙うなんてクソ共はおれが相手してやる！」ｽﾀｯ〕
客「」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ブルック「素晴らしいステージを汚す不届き者を放ってはおけませんね」ｽｯ…〕
〔ゾロ「ようやく面白くなってきやがった！」ﾀｯﾀｯﾀｯ!〕
客「」ﾐﾄﾞﾘﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔エボシ「クラゲ海賊団をナメるなァ！」ﾄﾞｳ!〕
〔ズバッ！〕
〔エボシ「うわあ…！」〕
〔ブルック「掠り唄…！吹雪斬り！」ﾄﾞｫﾝ!〕
〔ハナガサ「クラー拳！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!〕
〔スカッ…スカッ…〕
〔サンジ「はあ！」ﾄﾞｶﾞｯﾝ!〕
〔ナミ「しょうがない！」ﾀｯﾀｯﾀｯ!〕
〔チョッパー「ライブはまた始まったばかりなんだ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ!〕
〔フランキー「やるぞ！ウタを守るために！」〕
〔ジンベエ「ふん！魚人空手！槍波！」ﾄﾞﾝ!!〕
〔ジュワァァァ！〕
〔ジンベエ「む…！」〕
〔フランキー「後はスーパー任せとけ！」〕
〔オーブン「うおおお！」〕
〔ドガァン！！〕
〔ルフィ「ゴムゴムのォ〜JETジェット銃乱打ガトリング！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ‼︎〕
ルフィ「よくやった〜！」
ウタ「カッコいいー！♡」ｱｶﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔ドガァン！！〕
客たち「「「ルフィ〜！！」」」ｱｶﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔ドガァン！！〕
客「さすが〜！」
〔ロビン「百花繚乱シエンフルール！蜘蛛の華スパイダーネット！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ…!〕
〔ウソップ「よ〜し！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…〕
〔ウタ「はーい！そこまで！」〕
〔ウタ「ルフィとみんな。守ってくれてありがとう。でもケンカはもうおしまい！」〕
〔オーブン「ケンカァ？」〕
〔ウタ「みんな私のファンなんだから、仲良くライブを楽しんで！」〕
客たち「「はーい！」」
ルフィ「わかったー！」
〔ウソップ「いやでも…こいつらプリンセス・ウタを連れ去ろうとしてんだぞ！」〕
〔フランキー「それに、話してわかる相手じゃねえ！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ〕
〔オーブン「俺たちは欲しいものがあったら戦って奪う！海賊だからなァ！」ﾄﾞｺﾞｫﾝ!〕
〔ウタ「じゃあ海賊やめちゃおう！今までやった悪いことは私が許してあげる！
客「優しい！」
ねえ、他のみんなも悪い海賊なんておしまいにして、私と一緒に、楽しいこといっぱいの世界で過ごそう！」〕
〔ブライオン・カーペンニャー・スリム「」ｺｸｯ〕
〔ウタ「私の歌があれば、みんなが平和で幸せになれる！」〕
客たち「「なれるー！・そうだそうだ！」」
ルフィ「そのとうりだウタ！」
〔海賊達「ワハハハハハ！」〕
〔オーブン「この世に平和なんてものはない」〕
〔ブリュレ「バカなことを言うガキは、顔を切り裂いてやろうか」〕
ルフィ「やめろ枝ァ！」
客「ぶふ…ww！」
客（え…？）
〔エボシ「おっと！こいつはおれの獲物だ」ﾁｬｷｯ〕
〔ルフィ「ウタ！」ﾀﾞﾀﾞｯ〕
ウタ「守ってくれようとして優しい！」
客（ん？）
〔ウタ「大丈夫！」〕
客「ほんとだね！」
〔ルフィ「え…？」〕
〔ウタ「みんな私の歌を楽しみにきたんじゃないの？」〕
〔エボシ「へへっ。俺たちゃ海賊だ。歌なんかより大事なもんがあんだよ」」
客「最悪！」
〔女性客「ひどい！」〕
〔男性客「せっかくのライブを…！」〕
〔女性客「ウタや私達の気持ちを踏みにじって…」〕
〔ウタ「残念…。なら…歌にしてあげる…」〕
みんなはペンライトをオレンジにした。
〔ブリュレ「ん？」〕
〔トォォン…！〕
〔〜♪〕
〔ウタ「さぁ
シュワン…！
怖くはない」〕
ルフィ・ウタ・客たち「」ｵﾚﾝｼﾞﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
みんなは曲のリズムに合わせてペンライトを振る。
〔ウタ「不安はない」〕
〔ウタ「私の夢は
ポワン ポワン
みんなの願い」〕
〔ポワン〕
〔ブルック「え！？」〕
〔ウタ「歌唄えば
シュワン！シュワン！シュワン！シュワン！シュワン！シュワン！シュワン！シュワン！
ココロ晴れる」〕
〔ウタ「大丈夫よ
キラン！
私は最強」
ブワァァァァァァ！！〕
客たち「「イェーーイ！！」」ﾌﾘﾌﾘ
ルフィ「いいぞーー！」ﾌﾘﾌﾘ
〔ドシュン！〕
〔チョッパー・ナミ「わ！」〕
〔ルフィ「うははは！」〕
〔スタン〕
〔ウタ「私の声が」〕
〔ウタ「小鳥を空へ運ぶ」〕
〔シュワシュワン〕
〔ウタ「靡いた服も
ガキン！ガキン！ベキ！
踊り子
海賊達「ウワァ！」
みたいでさ」〕
〔ファン「フォウ！！」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「ヘイ！！！・フォウ！！！・イェイ！！！・ヴェイ！！！」」」」ﾊﾞｯ!!
〔ウタ「あなたの声が」〕
〔オーブン「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!〕
〔ウタ「私を奮い立たせる」〕
〔ルフィ「」ﾊﾞｯ!〕
ウタ「守ってくれようとしてありがとう！」
ルフィ「ししし！」
〔ウタ「トゲが刺さってしまったなら
ピン！
ほらほらおいで」ﾋﾟｶｧ!〕
〔ウタ「見たことない
オーブン「ぐわっ！」
新しい景色」〕
〔ウタ「絶対に観れるの」〕
〔ウタ「なぜならば」〕
〔海賊達「うわぁ！」〕
〔ウタ「生きてるんだ今日も」〕
〔ウタ「さぁ、
パァン！✩⋆*॰♬⋆｡˚✩
握る手と手」〕
〔ウタ「ヒカリの方へ」〕
客たち「「ウタ〜！！」」ｽｯ ﾌﾘﾌﾘ
ルフィ「ししし！」ｽｯ ﾌﾘﾌﾘ
ルフィは周りの人は片手でペンライトを振りながら、手を挙げた。
〔ウタ「みんなの夢は 私の幸せ」〕
〔ウタ「あぁ、きっとどこにもない
🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼
アナタしか持ってない」〕
〔ウタ「その温もりで
ルフィ「ははははっ！」
私は最強」〕
〔ウタ「アナタと最強」ﾋﾟｶｧｧｧｧﾝ!〕
〔〜♪〕
〔 *:･ﾟ✧*:･ﾟ✧〕
ルフィ「かっこいいぞ！ウタ！」
客たち「「「「ワァァァァァ！！・カッコいいー！！・ウタちゃーーん！！・ウタが最強ぉ〜！！」」」」ﾌﾘﾌﾘ
ウタ「」ﾃﾚﾃﾚ…///
〔ウタ「みんなー！悪い海賊は、楽しい歌になってもらったよ！これで平和になったから安心してね！」〕
〔観客達「ワァァァァァァァァァァァァァァァ！」
男性客「フウォウホーー！」〕
ルフィ「いいぞ〜ウタ〜！」
客たち・ウタ「「「「ありがと〜〜！！・イェーーイ！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎ ﾌﾘﾌﾘ
〔ヨルエカ「そうだよ！親子でも、シャンクスとウタは違うんだァ！」〕
〔ロミィ「よかったァ！」〕
〔ルフィ「スゲェ強くなったなウタ！」〕
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴ…〕
〔ゾロ「あいつは何かの能力者なのか？」〕
〔ナミ「さあ？聞いたことないけど」〕
〔ルフィ「おお〜！？何だこれ！？」〕
〔ウソップ「いやいや何やってんだ！早く戻るぞ！」ｸﾞｲｸﾞｲ〕
〔ウタ「アハハハ…」ｷｭｨｨｨ…ﾊﾟｯ〕
〔ウタ「ここで、みんなにうれしいお知らせがあります！」〕
〔観客達「イェーイ！」〕
ルフィ「教えてくれ〜！」
客たち「「ワァァァァ！！」」ﾌﾘﾌﾘ
客たち「「なぁ〜に〜！！」」
〔ウタ「いつもの映像電伝虫を使った配信ライブ。私が疲れて眠くなっちゃうから、すぐに終わっちゃうけど、今回のライブはエンドレス！永遠に続けちゃうよ！」〕
〔映像電伝虫「キュッ！？」）
客「キュッ！？」
〔ウタ「そう！みんなとず〜っと一緒にいられるってこと！配信で楽しんでるみんなも！この会場にいる君たちも！もっともっと楽しんじゃおう！」〕
〔観客達「ワァァァァァァァ！」〕
ルフィ・客たち・ウタ「「「「イェーーイ！！・サイコー！！」」」」ﾌﾘﾌﾘ
〔オーブン「ウ…グゥ…！」〕
〔ブリュレ「ニィィ…」〕
〔ウソップ「すっげぇ〜！1人でライブやり続ける気かよ！」〕
〔チョッパー「最高かよ！」〕
〔観客達「UTA！UTA！UTA！UTA！UTA！UTA！UTA！」〕
ルフィ・客たち・ウタ「「「「ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティーアー！ユーティー…！」」」」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ!ﾌﾘﾌﾘ…
〔ウタ「それとね…！大事なお話」〕
〔シーン…〕
〔ウタ「海賊のみんな、それに海軍、世界政府の人達。このライブのジャマをしないで！」〕
〔ウタ「みんな楽しいこと、幸せなことを探しているの。ひどいことをやったら覚悟してもらう」〕
〔ウタ「私は新時代を作る女、ウタ！歌でみんなを幸せにするの！」〕
〔観客達「ワァァァァァァァ…！」〕
〔ウタ「じゃあ次の曲……いくよ……」ﾀﾝ…ﾀﾝ…〕
〔サターン聖「赤髪に娘がいたのか」〕
〔ピーター聖「サイファーポールの報告どおり、大海賊時代を全否定する、全く新しい敵の出現だな」〕
〔ウォーキュリー聖「厄介なことに、民衆も彼女に付いている。革命の芽は早めに摘んでおかねば手遅れになる」〕
〔ナス寿朗聖「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか」〕
〔サターン聖・ウォーキュリー聖・ピーター聖「…！」〕
〔マーズ聖「トットムジカの存在も気になるな…」〕
〔サターン聖「…」〕
〔ピーター聖「トットムジカ……。あれが再び目覚めるのなら、悠長に構えているわけにはいかないだろう」ｸﾞｯ…〕
客たち「「」」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔赤犬「ああ、ウタを討伐することが決まった。奴ァ危ない」〕
〔黄猿「おっかしいねぇ。女の子たった一人に全世界が注目してるなんて」〕
〔赤犬「おい！甘く見ちょりゃあせんか？現場は音楽の島エレジアじゃ。あそこには古代に封印された、トットムジカがある」〕
〔藤虎「で……どれだけ出すんです？」〕
〔赤犬「エレジアへ今すぐ出撃可能な軍艦は？」〕
〔ザザァァァ〕
〔藤虎「30隻」〕
〔赤犬「よし！中隊小隊率いて全艦出せ！」〕
〔海兵「電伝虫が不調の際は艦隊旗艦よりの指令は旗旒信号 キャプスタンそのまま回せ シグナル・ブックのコード044 すでにコードは各艦に伝えてある 合図に従って力を合わせろ 急ぐな ただし力は出せ 怠けるな 回せ回せ回せ すぐに信号用意の旗を揚げ各艦からの回答旗を確認しろ 砲身に亀裂はないか 砲のタッチホールが詰まってないか 周辺海域に航海中の艦船確認できず 車がきちんと回って動くか くくりつけた砲弾の数が十分にあるか 障害となるもの確認できず 各艦の展帆も順調 すべて確認しろ！ 帆走に一切の問題なし」〕
〔ウタ「みんな〜！おなかすいたりしてない〜？」〕
ルフィ「腹減ったー！」
客「すいたー！」
客「のどかわいたー！」
〔ウタ「よ〜し！食べ物とか楽しそうなの、いっぱい作っちゃう！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝ♪〕
〔観客達「ワァァァァァァァァ！」〕
ルフィ「ありがとうウター！」
客たち「「ありがと〜〜！」」ﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
客たち「「ワァァァァ〜！」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
〔ロミィ「うわ〜！ほんとにこれ、もらっていいの？」ｷﾗｷﾗ〕
〔ウタ「もちろん！みんな！ここでは好きなときに好きなものを食べて、歌って踊って、私と一緒に楽しく過ごせばいいからね！」〕
客「最高〜！」
〔老人「夢みたいじゃ…」ﾎﾟﾛｯ…〕
〔ウタ「私と一緒なら、どんな夢でも叶う！みんなを怖がらせるものなんて、どこにもない！新時代最っ高〜！！」〕
〔観客達「ワァァァァ！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!!〕
ルフィ・客たち「「「「イェーーイ！！！・最高ーー！！！・いいぞーー！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!
〔ルフィ「ハハハハッ…！」〕
〔ウタ「」ﾆｺｯ〕
〔ペロスペロー「ふん！予想以上の能力だ！さすがに甘く見すぎたか」〕
〔ビッグマム「マンママンマ！あの能力だけじゃなく、赤髪の娘だって？なんとしても手に入れてやる」〕
〔ペロスペロー「しかもあの忌々しい麦わらの一味もいやがるぜ。ナメやがって、ペロリン」〕
〔カタクリ「エレジアにはおれが行く」ｶﾁｬ…ｶﾁｬ…〕
客「カタクリー！」
〔ブリュレ「…！」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ…ﾋﾞﾀﾝ〕
〔カタクリ「妹を奪われて、黙っているわけにはいかない！」〕
客たち「「お兄ちゃーん！」」
〔グツグツグツ…〕
〔サンジ「ここはコックにとって天国だな」ｼｮﾘｼｮﾘ…〕
〔ゾロ「ウタに頼んだら酒も出てくる」〕
〔ルフィ「」ｶﾝ…!ｶﾝｶﾝ…!〕
〔ナミ「あ、そっか！ウタなら財宝とかも次々と…！」〕
〔サンジ「」ﾊﾟｼｯ…〕
〔チョッパー「これ…何の能力かな？」〕
〔サンジ「ん…？…おっと…」〕
〔フランキー「悪魔の実の能力にしちゃ何でもできすぎだろ」〕
〔サンジ「…」ｽｯ……ﾎﾟｲｯ〕
〔ロビン「確かにそうね。これだけ万能な能力なんて聞いたことがない」〕
〔ナミ「ルフィ。あんたウタの友達なんでしょ？なんか知らないの？」〕
〔ルフィ「あいつ、昔っから歌はメチャクチャ好きだったぞ」〕
〔ナミ「はあ？」〕
〔ブルック「ヨホホホホッ…！もしかしたらウタさんは、万能の力を与えられたのかも知れません。音楽の神様に」〕
〔ウタ「ルフィ！みんな！楽しんでる？」〕
〔ウソップ「はい！プリンセス・ウタ！」ｼｭﾊﾞ!〕
〔サンジ「変わった食材もあるしね。天国だよここは」〕
〔チョッパー「楽しいことだらけだな！」〕
〔ウタ「よかった。ルフィの友達に喜んでもらえて！」〕
〔バッ…！〕
〔ウタ「ねえ。これで全員？」ﾋｿﾋｿ〕
〔ルフィ「ああ」〕
〔ウタ「そんなことないでしょ…！？その帽子の…」〕
〔ルフィ「ホントだって」〕
〔ウタ「…」〕
〔ウタ「ルフィ！久しぶりに勝負しない！？」〕
〔ルフィ「今のおれに勝てるわけねえだろ」ｼﾞｭｩｩｩ…!〕
ルフィ「わかんねえぞ〜！」
客（ん…？）
〔ウタ「何言ってんの！？私が183連勝中だってのに！」〕
〔ルフィ「違う！おれが183連勝中だ！」〕
〔ロビン「認識の違いが激しすぎる」〕
〔ナミ「勝負って？」〕
〔ウタ「昔ルフィといろんな対決したの。ナイフ投げとか…腕相撲とか……」〕
〔ウタ「よし！今日の種目はこれにしよう！」ｼｬﾗﾗﾗﾝ♪〕
〔ルフィ「うわ…」〕
〔トゥルトゥ♪トゥ♪トゥ♪トゥ♪トゥ♪…
客「」ﾌﾘﾌﾘ
客「」ﾌﾘﾌﾘ
一部の人はチキンレースのBGMに合わせてペンライトを振る。
〔シャラン♪〕
〔ルフィ「おっと…！」〕
〔ポン♪〕
〔ウタ「チキンレース！早く食べたほうが勝ちね」〕
〔ルフィ「ほほほっ、懐かしいなァ。後は…」〕
〔ウタ「大丈夫。ちゃんと用意したから」ｼｬﾗﾗﾗﾝ♪〕
〔牛「モオ〜〜オッ！」〕
〔カッ！カッ！〕
〔ルフィ「やるぞ！」〕
〔ウタ「よ〜い！〕
〔ルフィ・ウタ「3・2・1！」〕
ルフィ・ウタ「3・2・1！」
客（え…？…なんかスピーカー壊れてない？）
〔牛「」ﾊﾟﾝ!〕
ルフィ・ウタ「」ﾊﾟﾝ!
客「」ﾊﾟﾝ!
牛が尻尾を叩く音に合わせて、両手で音を出した。
客「ウタちゃん〜！」
客「ルフィ〜！」
〔ルフィ「」ﾊﾞｸﾊﾞｸｯ‼︎〕
客「どっちもがんばれ〜！」
ルフィ「ウタがんばれ〜！」
〔ウタ「…！」〕
ウタ（え…じゃあ…）
〔ルフィ「ヒヒッ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ〕
ウタ「ルフィがんばれー！」
客（んん？）
〔ウタ「……」〕
〔牛「」ﾀﾞﾀﾞｯﾀﾞﾀﾞｯ!〕
〔ドン…！〕
〔シャララン♪ポン♪〕
〔ウタ「あげる」ｽｯ〕
〔ルフィ「うわっ！ありがとう！」〕
〔ウタ「はぐっ！」〕
〔ルフィ「」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ〕
〔ウタ「ふんっ！」ﾊﾞｯ!〕
〔ドカン！〕
〔ルフィ「うわぁ！」〕
〔牛「モォ〜〜！」〕
〔チョッパー「ウタの勝ちだ！」〕
〔ウソップ「勝ちだァ〜！」〕
〔ルフィ「ズリィぞウタァ！」〕
〔ボヨヨン！バシャン！〕
〔ウソップ「あっ…海はヤベェ」〕
〔ルフィ「はばでびぼぼばならぱが…」ｺﾞﾎﾟｺﾞﾎﾟ…〕
〔シャラララン♪〕
〔ドポン！〕
〔ルフィ「ぐわ〜あ！うわあ！」ﾄﾞｻｯ〕
〔ウタ「そっか。ルフィも悪魔の実を食べたんだものね。ごめんごめん」〕
〔ルフィ「」ﾌﾞﾙﾙﾙ〕
〔ルフィ「さっきのは反則だ…！もう1回！」〕
〔ウタ「出た！負け惜しみィ！」ﾜｷﾜｷ〕
客たち・ルフィ「「かわいい！・かわいいぞ！」」
客たち「「」」ﾜｷﾜｷ
ウタ（ルフィ…///）
〔ウタ「私が勝ったんだから教えてよね！シャンクスはどこ？」ﾋｿﾋｿ〕
客「近ぁ〜い♡」
ウタ「///」
〔ルフィ「知らね」〕
〔ウタ「だったらその麦わら帽子は何？」〕
〔ルフィ「預かってる」〕
〔ナミ「ねえねえ！」〕
〔ルフィ・ウタ「…？」〕
〔ナミ「ルフィとウタってどこで知り合ったの？」〕
〔ルフィ「んぁ？」〕
〔ルフィ「こいつはフーシャ村に、シャンクス達と一緒に来てたんだ！」〕
〔ブルック「フーシャ村って、ルフィさんの故郷でしたよね？」〕
〔ルフィ「ああ！」ﾆｶｯ!〕
〔12年前〕
〔ギギギギ…〕
〔サァァァァァ…〕
〔タッタッタッタッ〕
〔ルフィ「ま〜たウタがゆめんなか〜！」〕
〔ウタ「あんたもおいでよ」〕
客「カワイイ！」
ルフィ「だよな！」
ウタ「///」
〔ルフィ「やだ！つまんねぇ！それより勝負しようぜ！」〕
〔ウタ「まったく子どもなんだから…じゃあ勝負はねぇ…」〕
〔ルフィ・ウタ「チキンレース！」ｼﾞｬｰﾝ!〕
〔犬「わん！」〕
客「ワン！」
〔ウタ「早く食べて逃げたほうが勝ちだからね！」〕
〔ルフィ「おう！」〕
〔マキノ「危ない！やめなさい2人とも！」〕
〔ルフィ・ウタ「やだ！」〕
〔マキノ「ウタ！ルフィ！」〕
〔ルフィ・ウタ「」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ!〕
〔シャンクス「好きなようにやらせればいい」ｷﾞｨｨｨ…〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「シャンクスーーー！！！」」」」
〔マキノ「あ…」〕
〔シャンクス「こいつらにとっては真剣勝負なんだ」〕
〔ルフィ・ウタ「」ｺｸｯ〕
ウタ「よくわかってるね！さすがシャンクス！」
客たち（（んん？））
〔ルフィ「やるぞ！」〕
〔ウタ「よ〜い！」〕
〔ルフィ・ウタ「3・2・1！」〕
ルフィ・ウタ「3・2・1！」
客たち（（（？？）））
〔ルフィ・ウタ「」ﾊﾞﾝ!〕
ルフィ・ウタ「」ﾊﾟﾝ!
客「」ﾊﾟﾝ!
〔マキノ「何を争っているんですか？」〕
〔ベックマン「どっちが立派な海賊になれるかだってさ」〕
〔ルフィ「」ﾊﾞｸﾊﾞｸﾊﾞｸ〕
〔ウタ「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ〕
〔ルウ「ルフィの勝ちか！？」〕
〔ウタ「ジュースあげる」ｽｯ〕
〔ルフィ「わっ！ありがとう！」〕
〔ダッダッダッ〕
〔犬「わん！」ﾄﾞｶｯ〕
〔ドサッ〕
〔マキノ「ルフィ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔ヤソップ「だあ！また同じ手にかかりやがった！」〕
〔ウタ「だいじょうぶ？」〕
〔ルフィ「まだ…決着はまだついてねえ！」〕
〔ウタ「出た。負け惜しみィ」ﾜｷﾜｷ〕
ルフィ・ウタ・客たち「「」」ﾜｷﾜｷ
〔ルフィ「ズルしたお前の負けだ！」〕
ウタ（ルフィかわいい…！）
ウタは横で自分の負け惜しみポーズを真似するルフィを見ていた。
（ウタ「私は海賊！ズルいも何もないの！真剣勝負で気を抜いたあんたがガキなだけでしょ！」〕
〔ルフィ「お前だって！まだシャンクスに海賊だって認められてないくせに！」〕
〔ウタ「うるさい！私はシャンクスの娘だよ！あんたと違って、もう何年も一緒に冒険してる！す〜っごい差があるんだ！」〕
〔ルフィ「ない！」〕
〔ウタ「ある！」〕
〔ルフィ「だったら海賊らしく、戦って勝負だ！」ﾀﾀｯ〕
〔ウタ「望むところよ！」ｻﾞｯ〕
〔ザン！〕
〔ルフィ・ウタ「うおおおおおおおお〜！」ｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ~!〕
客「」ﾍﾟﾝﾗｲﾄｸﾞﾙｸﾞﾙ
〔シャンクス「いい加減にしろ〜」ﾎﾟｺｯ…!ﾎﾟｺｯ…!〕
〔ウタ「子どもに剣を使うなんて、海賊の風上にも置かないぞシャンクスッ！」〕
客「そうだそうだ〜！」
〔シャンクス「バ〜カ、今のは愛のムチってやつだ」〕
〔ルフィ「ムチじゃなくて剣だったぞ！」〕
〔ウタ「も〜う♡愛だなんてェ♡私を愛してるってこと？シャンクス〜♡」ﾀﾞｷｯ〕
〔ルフィ「…シャンクス〜〜！」ﾀﾞｷｯ〕
〔シャンクス「ああ…まとわりつくな。
ルフィ・ウタ「」ﾖｼﾞﾖｼﾞ
ウタもルフィも」〕
〔ルフィ「おまえ、なんで父ちゃんのことシャンクスって呼ぶんだ？」〕
〔ウタ「…お父さんだけど、私の憧れの船長だから！かっこいいでしょ〜」ﾆｺｯ〕
ルフィ・ウタ・客たち「「カッコいい！！」」
〔マキノ「ふふふっ」〕
〔シャンクス「」ﾌｯ…〕
〔ウタ「あ〜！今日もルフィに勝って気分がいいから歌っちゃお〜！」ﾙﾝﾙﾝ〕
〔ルフィ「シャンクス！おれも航海に行きてェ！」〕
〔シャンクス「お前みたいな血の気の多い奴はダメだ」〕
〔ルフィ「ウタは！？」〕
〔シャンクス「戦闘中は舟番だぞ？お前にやれるわけねェ」ﾎﾟﾝ〕
〔ルフィ「うぅ…！」〕
〔シャンクス「フフッ」〕
〔ウタ「そう！私は赤髪海賊団の音楽家、ウタ！み〜んなが自由になれる新時代を、歌で作る女よ！」〕
ルフィ「ウタ…前みたいにハモってくれ」ﾋｿﾋｿ
ウタ「任せて…！」ﾋｿﾋｿ
〔シャンクス「さあ！うちの音楽家のステージだ！」〕
みんなペンライトを青にする。
〔〜♪〕
〔ウタ「」ｽｩ…〕
〔ウタ「この風は〜」〕
ウタ「この風は〜♪」
〔ウタ「どこからきたのと〜」ｽﾀ…ｽﾀ…ｽﾀ…〕
ウタ「どこからきたのと〜♪」
ルフィ「ししし…！」
〔ウタ「問いかけても空は何も〜言わない〜」〕
ウタ「問いかけても空は何も〜言わない〜♪」
〔マキノ・犬「♪」〕
客（え…？ハモリすごくうまいんだけど…）
〔シャンクス「…」〕
〔赤髪海賊団「……」〕
〔ウタ「この歌は〜どこへ辿り着くの」〕
ウタ「この歌は〜♪どこへ辿り着くの♪」
〔ウタ「見つけたいよ自分だけの答えを」〕
ウタ「見つけたいよ自分だけの答えを♪」
客（いいなぁ…私も歌おうかな…）
〔ウタ「まだ知らない海の果てへと漕ぎ出そう〜」〕
ウタ「まだ知らない海の果てへと漕ぎ出そう〜♪」
〔ウタ「ただひとつの——
ウタ「ただひとつの…」
〔ルフィ「…！」ﾊﾟﾁｯ〕
〔ザザァァァ……〕
ウタ「どお？」ﾋｿ…
ルフィ「最高」ﾋｿ…
ウタ「ふふふ…！」
〔ヤソップ・ルウ「……ﾝ…？」zzz…〕
〔タッタッタッタッタッ…〕
〔ウタ「」ｽｰ…〕
ルフィ（ウタかわいい）
〔ルフィ「…」ﾂﾝﾂﾝ…〕
ウタ（ルフィかわいい♡）
〔ウタ「」〕
〔ルフィ「…………」〕
〔ルフィ「じゃあ次はおれが歌う！」ﾊﾞｯ〕
〔ヤソップ「よし歌え〜！」〕
〔赤髪海賊団「おお〜！」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「お〜〜！！・イェ〜イ！！」」」
〔麦わらの一味「あははは・ふふふふっ」〕
〔ルフィ「そういやお前、急にいなくなったよな」〕
〔ウタ「あ……うん……」〕
〔チョッパー「急にって、どういうことだ？」〕
〔ルフィ「え〜っと〜確か〜…」ﾑﾑﾑ…〕
〔ザザァァァ…〕
〔ルフィ「おれは、シャンクス達が帰ってくるのをいっつも待ってたんだ。でもあの日……」〕
〔ルフィ「おかえりィ〜！今日はどんな冒険してきたんだァ〜？」〕
〔ザザァァァ…〕
〔ガブ「」〕
〔パンチ「」〕
〔ルウ「」〕
〔ヤソップ「」〕
〔ルフィ「あれ？なんだよ？いいよ！ウタに聞くから！」〕
〔ルフィ「ウタ〜！」〕
〔ルフィ「ウ〜タァ〜〜！」〕
〔ルフィ「また冒険の自慢話聞いてやるよ！どこだよウタ〜！」〕
〔シャンクス「」〕
〔ルフィ「シャンクス。ウタはどこ行ったの？」〕
〔ザザァァァ……〕
〔ルフィ「もしかして…ウタに何かあったのか？」〕
〔スッ……〕
〔シャンクス「心配するなルフィ」〕
〔シャンクス「ウタはな、歌手になるために船を降りた。ただそれだけだ」〕
〔ウタ「…」〕
〔ルフィ「なあウタ。お前なんで海賊になるのやめたんだよ？あれだけ赤髪海賊団が好きだったのに」ﾎﾟｲｯ〕
〔ルフィ「あむっ！」ﾊﾞｸﾝ!〕
〔ウタ「海賊より歌手になりたいって思ったから！」〕
〔ウタ「ほら私2年くらいの活動で、世界中にファンができるほどだし！」〕
〔ルフィ「ふ〜ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ〕
〔ウタ「それよりルフィは？今何やってんの？」〕
〔ルフィ「決まってんだろ、海賊だ！」〕
〔ウタ「…！」〕
〔ウタ「…そっか……海賊か……」〕
〔ルフィ「ああ。海賊王になるんだ〜おれ〜」〕
〔ウタ「ねえルフィ。海賊やめなよ」〕
〔麦わらの一味「…！？」〕
〔ウタ「一緒にここで、楽しく暮らそう。友達のみんなも、私のファンなんでしょ？一緒にいたほうが楽しいよね？」〕
〔タッ…タッ…〕
〔ウタ「ちょっと！聞いてんの！？ルフィ！」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ!〕
〔ルフィ「ハハッ」ﾆｶｯ…〕
〔ルフィ「ウタ！久しぶりに会えて嬉しかった！肉も食ったし、おれサニー号に帰って寝るよ」〕
〔ウタ「はあ！？」〕
〔ルフィ「お前もやりてェことやってるみてェだし、よかった！じゃあな〜！」〕
〔ウタ「帰らせないよ…」ﾀﾝ…ﾀﾝ…ﾀﾝ…〕
〔ブルック・ロビン・ジンベエ「え…？」〕
〔ウタ「ルフィとあなた達は、ここで永遠にずっと…！」〕
〔ウタ「あたしと楽しく暮らすの」〕
〔ゾロ「何言ってんだ、お前」〕
〔ナミ「ウタ…。あなたの歌は好きだけど、さすがにずっとは…」〕
〔ポン……バン！〕
〔ナミ「うわあ！」〕
〔サンジ「ナミさん！あっ」〕
〔ウタ「みんな！また海賊を見つけたよ！どうしよう！？」〕
〔男の子「ううう…UTA！」〕
ウタ「ルフィ…！しなくていいよ…！」
ルフィ「そうか…」
〔ウタ「オッケー！じゃあみんなのために！私が海賊をやっつけちゃうね！」ｸﾞｯ!〕
〔ドン♪シャーン♪〕
〔ドン♪ドン♪〕
〔ウタ「」ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!〕
〔観客達「」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ——
客たち「「「「」」」」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ——
〔ゾロ「いくらルフィの幼馴染だからって、こりゃあ自由にしすぎじゃねえか？」ﾁｬｷｯ〕
〔ウタ「」ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!ﾊﾟﾝ!——
〔ポンポン〕
〔キィン！〕
〔ウソップ「何だァ！？こいつら！？うおっ！」〕
〔ポンポンポン〕
〔ブルック「どんどん増えていきます！」〕
〔ジンベエ「唐草瓦正拳！」ﾎﾞｯ!〕
〔ドパァン！！〕
〔ポンポンポン〕
〔フランキー「アウチフィンガー！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ〕
〔ウタ「ルフィ。あんたが海賊だって言うからいけないんだよ。私の友達なら、海賊は諦めて」〕
〔ルフィ「何言ってんだお前」〕
〔ルフィ「うーん…」〕
〔ルフィ「やっぱやめた。のらねえ」〕
〔ルフィ「戦う理由がねえ…！」〕
〔ウタ「あんたがやらなくても……私はやるよ！」〕
みんなはペンライトを赤にした。
〔パチン！〕
〔〜♪〕
〔ウタ「」ｽｰｰ…〕
〔ウタ「」ﾋﾞｯ〕
〔ウソップ「グッ…」〕
〔チョッパー「わっ！」〕
〔ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪
観客達「ワァァァァ！」〕
〔〜♪〕
〔ルフィ「」〕
〔〜♪〕
〔音符の戦士達「」ﾋﾞｭﾝ!〕
〔ロビン「六輪咲きセイスフルールスラップ！」ﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝ!ﾄﾞｫﾝ!〕
〔ルフィ「遊びはもうやめろウタ！」ﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝ!ｶﾞｷｨﾝ!〕
〔ウタ「散々な思い出は悲しみを穿つほど」ﾊﾞｻｯ〕
〔ウタ「やるせない恨みはアイツのために」〕
〔音符の戦士達「」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!〕
〔ウタ「置いてきたのさ」〕
〔チョッパー「」ﾄﾞｶﾞｧﾝ!〕
〔ウソップ「」ﾊﾞﾁﾝ!〕
〔ブルック「」ｽﾞﾊﾞｧﾝ!〕
〔ウタ「あんたらわかっちゃないだろ」〕
〔ウタ「本当に傷む孤独を」〕
〔ゾロ「」ｻﾞﾝ!〕
〔ウタ「今だけ箍外してきて」〕
〔フランキー「」ｺｫｫｫ…〕
ルフィ「よせフランキー！」
客「えっ！？」
〔ウタ「怒りよ
フランキー「」ﾎﾞｯ!!
今 悪党ぶっ飛ばして」ﾊﾞﾘｨﾝ!!〕
〔ウタ「そりゃあ愛ある罰だ」〕
〔ウタ「もう眠くはないや ないやないや」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ〕
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
〔ウタ「もう悲しくないさ ないさ」〕
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
〔ルフィ「！」〕
〔ウタ「そう 怒りよ今 悪党蹴り飛ばして」〕
〔ウタ「そりゃあ愛への罰だ」〕
〔ウタ「もう眠くはないな ないなないな」〕
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
〔ウタ「もう寂しくないさ
🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼🎼
ないさ」〕
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
客「」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ
〔ウタ「逆光よ na-na-na,na-na-na-na-na」〕
〔🎼🎼🎼ウソップ🎼🎼🎼チョッパー🎼🎼🎼ゾロ🎼🎼🎼〕
〔🎼🎼🎼ロビン🎼🎼🎼ブルック🎼🎼🎼ジンベエ🎼🎼🎼〕
〔ウタ「Na-na-na,na-na-na-na-na」〕
〔🎼🎼🎼ナミ🎼🎼🎼サンジ🎼🎼🎼フランキー🎼🎼🎼〕
〔ルフィ「」〕
〔ウタ「Na-na-na,na-na-na-na-na,na-na-na-na-na-na」ﾊﾞｯ!〕
客たち・ルフィ「」ﾋﾞｼｨ!
〔ルフィ「お前何やってんだ！はなせ〜！」〕
〔ウタ「だめだよ……ルフィが海賊王になるのは……」〕
客「この横顔好き！」
〔ルフィ「にぃぃぃ…！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…〕
〔ウタ「みんなはさ！？海賊をどう思う！？」〕
〔男性客「俺の街は海賊に焼かれたァ！」〕
〔女性客「私の夫は海賊に殺された！」〕
〔男の子「母ちゃんを返せ！」〕
〔観客達「海賊いらない！海賊追い出せ！海賊いらない！海賊追い出せ！——」〕
〔ウソップ「プリンセス・ウタァ！ルフィはそんなことしねェ！」〕
〔フッ…〕
〔ルフィ「ウタ！おれの仲間を！——」ﾊﾞｯ!〕
〔バシャァン！〕
〔ルフィ「ぶぼぶべが…ハァァ〜」〕
〔女性客「ウタちゃんに近づくな！海賊が！」〕
〔ルフィ「ハァァ…」ﾖﾛｯ…〕
〔男性客「海水で力が入らない能力者なんて怖くないぞ…！」〕
〔チョッパー「おいやめろぉ〜！」〕
〔ヘルメッポ「もうダメだ」ｽｸｯ〕
〔コビー「待って！」ｶﾞｼｯ〕
客たち「「…！」」ﾋﾟﾝｸﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
〔コビー「ここは大丈夫だ。僕たちは先の手配をしよう」〕
〔バルトロメオ「バリアボール！」ﾌﾞﾝ!〕
〔ガキィン〕
客「よくやったー！」
客たち「「」」ﾐﾄﾞﾘﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔客達「！？」〕
〔ウタ「…」ｸﾙｯ〕
〔ルフィ「ロ……ロメ男……」〕
〔バルトロメオ「ルフィ先輩…！ウタ様はなんかやべえべ…勝てる気がしねえべ…」〕
〔ルフィ「おれは…負けてねえ…！」〕
〔ウタ「出た〜！負け惜しみィ〜！」ﾜｷﾜｷ〕
客「可愛い！」
客「」ﾜｷﾜｷ
〔ウタ「ん？」〕
〔ブゥゥゥン〕
〔シャッ…ドン〕
〔ざわざわ…〕
〔ウタ「他にも海賊が隠れていたのか……」〕
〔バルトロメオ「何だべ、ここはどこだべ！？」〕
〔バルトロメオ「ん？…あ……ハアハア…！おめぇもウタ様のファンだったんだべかァトラファルガァ〜」〕
〔ロー「違う
客たち「「ロー♡！」」ｷｲﾛﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
客「きゃー♡！ロー君ー！！」ｷｲﾛﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
客「顔がいい！」ｷｲﾛﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
付き合いだ」〕
〔ドゥッ♪トトトトトト♪ドォ♪トゥトゥットゥ！♪〕
ルフィ・ウタ・客たち「「」」ﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘﾌﾘﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘｯ!
〔ロー「ベポの」〕
〔ベポ「すいません」〕
客たち・ウタ「「いいよ！」」
客「声低！」
〔ルフィ「トラ男ありがとう…へへへ…」〕
〔ロー「笑ってる場合か麦わら屋。あの女の能力を解き明かさない限り——
〔ブルルルルルル〕
〔ルフィ「任せろ！ウタには184連勝中だ！」〕
〔ウタ「あっ、いた！」〕
〔ルフィ・バルトロメオ「ん？」〕
〔ウタ「見つけた！」〕
〔ベポ「ウ〜タちゃ〜ん！」〕
〔バルトロメオ「ルフィ先輩！」〕
〔ロー「いったん退くぞ」ﾀﾞｯ〕
〔ウタ「海賊が逃げたよ！さあ、みんなで海賊狩りをやろう！」〕
〔ドゥルトゥン♪ドゥルトゥン♪ドゥルトゥントゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥトゥン♪〕
〔ドドント♪ドドント♪ドドント♪ドドント…
客「」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘﾌﾘ
客「」ﾌﾘﾌﾘﾌﾘ
〔スタッ〕
〔ウタ「」ﾆｯ〕
ルフィ・客「「」」ｽｯ…
〔ヘルメッポ「SWORDソードの電伝虫が反応しない…！」〕
ウタ・客「「」」ｽｯ…
みんなは行進のBGMに合わせてペンライトを振りながら、片手の拳を挙げた。
〔コビー「まずいな……。ウタは本気であの計画を実行するつもりか」〕
〔ブルーノ「ほう…SWORDソードもウタに目をつけていたのか」〕
〔ヘルメッポ「サイファーポールだな？何のようだ？」〕
〔コビー「今はナワバリ争いをしている場合じゃない。ドアドアの能力は使えませんか？」〕
〔ブルーノ「知りすぎじゃないか？」〕
（コビー「そっちこそ」〕
〔ブルーノ「…使えるが、ここじゃ体力の消耗が激しすぎる」〕
〔コビー「そうか…」〕
〔ヘルメッポ「どうする…？手遅れになるぞ…！」〕
〔コビー「戦力を集める。今はそれしか…」ﾁﾗｯ〕
〔麦わらの一味「」〕
〔ルフィ「参ったなァ。あいつら捕まっちゃった。線にくっついてるだけみたいだし…大丈夫だと思うけど…」〕
〔バルトロメオ「まさかルフィ先輩を運ばせていただくなんて…！感動で前が…！前が見えねえべ…！ﾀﾞｯ!ﾀﾞｯ!ﾀﾞｯ!」〕
客「前見て！」
客「あぶない！」
〔バルトロメオ「べ！？」ﾄﾞｺﾞﾝ!〕
〔ベポ「麦わら！」ｶﾞｼｯ〕
〔ルフィ「ああ。ありがと」〕
〔ビヨン！〕
〔バルトロメオ「どお！」ﾄﾞｶﾞ〕
〔ロー「何やってんだ！早く逃げるぞ！」〕
〔音符の戦士達「」ﾌﾜﾌﾜ…〕
〔音符の戦士達「」ｽｰ…〕
〔音符の戦士達「」ﾋﾞｭﾝ…!」
〔ルフィ「うわ〜あ！なんかいっぱいだ〜！」〕
〔バルトロメオ「このままじゃ囲まれるべ」〕
〔ゴードン「君たち」〕
〔ルフィ「ん？」ｸﾙｯ〕
〔ロー・バルトロメオ・ベポ「！」ｸﾙｯ〕
〔ゴードン「…」ｻﾞｯ…〕
客たち「「ゴードーン！！・ゴードンさーん！！」」
〔バルトロメオ「いや〜。助かったべ」〕
〔ゴードン「ルフィ君と言ったね」〕
〔ルフィ「ああ」〕
〔ゴードン「君は——
〔ルフィ「おっさん誰だ？」〕
〔バルトロメオ「おっと」ｶﾞｯ〕
〔ゴードン「私は…かつてこの国エレジアを治めていた…ゴードンという者だ…」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「ゴードーーン！！！」」」」
〔バルトロメオ「国って……この島建物はあるけど、人っ子一人いねェべ？」〕
〔ロー「いや…。かつてエレジアは、世界一の音楽の都として栄えていたはずだ。ある日一夜にしてすべて消え去るまでは」ｽﾀｽﾀｽﾀ…〕
ウタ「……」
〔バルトロメオ「一晩で国が消えたって…」〕
ルフィ「…」ﾎﾟﾝ…ﾅﾃﾞ…
ルフィはウタの頭を撫でた。
〔ロー「ある大物海賊に襲われたって噂だが…」ﾁﾗｯ〕
〔バルトロメオ「ん？」ｸﾙｯ〕
〔ゴードン「……」〕
〔ザッザッザッザッザッザッ…！〕
〔ゴードン「ウタの話をしよう…」〕
〔パチパチパチ…〕
〔ゴードン「国民がいなくなったエレジアで、ウタは私が育てた」〕
客「かわいい！」
客「いい笑顔！」
〔〜♪〕
〔ルフィ「おっさんが？」〕
〔〜♪〕
ルフィ「ウタ。また頼む」ﾋｿﾋｿ
ウタ「！…うん！」ﾋｿ…
みんなはペンライトを黄色にし始める。
〔ゴードン「しかしここにいるのは私とあの子の2人っきり……
ウタ「」ｶｷｶｷ…
きっと寂しかったのだろう……私の前では気丈に振る舞っていたが…1人になると、いつも仲間たちとの思い出の歌を口ずさんでいた」〕
そして歌に合わせてゆっくりと左右に振った。
〔ウタ「どうして あの日遊んだ海のにおいは」〕
ウタ「どうして あの日遊んだ海のにおいは♪」
客（えぇ！？……もしかして…ウタちゃん…？）
客たち「「「「…」」」」ｽｰ…ｽｰ…
〔ウタ「どうして すぎる季節に消えてしまうの」〕
ウタ「どうして すぎる季節に消えてしまうの♪」
客（そんなわけないか…）
〔ELEGIA〕
〔ウタ「またおんなじ歌を歌うたび」〕
ウタ「またおんなじ歌を歌うたび♪」
客（でも本当に上手…）
〔ウタ「あなたを誘うでしょう」〕
ウタ「あなたを誘うでしょう♪」
〔ゴードン「私はそんなウタを励ますように…彼女を世界一の
〔ウタ「信じられる？ 信じられる？」〕
ウタ「信じられる？信じられる♪」
歌い手にするため育ててきた…」〕
〔ウタ「あの星あかりを——
ウタ「あの星あかりを…」
〔コトン…〕
〔ゴードン「あの…！聞いているかね！？」〕
ルフィ「ありがとう」ﾋｿﾋｿ
ウタ「どういたしまして」ﾋｿﾋｿ
〔バルトロメオ「いいから話を進めるべ」ｽﾀｽﾀｽﾀ…」
〔ベポ「うわっ！」
ドゥッ♪トトトトトト♪ドォ♪トゥトゥットゥ！♪
バルトロメオ・ゴードン「！」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「」」ﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘﾌﾘﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘｯ!
〔ロー「チッ！」〕
〔ベポ「すいません…」ｶﾁｯ〕
客たち・ウタ・ルフィ「「いいよ！・いいぞ！」」
〔バルトロメオ「ともかく！ウタ様が今のルフィ先輩を知らないってことはほんとみたいだべ」〕
〔ドゥッ♪トトトトトト♪
ベポ「うわっ…あっ…
ドォ♪トゥトゥットゥ！♪〕
ルフィ・ウタ・客たち「「」」ﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘﾌﾘﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘｯ!
〔ベポ「すいません…」〕
客たち・ウタ・ルフィ「「「いいよ！・いいぞ！」」」
〔ゴードン「…」〕
〔ゴードン「問題は…いつどうやって彼女の素晴らしい歌を世界に届けるかだった…。彼女は外の世界をほとんど知らずに育ったから……。だが…そのタイミングは意外な形で訪れた」〕
〔ウタ「……」〕
〔電伝虫「」ﾋﾟｸﾋﾟｸ〕
〔ゴードン「2年ほど前、彼女は偶然拾ったんだ。流れ着いた新種の映像電伝虫を」〕
〔パァァァ…〕
〔ゴードン「ウタは解き放たれたように、自分の歌声を外に向けて発信するようになった。彼女の声はファンを魅了し、まるで……世界を覆い尽くすように瞬く間に広まっていった」〕
〔男性「ウタありがとう！」〕
〔女の子「元気が出たよ！」〕
〔老人「ウタのおかげで、明日からもまた生きていけそうじゃ」〕
〔ウタ「私も……私もみんなに喜んでもらえて嬉しい…」ﾎﾟﾛｯ〕
客「優しい！」
〔ゴードン「だが外の世界の現実を知るうちに彼女の中に新たな自覚が芽生えていった。大海賊時代は戦争や血が絶えない。もともとは歌を聞いてもらうものだったのにいつの間にかウタのことを救世主だと崇めるファンが増えていった。そこでウタは……」〕
〔ウタ「みんなの気持ち、よ〜くわかった。私が必要なら作るよ。新時代を！」〕
〔ゴードン「頼む…！ウタの計画を止めてくれ…！ウタの友人だったルフィ君ならできるはずだ…！」〕
〔ロー「計画というのはこのライブのことか…」〕
〔ドゥッ♪トトトトトト♪ドォ♪トゥトゥットゥ！♪〕
ルフィ・ウタ・客たち「「」」ﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘﾌﾘﾌﾘｯﾌﾘｯﾌﾘｯ!
〔ベポ「すいません…」〕
〔ロー「…ベポ！」〕
〔シュワーン…ボン！〕
〔ミニベポ「アァ〜チョ〜！」ﾜﾀﾜﾀ〕
〔ロー「ベポォォォ！！」〕
客「ベポォォォ！」
〔バルトロメオ「クマァァァ！！」〕
客「くまァァァァ！」
客「かわいいーー！！」
〔ルフィ「んあ？」〕
〔シャラララン…パッ〕
〔ゴードン「ウタ…！」〕
〔ウタ「ゴードン……なんで海賊と一緒にいるの…？」〕
〔ゴードン「……」〕
〔ルフィ「ウタ。お前なんでシャンクスの船降りたんだ？」〕
〔ウタ「…」〕
〔ルフィ「赤髪海賊団の音楽家って言ってたんだから、戻ればいいだろ。シャンクスのとこに」〕
〔ウタ「うるさい……もうシャンクスの話は…！やめてェェェーッ！！！」ﾄﾞｳｯ!!!〕
〔ゴードン「ウッ…」〕
〔ルフィ「ああっ！」ﾌﾜｯ〕
〔ウタ「！」〕
〔フワフワ〕
〔バルトロメオ「ふっ」ｽｶｯ〕
〔ミニベポ「アアッ！」〕
〔ロー「！」〕
〔ゴードン「」ﾄﾞｻｯ〕
〔ウタ「ねえルフィ。ワンピースとか海賊王とか、シャンクスの帽子とか、くだらないものは全部捨てて私と一緒に楽しく生きようよ」〕
〔ルフィ「おい！ふざけすぎだ！」〕
〔ウタ「おいしいもの食べて、チキンレースとか腕相撲やってさ、昔みたいに笑って過ごそう」〕
〔ルフィ「帽子返せ！シャンクスの帽子！」〕
〔ウタ「わかった…ルフィ……あんた新時代には……いらない…」〕
〔カッ…〕
〔ロー「ROOMルーム！シャンブルズ！」ｼｬｯ〕
〔タッタッタッ〕
〔男性客「あれ！？どこに行った！？」〕
〔女性客「逃げたの？海賊が」〕
〔ウタ「ふ〜ん。いろんな能力があるんだね。まあいいか！ゲームにしよう！逃げた海賊を見つけ出してね！」〕
〔タッタッタッ〕
〔ウタ「…」ｸﾙｯ〕
〔ルフィ「出せェ！帽子を取り戻す！」〕
〔ロー「黙れ！それができないからお前をこの中に入れたんだ！」〕
〔バルトロメオ「でも逃げてばっかじゃ…」〕
〔ロー「島の反対側から港に出る」〕
〔ルフィ「港？」〕
〔ロー「ライブ会場には海兵や諜報機関の連中もいた」〕
〔バルトロメオ「どういうことだべ？」〕
〔ロー「世界政府や海軍はずっと前からウタの能力に目をつけ、奴を危険視していたってことだ」〕
〔バルトロメオ「じゃあ偵察に来ていたってことだべか」〕
〔ロー「おそらくこの島の近くに来ている
客たち・ウタ・ルフィ「「前見て！！・危ない！！・そっちじゃない！！・ロメ男！！」」
海軍の誰かを捕まえて吐かせれば、ウタの能力も……ﾊｯ!そっちじゃない！」ﾀﾞﾀﾞｯ〕
〔バルトロメオ「…ん？なああああ〜！！」ﾝｶﾞｰ!〕
〔ゴロッ〕
〔バルトロメオ「大丈夫だべ！おれのバリアさスゲーべぇ！あっ！でも止まんねぇ！んだば！ああああ〜！」
ルフィ「ⅣÅ⊿∟⊃＠＋※∵⌒￠－⌘▽〜！！」〕
客「」ﾐﾄﾞﾘﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ
〔ロー「…！」〕
〔ぽん！ぽん！ぽん！ぽん！〕
〔バルトロメオ「高いんだべ〜！〕
〔ルフィ「うぅ…」〕
〔ぽん…ぽん…〕
〔音符の戦士達「」ｽｰｯ…〕
〔バルトロメオ「…！」〕
〔ルフィ「うううぅ…！」〕
客「がんばって！」
客「耐えて！」
〔音符の戦士達「」ﾋﾞｭﾝ〕
〔バルトロメオ「へへへ…！」〕
〔ルフィ「う…！う…！」ﾊﾟｼｯ〕
〔バルトロメオ「！ ルフィ先輩！我慢！我慢してけろ！ああああ〜！」〕
客「」ﾐﾄﾞﾘﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄｸﾞﾙｸﾞﾙｸﾞﾙ
〔ウタ「ねえゴードン、怒ってる？相談もしないで勝手にライブ開いちゃって」〕
〔ゴードン「ただのライブじゃないんだろう？」〕
〔ウタ「気づいてたんだ…なら応援してくれるよね？」〕
〔ゴードン「私は……私は……」〕
〔ウタ「そうやって逃げるんだ…。気楽でいいよね」ｸﾞｸﾞ…!〕
〔ゴードン「私はお前に、こんなことをしてほしくはない！でも…」〕
〔🎼🎼🎼〕
〔ゴードン「ぐあっ…」〕
〔ウタ「しばらくそこにいてね」〕
〔ゴードン「世界政府や海軍が黙ってないぞ…！」〕
〔ウタ「大丈夫だよ。これがあるから」ｽｯ…〕
客「捨ててェェェ！！」
〔ゴードン「あ…！まさか……トットムジカ…！」〕
〔ウタ「私知ってたんだ。お城の地下に隠してあることをね。
客たち「「「捨ててぇぇぇ！！・捨てろォォーー！！・だめぇーー！！」」」
ルフィ「そんなもん破れ！！」
どうして捨てなかったの？
客「燃やせェェェェー！！」
もしかしら、あなたにも新時代の理想があったのかしら？」ｽｽｽｽ…〕
客たち「「「ウタちゃんダメーー！！・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！・だめだってェェェ！！」」」
ウタ「……」
〔ゴードン「ウタ！使ってはいけない！それは…！」〕
〔シャラン…ビュン〕
〔ゴードン「ウタァァァ〜！」〕
〔タタタタッ〕
〔ミニベポ「アチョ〜…」〕
〔クィァオー、クィァオー、クィァオー〕
〔バルトロメオ「海は広いべ〜。大きいべ〜。でも海軍どころか、誰もいねえべ」〕
〔ルフィ「ねえ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔バルトロメオ「んだべ？」〕
〔ルフィ「サニー号がねえ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔バルトロメオ「ルフィ先輩の船がァ！？」〕
〔ピシャァン！〕
〔サニー号「サーニー！」〕
〔ルフィ「ん…あ…？ああ…？」〕
〔サニーくん「サニッ…サーニー…サーニー…ﾊｧ…サニー！」〕
客たち・ウタ「「カワイイー！！」」
〔バルトロメオ「まさか！」〕
〔ルフィ「お前サニー号かぁ！？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ〕
〔バルトロメオ「これもウタ様の能力だべか！？もう頭がパニックだべェ〜！」〕
〔ロー「…」ｽﾀｽﾀｽﾀ…〕
〔サニーくん「サ〜ニ〜」〕
〔海兵「船首楼の見張りより報告」〕
客たち「「」」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔海兵「周辺に敵の姿は確認できず 繰り返す 敵の姿は確認できず 後方にも警戒を怠るな 奇襲に備えろ 陸戦用意！」〕
〔MARINE〕
〔海兵「第1陣は上陸後に展開 海岸堡を確保！ 武装偵察1廃墟群を移動中 敵の姿なし 第2陣は海岸堡の確保後内陸部に移動せよ！」〕
〔タッタッタッ〕
〔海兵「武装偵察2捜査を続行 未だ敵の姿なし」〕
〔ドォン！〕
〔海兵「武装偵察3進入成功 なれど敵の姿発見できず 任務を続行するも明確な敵は確認されず 敵もしくは敵らしき者も発見できない 今後の命令を求む」〕
〔ポツポツ…ザァァァァ〕
〔モモンガ「…」ｺﾂｺﾂ…〕
客たち「「「モモンガーー！！・モモンガ中将ぉーーー！！」」」
〔モモンガ「これは…何だ…？」〕
〔観客達「ｸﾞｩ……ｸﾞｩ……」zzz…〕
〔コビー・ヘルメッポ「ｺﾞｫ…」zzz…〕
〔ロー・ベポ「ｽｰ…」zzz…〕
客「かわいい！」
〔麦わらの一味「ｽｰ…」zzz…〕
客「寝顔も可愛いよサンジくーん！」
〔ルフィ「ｽｰ…ｽｰ…」zzz…〕
客「ルフィの寝顔！」
〔海兵「こちら 展開中の武装偵察第7班 エレジアに国民の情報なし 武装偵察第2班 周辺一帯に敵らしき者は発見できず 武装偵察第4班よりモモンガ中将へ 観客の意識戻らず 意識戻らず」〕
〔モモンガ「まさか死んでいるのか！？」〕
〔ウタ「寝てるだけ！」〕
〔モモンガ「…！」〕
（ウタ「でも起きないよ。絶対に」〕
〔モモンガ「…」ｽｯ〕
〔海兵達「」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔ウタ「あたしを殺したら、ここにいるみんなの心は永遠に戻ってこないけど。それでもいいのかなァ？」〕
〔藤虎「お嬢さん。お嬢さんの悪魔の実の能力については十分理解していやすよ」〕
〔ウタ「なら説明はいらないよね。はーい帰って」ﾌﾘﾌﾘ〕
〔ウタ「それにさ。どうせあと少しで私はこっちから
客「食べちゃだめーー！！」
客たち・ルフィ「「「ダメーー！！・食べないでーー！！・ウタァーー！！」」」
消えるんだから」ﾊﾟｸｯ〕
〔藤虎「このにおいは…ネズキノコですかい？」ｸﾝｸﾝ〕
〔ウタ「うん！」ｸﾞｯ!〕
〔モモンガ「ネズキノコ…？」〕
〔藤虎「そのキノコを食べた者は眠ることができなくなり、やがて死に至る」〕
客たち「「「イヤだーー！！・食べないでぇぇ！！」」
〔モモンガ「！」〕
〔モモンガ「貴様ァ…！観客達も巻き込んで死ぬつもりか！」〕
〔ウタ「死ぬって何？大切なのは体より心じゃないの？新時代は、みんな一緒に、心で生き続けるものなんだよ」〕
ウタ「……」
〔カツ〕
〔藤虎「できれば血は流したくねェんで、やめてもらうことはできやせんか？世界転覆計画を」ｽｯ…〕
〔ウタ「えっ？何それ？」〕
〔ウタ「私はみんなに、幸せになってほしいだけだって！」〕
〔藤虎「どうやら、話の通じる相手じゃないようですね」〕
〔ウタ「あなた達こそね」ｽｳｯ〕
〔モモンガ「おっと！」ﾊﾞｯ〕
〔ウィィィン〕
〔モモンガ「歌声さえ塞げば貴様は無力だ！」〕
〔ウタ「残念。もう遅いの」〕
〔ビュン〕
〔ドガァン！〕
〔海兵達「うわあ！」〕
〔藤虎「コビー大佐！？こいつァ、どういう了見だい！？」〕
〔コビー「ｸｩ…」zzz…〕
〔ウタ「みんな！悪い人達がいるよ！新時代のためにみんなでやっつけよう！」〕
〔観客達「」ﾑｸｯ…〕
〔観客達「」ｻﾞｯ…ｻﾞｯ…〕
〔海兵「うわあ…」ﾁｬｷｯ…〕
〔藤虎「傷つけちゃいけねえ！操られているのは、罪なき一般市民だ！」〕
〔海兵「…」〕
〔ガバッ！〕
〔海兵「うわっ！」ﾄﾞﾝ!〕
〔海兵「うあっ！」〕
〔海兵「いっ！」〕
〔海兵「うっ！」〕
〔海兵「えっ！」〕
みんなペンライトを緑にする。
〔ウタ「ひとりぼっちには飽き飽きなの」〕
客たち「「「」」」ﾐﾄﾞﾘﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔ウタ「繋がっていたいの」〕
〔海兵「」ｶｸﾝ…〕
〔ウタ「純真無垢な想いのまま Loud out」〕
〔ウタ「Loud out」〕
〔バシャン！〕
〔ウタ「Listen up baby
ガキン！キン！
消えない染みのようなハピネス」〕
〔ウタ「君の耳の奥へホーミング 逃げちゃダメよ浴びて」〕
〔ウタ「他の追随許さないウタの
キン！
綴るサプライズ」
キン！〕
〔ウタ「Be my good good good」〕
〔ウタ「boys & girls」〕
〔ウタ「誤魔化して強がらないで
海兵達「」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
ドガァ！
もう」〕
〔ウタ「ほら早くこっちおいで」〕
〔ウタ「全てが楽しいこのステージ上 一緒に歌おうよ」〕
〔シャァァァァン…〕
〔ウタ「I wanna make your day, Do my thing 堂々と」〕
〔ウタ「ねえ教えて何がいけないの？」〕
〔ウタ「この場はユートピア だって望み通りでしょ？」〕
〔ウタ「突発的な泡沫なんて言わせない」〕
〔♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪〕
〔ウタ「慈悲深いがゆえ灼たか もう止まれない」〕
〔ウタ「ないものねだりじゃないこの願い」〕
〔ウタ「この時代は悲鳴を奏で救いを求めていたの」〕
〔ウタ「誰も気付いてあげられなかったから」〕
〔ウタ「わたしが
ダッダッダッダッ
やらなきゃ だから邪魔しないで
お願い...」〕
〔ウタ「もう
ドンドンドン！
戻れないの
ガキン！ガキン！ガキン！
だから永遠に一緒に歌おうよ」〕
〔ブルーノ「」ｶﾞﾁｬ!〕
〔ウタ「直に脳を揺らすベース」ﾊﾞｯ〕
〔ウタ「鼓膜ぶち破る
ドガァン！
ドラム」ﾌﾞﾜｧ!!〕
〔ウタ「心の臓撫でる
ドォォン！
ブラス ピアノ マカフェリ」〕
〔ロー・ベポ「」ﾄﾞﾋｭﾝ!〕
〔ウタ「五月雨な譜割りで Shout out！
ズパン！
モモンガ「ウ…！グァ…！」ｻﾞﾊﾟﾝ!
Doo wop wop waaah！」〕
〔ウタ「欺きや洗脳 お呼びじゃない」〕
〔ウタ「ただ信じて願い歌うわたしから
バシャ！
耳を離さないで」〕
〔ウタ「それだけでいい Hear my true voice」ﾊﾞｯ…〕
客たち「「カッコいい！！」」
ルフィ「かっこいいぞ！！」
客「この顔好き！」
〔クィァオー、クィァオー〕
〔サンジ「うっ…クッソ、ダメだ！外れねェ！」〕
〔ゾロ「情けねェグル眉だなァ〜」〕
〔サンジ「お前だって外せてねェじゃねェか！マリモォ！」〕
〔ウソップ「フランキーとジンベエはどうだ？」ﾆｮｰ〕
〔ウソップ「うっ！」ﾋﾞﾀﾝ!〕
〔フランキー「びくともしねぇ…！ｸﾞｸﾞｸﾞ…」〕
〔ジンベエ「わしもダメじゃ…！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…〕
〔チョッパー「ブルックは…！？」〕
〔ブルック「も…もう少しで…！」〕
〔チョッパー「え！？」〕
〔ナミ「外れそうなの！？」〕
〔ブルック「見えそうです…！
客たち「「コラー！！・こら！！」」
ナミさんのパンツが…！」〕
客「きゃーー！！」
〔サンジ「なにぃ！」〕
〔ナミ「見たらぶっ飛ばァす！」〕
〔ブルック「ヨホホホホホッ」〕
客「ヨホホホホホ！」
〔ロビン「ちょっといい？」〕
〔ロビン「歌にしてあげるってウタは言ってたわよね。もしかしたらこの五線譜に意味があるんじゃない？」〕
ウタ「ロビンさんってほんとに頭良いよね…」
ルフィ「ああ」
〔ブルック「確かに何かのメロディーを表してるみたいですね」〕
〔ナミ「頭の位置がドレミになってるとか？」〕
〔ロビン「ブルック、歌ってみてくれる？」〕
〔ブルック「楽譜全体が見えません」〕
〔ブルック「今の私に見えそうなのは……パンツだけです」〕
客「こらァー！」
〔ナミ「うっさい見るな！」ﾌﾞﾝ!ﾌﾞﾝ!〕
〔ガチャ〕
〔コビー「楽譜に目をつけるとは、さすが麦わらの一味ですね」〕
〔ナミ「えっ？」〕
〔ロビン「あなた達、どうしてブルーノと？」〕
〔コビー「説明は後ほど」ｶｷｶｷ〕
〔コビー「はい。歌ってください」ｽｯ〕
〔ブルック「ミ〜レ〜♪」〕
〔シャァァン〕
〔ナミ「きゃあ！」〕
〔ブルック「ああっ」〕
〔サンジ「外れた！」〕
〔コビー「じゃあブルックさん！続いていきますよ！」〕
〔ジンベエ「お前さんら、あの子の能力を知っとるようじゃのう」〕
〔ブルック「ラ〜♪」〕
〔オーブン「おい！」〕
〔ジンベエ「…！」〕
〔オーブン「妹だけでも、助けてやってくれねェか！？」〕
〔ブルック「ワ〜♪」〕
〔ブリュレ「お兄ちゃん…」〕
〔チョッパー「ん…！」ﾋﾟｮﾝ〕
〔サンジ「」ﾊﾟｼｯ〕
〔ヘルメッポ「この場だけでいい！海軍に協力するのが条件だ」〕
〔オーブン「うっ…くう…！」〕
〔ゴードン「ミ〜♪」〕
〔ミニベポ「アチョー？」〕
〔ゴードン「ミ〜♪」〕
〔ミニベポ「アチョ？」〕
〔ゴードン「ミ〜！♪」〕
〔ミニベポ「アチョッ！」〕
〔ゴードン「ド〜レ〜…♪」〕
〔ミニベポ「ミ〜〜♪」〕
〔シャァァン〕
〔ゴードン「ありがとう。素晴らしいくまだ、君は」〕
〔ミニベポ「アイアイ！」〕
〔ルフィ「ⅣÅ$⊿∟○⊃＠＋※々∵⌒￠－⌘☆」〕
〔ルフィ「なんでェ…またこの中にィ…」〕
〔バルトロメオ「ウタ様の能力がわからないのに、ルフィ先輩を自由にさせるわけにはいかないべ」〕
〔サニーくん「サニ〜」ﾄｺﾄｺ〕
〔ブゥゥゥン〕
〔サニーくん「サ！サニ？」ｸﾙｯ〕
〔ロー「…！」ﾊﾞｯ〕
〔ガチャ〕
〔ルフィ「ブベ…！」ﾄﾞｻｯ〕
〔バルトロメオ「何だおめェら！」〕
〔コビー「お久しぶりです！ルフィさん！」〕
〔ルフィ「コビー……出して…ここから……」〕
〔ロー「どうやってここがわかった？」〕
〔コビー「ルフィさんの存在を感じて…」〕
〔ロー「見聞色の覇気か…」〕
〔コビー「後は、ブルーノさんのドアドアの実の能力をお借りしました」〕
〔ルフィ「ドアドア…出して…オエッ…うぅ…」〕
客「かわいい♡」
ルフィ「なんでだよ！」
〔ブルーノ「…」〕
客「え…！？」
〔ロー「サイファーポールと海軍がつるむとは、どういう風の吹き回しだ？」〕
ルフィ「う…！」ﾊﾟｼｯ
ルフィ（ついツッコんじまった…）
〔コビー「皆さんが知りたいのは、ウタの能力についてですよね？」〕
ウタ（たしかにかわいいかも…）
〔バルトロメオ「ウタ様の力！知っているんだべか！？」〕
〔ルフィ「え…ええ…？」〕
〔コビー「信じられないかも知れませんが、僕達が今いるこの世界は、現実ではありません」〕
〔ルフィ・バルトロメオ・ロー「えっ！？」〕
〔コビー「皆さんが見ているものは、すべてウタが、ウタウタの実の能力で作り出した、意識の中だけの、架空の世界なんです」〕
〔コビー「ウタウタの実の能力とは、歌声を聴いた人間の心を、ウタウタの世界に取り込む力」〕
〔コビー「心を取り込まれた人間は、現実の世界ではなく、ウタが望んだ世界で生きているような気になります」〕
〔コビー「まるで全員が…同じ夢を見ているかのように…」〕
〔ルフィ「そういやァウタの奴、そんな力を持っているとか言ってたなァ」〕
〔コビー「えっ？」〕
〔ルフィ「だからかァ。あいつの歌聴くと、いつの間にかみんな寝てるんだ」〕
〔バルトロメオ「知ってたんなら早く言ってほしかったべェ〜ッ！」〕
〔ルフィ「ナハハッ…！忘れてた」〕
〔ロー「それで、現実の世界はどうなっている？」〕
〔コビー「現実世界には、僕達の体だけが残っています。でもその体は、ウタに支配されているはずです」〕
〔ロー「どうやったら現実に戻れる？」〕
〔コビー「ウタが眠れば、能力は解除されます」〕
〔ウタ「…」ﾊﾟｸｯ〕
客たち「「「食べないでぇーーー！！・だめぇぇぇ！！」」」
ルフィ「食べるなウタァ！」
〔コビー「しかしすでに
ウタ「…」ｺﾞｸﾝ…
ウタウタの実の世界に取り込まれてしまった僕達は、
ウタ「…」ﾊﾟｸｯ
現実のウタに手を出すことはできません」〕
客たち「「「「やめてぇー！・ウタちゃぁーん！」」」」
〔ロー「悪魔の実の能力には必ず限界があるはずだが？」〕
〔ブルーノ「そのとおり」〕
〔ブルーノ「ウタウタの世界を維持するためには激しく体力を消耗する。
音符の戦士達「」ﾋﾞｭﾝ!
俺が常にドアドアの実の能力を使っていられないようにな」〕
〔バルトロメオ「じゃあウタ様が疲れて眠ればいいんだべか？」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ〕
〔ブルーノ「それは難しい」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ〕
〔ブルーノ「ライブが始まる前、奴がネズキノコを食べるのを確認している。食べた者は眠れなくなるという代物だ」〕
〔コビー「まもなく現実世界のウタは体力が尽きて…死にます」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔ルフィ「死ぬー！？」〕
〔ブゥゥゥン…！〕
〔バルトロメオ「べ〜！」〕
〔ルフィ「ウタが…！？」〕
〔ロー「そうなれば俺たちは解放されるのか？」〕
〔ブルーノ「いや逆だ」ｸﾙｯ〕
〔コビー「ウタが死ねばこの世界は閉ざされます。そしてその時、この世界にいる者…つまり僕達は…そのままになってしまいます」〕
〔コビー「ファンの人達を永遠にウタウタの世界に閉じ込める。
ウタ「」ﾊﾟｸｯ…
それこそがウタの計画なんです」〕
〔ルフィ「コビー。どうやったらウタを止められる？」〕
〔コビー「それを探るために潜入したのですが…何もわからないままです。ただ戦力はあったほうがいいのでヘルメッポさんがここにいる海賊達を集めています」〕
〔ルフィ「！」〕
〔サニーくん「サ…！ニ…！」ﾖｼﾞﾖｼﾞ〕
〔コビー「それと麦わらの一味は別行動をとっています」〕
〔ルフィ「あいつら無事なんだな！」〕
〔ブルーノ「連中はエレジアの城に向かった。ニコ・ロビンがはるか昔にこの島で起こった事件について知っていることがあるらしい」〕
〔ロビン「もしその時の記録がここに残っていれば、ウタの能力を破る方法が、わかるかも知れない」〕
〔ロビン「…」〕
（ゾロ「微かすぎる希望だな」〕
〔ネズミ達「チューチュー」〕
〔サンジ「ロビンちゃんを信じろバカマリモ！」〕
〔チョッパー「うんうん」〕
〔ゾロ「事実だろ素敵マユゲ！」〕
〔チョッパー「あっちに本がいっぱいの部屋があるって！」〕
〔シャラァン♪〕
〔ウタ「みんなァ！海賊達は放っておいて、あたし達は新時代の誕生を待とう！」〕
〔観客達「ワァァァァ！」〕
〔ロー「現実世界でウタが死ぬまでの時間は？」ｽﾀｽﾀ〕
〔ブルーノ「残り2時間もないはずだ」ｽﾀｽﾀ〕
〔ルフィ「…ッ」〕
〔ドン！ドンドン！〕
〔ドガァン！〕
〔ロビン「これだけ防音がしっかりしていたら、ウタの能力も届いていなさそうね」〕
〔ジンベエ「歌声が届かぬところは大丈夫と海軍の奴も言っておったからのう」〕
〔ナミ「これ…全部昔の記録…？」〕
〔ウソップ「こんなにあるのにどうやって探すんだよ…」〕
〔ガタン！〕
〔ウソップ「ひいっ！」〕
〔ウィィィン…〕
〔フランキー「…！」〕
〔ギギギギギギ…ビー！〕
〔フランキー「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ〕
〔ドォォォン！〕
〔ババッ〕
〔ゾロ「三刀流
客「ゾロー！」
極虎ウルトラ狩り！」〕
〔ギイイイン！〕
〔サンジ「悪魔風脚ディアブルジャンプ！
客「サンジー！」
〔ドォン！〕
〔フランキー「ストロング右ライト！」ﾄﾞｶﾞﾝ!〕
〔フランキー「ウェポンズ左レフト！」ﾎﾞﾝ!〕
〔カッ…！カッカッ…！〕
〔ジンベエ・ブルック・チョッパー「」ﾊﾞｯ…!〕
〔ナミ「ロビンは本を探して！」〕
〔ロビン「でも…」〕
〔ウソップ「ロビン！指一本触れさせねェから安心しろ！」〕
〔ロビン「あっ…」〕
〔ドン！ドガァン！ザン！〕
〔ウタ「もうすぐ……悪い人達がいない……新時代がやってくる…」〕
〔ザァァァァァァ…〕
〔カリファ「聞こえますか？ウタの命は持ってあと1時間。しかし、心を奪われた映像電伝虫が暴走中。ウタウタの世界の映像を流し続けています。音声が切られていないと危険です。歌声を聴いた瞬間に、心を取り込まれてしまいます」〕
〔ウタ「Listen up baby消えない染みのようなハピネス」〕
〔ウタ「君の耳の奥へホーミング 逃げちゃダメよ浴びて」〕
〔ウタ「他の追随許さないウタの綴るサプライズ」〕
〔ドサッ…〕
〔ウタ「Be my good good good」〕
〔ウタ「boys & girls」〕
〔ウタ「誤魔化して強がらないでもう」〕
〔ドササッ…〕
〔ウタ「ほら早くこっちおいで」〕
〔ウタ「全てが楽しいこのステージ上 一緒に歌おうよ」〕
〔ボワァァァァ…！〕
〔ルッチ「ウタがライブを始めてから6時間を超えました。犠牲者の数は加速度的に増加中。あと1時間この状態を放置すれば、全世界の7割がウタウタの世界の住人となる計算です」〕
〔サターン聖「7割！？想定外だ…」〕
〔マーズ聖「世界滅亡の危機ではないか…！」〕
〔ウォーキュリー聖「なんとかして止めねば…！」〕
〔チャルロス聖「だえ〜〜！」〕
客「だえーー！」
〔ウタ「？」〕
〔チャルロス聖「気に入ったえ〜
客たち「「帰れ！！」」
うちに来てわたしのために子守歌を歌うだえ〜
ルフィ「」ﾑｶｯ…
客たち「「ふざけるな！！・帰って！！」」
デヘヘヘヘヘッ」〕
客「帰りな！」
〔男性客「天竜人だ…！」〕
〔観客達「」ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…〕
〔警護人「チャルロス聖様が貴様をご所望だ」〕
〔警護人「ご厚意に感謝しろ」〕
〔チャルロス聖「10億でおまえを買うえ〜！」ﾊﾞｯ〕
客たち「「「安い！！・そんなんで買えると思うなよ！！・帰れ！！」」」
ウタ「お帰りください！」
〔ウタ「もしかして！あんたが天竜人っていう奴！？」〕
〔観客達「ザワザワザワ…」〕
〔ウタ「知ってるよ。本に載ってた。世界の支配者とかいって、誰でも奴隷にしたがる、世界一の嫌われ者でしょ！？」〕
客たち「「そのとおり！！・そうだよ！！・合ってる！！」」
〔海兵達「…」ｽﾀｽﾀｽﾀ〕
〔チャルロス聖「ああ〜！？」〕
〔海兵「いい加減にしろ。天竜人の逆鱗に触れるぞ」〕
〔ウタ「あなた達海軍なの？わざわざ休み取って来てくれたんだね。ありがとう！」ﾆｺｯ〕
〔警護人「そんなことより、チャルロス聖様のお言葉に従い、聖地へと」〕
〔ウタ「やだ」〕
〔チャルロス聖「ふえ〜！？」〕
〔ウタ「ここではみ〜んな一緒！これから仲良く過ごそうね！天竜人のおじさんも！」〕
〔チャルロス聖「おじさん！？この女死刑だえ〜！」〕
ルフィ「」ﾌﾞﾁｯ
客たち「「ふざけるな！！・やめろ！！」」
〔警護人達「」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ‼︎〕
〔キィン〕
〔ウタ「だからァ。そういうのは意味ないんだって」〕
〔警護人達「ｸｯ…」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ‼︎〕
〔チャルロス聖「」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ‼︎〕
〔ドサッ〕
〔チャルロス聖「使えない奴はもういらないえ〜」〕
客たち・ウタ「「「ひどい！！・最低！！・人をなんだと思ってるの！？・最悪！！」」」
ルフィ「…」ﾋﾟｷﾋﾟｷ…
〔ウタ「……！なんてことするの！？」ﾀﾀｯ〕
〔ウタ「大丈夫…？私が助けてあげるからね」ｼｭｧｧｧｧ…〕
客たち「「「やさしい！！・さすがウタちゃん！！」」」
〔チャルロス聖「海兵共何見てるだえ〜！このガキを殺すだえ〜！」〕
〔海兵達「」ﾀｯﾀｯﾀｯ〕
〔ウタ「くっ！」ﾀﾞﾝ!〕
〔ウタ「あんた達海軍は、正義の味方を名乗っているんじゃないの？」〕
〔海兵「ッ…」ｸﾞｸﾞｯ…〕
〔海兵「天竜人は…この世界の神に等しい……」〕
〔ウタ「そっか！ホントはこんな奴の命令は聞きたくないんだね！〕
〔Foolish!!〕
〔ウタ「だったら平気だよ！」〕
〔slacker〕
〔ウタ「新時代には天竜人とか奴隷も、みんな同じ仲間なんだから！」〕
〔チャルロス聖「同じだとォ汚らわしい！お前ら早く殺すんだえ〜！」〕
〔Quitter〕
〔警護人「悪く思うなよ」〕
〔ブワッ〕
〔海兵・警護人「うわっ…」〕
〔シュワァァァァ…パン！〕
〔ウタ「あれ？」ｷﾝ!ｷﾝ!〕
〔チャルロス聖「うごっ！げぼっ！だばぁぁ！」ﾄﾞｶﾞｯ!ﾄﾞｺｫ!〕
〔Loser〕
〔ウタ「フッ」〕
〔チャルロス聖「こんなことタダで済むどどどどどど…ぼばび…ぼわあぁぁ！」ﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼﾍﾞｼ!!ﾄﾞｶﾞﾝ!〕
ルフィ「いいぞウター！」
〔ボン！〕
〔チャルロス聖「ぼわっ…」ﾍﾞﾁｯ〕
〔ウタ「みんな！もう天竜人なんて怖がることはないよ！」〕
〔観客達「ザワザワ…」〕
〔Jerk〕 〔slacker〕 〔sc annoying!〕
〔女性客「あの！こんなことしたらまずいよウタ！」〕
〔Jerk〕
〔男性客「天竜人に手を出したら…！」〕
〔Jerk〕
〔女性客「世界政府や海軍が襲ってくるよ！」〕
〔slacker〕
〔ウタ「大丈夫だって！」〕
〔ヨルエカ「ごめんウタ！」〕
〔ウタ「？」〕
〔slacker〕 〔Jerk〕 〔sc annoying!〕
〔ヨルエカ「僕そろそろうちに帰らなきゃ。羊達の面倒を見ないといけないんだ。ありがとう楽しかったよ！」〕
〔ウタ「ちょっと待って！意味がわからないんだけど」〕
〔ヨルエカ「えっ？」〕
〔ウタ「なんで苦しくて辛い生活に戻ろうとするの？ここで楽しく生きていけるのに」〕
〔？〕 〔why？〕 〔？〕
〔ウタ「それよりさ！誰か上に捕まえておいた海賊知らない？」〕
〔↑〕 〔↑〕
客「私知ってるー！」
〔next〕 〔Cowboy〕 〔a〕 〔Go Go!〕
〔Go〕 〔DawN〕 〔wonder〕 〔music!〕
〔splash〕 〔lover〕
〔ブゥゥゥン…〕
〔ウタ「ん？」ｸﾙｯ〕
〔ガチャ〕
〔コビー「ウタさん。もうこんなことは、終わりにするんだ」〕
客たち「「コビーー！！」」ﾌﾘﾌﾘ
〔ウタ「あなたも海軍？天竜人を助けに来たの？」〕
〔コビー「僕はみんなを救うために来た。すべての人々の心を、現実の世界に今すぐ返すんだ！」〕
〔女性客「コビー大佐！」〕
〔コビー「えっ…」〕
〔観客達「ザワザワザワ…」〕
〔ウタ「えっ、有名な人なの？」〕
〔男性客「ロッキーポート事件で民衆を救ってくれた、英雄じゃよ！」〕
〔ウタ「そうなんだ。私ずっとこのエレジアにいたから、普通のニュースよく知らなくってさ」〕
〔コビー「あっいや…」〕
〔ブルーノ「おい英雄。俺は能力を使いすぎた。お前から伝えろ」〕
〔コビー「はい…！皆さん聞いてください！実は僕達がいるこの世界は現実ではありません！」〕
〔クィァオー、クィァオー〕
〔観客達「ええーーーっ！！」〕
〔コビー「皆さんは、騙されているんです！ここから今すぐ脱出するべきです！」〕
〔ロミィ「ウタ！本当にダマして閉じ込めたの？」〕
〔ウタ「騙してない！私はみんなを騙してなんかないよ！違うよみんな！私はみんなが幸せになれるように導いてるだけ！」〕
〔ロミィ「えっ？」〕
〔ロミィ「…！」ｷﾞｭｯ〕
〔ウタ「ここはみんなが望んでいたとこだよ！大海賊時代はもうおしまい！平和で自由な時代が来るんだよ！」ﾊﾟﾝ!〕
〔コビー「！」ﾊﾞｯ〕
〔ウタ「最高でしょ！？食べ物や遊びはいっぱいある！そしてひどいことをする人や、病気や苦しみはないんだよ！」〕
〔男性客「ああ…！ここで生きていったほうが幸せか…！」〕
〔女性客「私も！」〕
〔ウタ「やっぱりそうだよね！」〕
〔ヨルエカ「だけど仕事あるし…」〕
〔ウタ「だから！仕事なんてしなくっていいんだよ。勉強だって」〕
〔女性客「それでも…！ずっとは困ります」〕
〔男性客「頑張ってきたことがあるし…」〕
〔男性客「遊んでばっかりってのもなァ」〕
〔女性客「おうちに帰りたい」〕
〔男性客「社会が全部変わっちゃうのは…」〕
〔女性客「ついていけないかも…」〕
〔男性客「いくらウタでもさァ…」〕
〔コビー「ウタさん。あなたの計画を中止するべきで…
〔ウタ「ちょっと待って！」〕
〔ウタ「みんな！みんなは自由になりたかったんじゃないの！？」ﾀﾝﾀﾝ…!〕
〔ウタ「病気やいじめから、解放されたいって言ったのはウソ！？海賊に怯えなくて済む毎日が欲しいって言ってたじゃない！！」〕
〔男性「帰りたいっつってんだろ！！」〕
客たち「「言い方ってもんがあんだろ！！・ひどい！！・優しく言って！！」」
ルフィ「そうだァ！」
客たち「「そうだ！！・そうだよ！！」」
〔ウタ「えっ…」〕
〔女性客「やめなよ！ウタはみんなのためにやってくれてんだよ！」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「俺頼んでねェーし！」〕
〔ウタ「」〕
〔女性客「私も！」〕
〔ウタ「」〕
〔女性客「あんたらうるさい！」〕
〔ウタ「」〕
〔女性客「ウタに賛成ー」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「やだよ！」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「学校好きだもん！」〕
〔ウタ「」〕
〔女性客「それ関係ないでしょ！」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「関係なくない！」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「やりすぎなんだよウタは！」〕
〔ウタ「」〕
〔女性客「ひどい！」〕
〔ウタ「」〕
〔男性客「あァ！？んだこいつ」〕
〔ウタ「そっか！ごめんわかったよ！」ﾋﾟｶｧｧｧ!〕
〔コビー・ブルーノ「」〕
〔ウタ「もっと楽しいことがあればいいんだね！」ｼｬｧｧｧｧ!〕
〔ザバァァァァ…！〕
〔観客達「ウワァァァ…！・キャーーー！」〕
〔ポン♫ポン♫ポン♫ポン♫〕
〔ザバババババ…！〕
〔ウタ「ほら！これでみ〜んな楽しい気分になれるでしょ！？」〕
〔UTA〕
〔ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン♫〕
〔ロミィ「」ﾎﾟﾝ♫〕
〔ガチャ…！〕
〔ウタ「みんなァ〜！平和で自由な新時代で！ずっと一緒に！楽しく暮らそうねェ〜！」〕
〔チャルロス聖「ひいっ！」〕
〔ピーター聖「チャルロス聖が！」ｶﾞﾀｯ!〕
〔ウォーキュリー聖「これ以上の犠牲は出せぬ…！決断せねばなるまい」〕
〔ナス寿朗聖「たとえ天竜人が…関わっていようと…！」〕
〔ザザァァァ……〕
〔ガチャ〕
〔コビー「んっ…んん…」ｸﾞｸﾞｯ…〕
〔ポン〕
〔ミニブルーノ「なんとか逃げられたが…」〕
〔バルトロメオ「お前誰だべ？」〕
〔ミニブルーノ「ブルーノ！」〕
〔ルフィ「コビー。ウタに会えたのか？」〕
〔コビー「それが…」〕
〔ロー「どうやら説得は失敗だったようだな」ｽﾀｽﾀ〕
〔ミニブルーノ「そっちは？」〕
〔バルトロメオ「見るべ」〕
〔海賊達「うおおお！」〕
〔オーブン「ちょっと待て！麦わらと手を組むとは聞いていない。死んでもゴメンだ！」〕
〔ブリュレ「じゃあね」〕
〔ヘルメッポ「おい待て！」〕
〔ブルーノ「ウタを倒すのは勝手にやらせてもらうよ」〕
〔サニーくん「サニー…」〕
〔ルフィ「おれの仲間は？」〕
〔バルトロメオ「まだ戻ってきてないべ」〕
〔ロー「あいつらがウタの弱点を見つけてくれないと勝負にならない」〕
〔ミニブルーノ「ああ…ドアドアの能力もこの体じゃ…」〕
〔ルフィ「大丈夫。あいつらなら」〕
〔ウソップ「回転ローリング火薬星！」〕
〔ドォン！〕
〔ウソップ「これでどうだ！？」〕
客「見えるー！」
〔ロビン「人の恐れ……人の迷い……トットムジカの名の下に……怯えよ……逃げよ……」〕
〔ドドドド！〕
〔チョッパー「柔力強化カンフーポイント！ワタタタッ！」ｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝｶﾞﾝ!〕
〔ナミ「蜃気楼ミラージュ＝テンポ！」ﾌｯ…〕
〔ゾロ・サンジ「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!〕
〔ドドドド！〕
〔ゾロ「」ｻﾞﾝｻﾞﾝｻﾞﾝ!ｻﾞﾝ!〕
〔サンジ「悪魔風脚ディアブルジャンプ！
客「サンジーー！」
首肉コリエストライク！」ﾄﾞｫﾝ!〕
〔ゾロ「一刀流！
客「ゾローー！」
馬鬼バキ！！」ｶﾞｷﾞｭｩﾝ!〕
〔ズン…ズン…ズン…〕
〔ブルック魂のソウルパラード…！アイスバーン！」ﾋﾟｷｨﾝ!〕
客「カッコいいー！」
〔キン！〕
〔ズズゥン〕
〔ジンベエ「魚人空手！
客「ジンベェー！」
鮫肌掌底！」ﾄﾞﾝ!〕
〔フランキー「ラディカルビーム大回転ｼﾞｬｲｱﾝﾄｽﾗﾛｰﾑ！！」ｽﾞｶﾞｧｧﾝ!〕
客「フランキー！」
〔ビィィン！ドォォン！〕
〔チョッパー「やばい！崩れてきた！」ﾜﾀﾜﾀ〕
〔ゾロ「誰だこんなとこで派手にやった奴はァ！」〕
客「誰だ！」
〔フランキー「スーパーすまねぇ！」ｼﾞｬｷｨｨﾝ!〕
客「おまえか！」
客「いいよ！」
〔ズズゥン〕
〔ボガァァァン〕
〔ブルック「生き埋めになります！あっ！私生き埋め似合いそう！」〕
ウタ「たしかに…」
客「そんなこと言ってる場合じゃない！」
〔ナミ「ロビンこっち！」〕
ウタ「そ…！そうだよ！」
ルフィ「ﾌﾞﾌww…」
〔ゼウス「ハアッ！」〕
ウタ「ル…//ルフィ！//」
ルフィ「すまん…ww」
〔ズズゥン〕
〔ナミ「ブリュレ！あんたいるんでしょ！？鏡に入れて！鏡世界ミロワールドに！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!〕
〔ズズズズ…！〕
〔ナミ「ううっ…！無視すんじゃないわよ！こっちの情報がないとあんたらもみんなウタウタの実の世界から出られなくなるわよ！大事な家族や友達にも二度と会えない！それでもいいの！？」〕
〔ブリュレ「ううう…」〕
〔ナミ「ひゃあ！」〕
〔ブリュレ「カタクリお兄ちゃんにも…？」〕
〔ナミ「え…ええ…」〕
〔ブリュレ「うううっ…」〕
〔ズガァン！〕
〔ウタ「」ﾋﾟﾁｮﾝ…ﾋﾟﾁｮﾝ…ﾋﾟﾁｮﾝ…ﾋﾟﾁｮﾝ…〕
〔ルフィ「お前ら無事だったか！」〕
〔チョッパー「ルフィ！」ﾊﾞｯ〕
〔サニーくん「サニー！」ﾊﾞｯ〕
〔チョッパー・サニーくん「あうっ」ｶﾞﾝ!〕
〔ゾロ「何だこりゃ？」〕
〔ルフィ「サニー号だ」〕
〔ゾロ「あァ？」〕
〔ナミ「かわいい〜！」〕
〔フランキー「どんな改造しやがった！？」〕
〔オーブン「チッ！戻ってくるハメになっちまうとは」〕
〔ブリュレ「ごめんねオーブンお兄ちゃん…」〕
〔コビー「ロビンさん。ウタを倒す方法はわかりましたか？」〕
〔ロビン「昔の記録によると、ウタウタの世界に取り込まれた者は、自分の力で現実に帰ることはできない。絶対に」〕
〔コビー「！」〕
〔一同「ええっ！？」〕
〔ロビン「ただし、ウタウタの実の能力者がトットムジカを使えば、チャンスは訪れる」〕
〔ルフィ「トットムジカァ？」〕
〔ロビン「古代から続く、人の思いの集合体。さみしさやつらさなど心に落ちた影。魔王と呼ぶ時もある」〕
〔コビー「それは…兵器なんですか…？」〕
〔ロビン「触れてはならないものとしか読み取れなくって」〕
〔ロー「そのタブーを、ウタウタの実の能力者が使った時、どんなチャンスが？」〕
〔ロビン「記録によると…トットムジカを使い呼び出された魔王は、このウタウタの実によるウタワールドだけじゃなく、現実の世界にもその姿を表すみたい。そのため魔王を接点として、ウタワールドと現実が繋がってしまうらしいの。その時、魔王を２つの世界から同時に攻撃すれば、魔王を倒し、ウタワールドを消すことができる」〕
〔ブリュレ「本当かい？」〕
〔オーブン「うまくいったことがあるから、記録として残したんだろ。やってみるしかねえ。おっ？」〕
〔音符の戦士達「」ｽｰ〕
〔コビー「」ﾊﾞｯ〕
〔一同「」ｻｻｻｯ〕
〔バルトロメオ「でも現実の世界じゃ、誰がウタ様を攻撃するんだべ？」〕
〔ヘルメッポ「確かに俺達は全員ウタウタの世界にいる。現実世界のウタを攻撃できるとしたら、海軍かサイファー…
〔コビー「無理です」〕
〔コビー「一般市民がいる以上、手は出せません。せっかくの情報ですが、現実世界に誰かいなきゃ…」〕
〔ゴードン「1人いる」〕
〔コビー「えっ？」〕
〔ミニベポ「キャプテ〜ン！」ﾀﾀﾀﾀｯ〕
〔ゴードン「…」」〕
〔サンジ「ベポ！？あれが？」〕
〔ウソップ「それに誰だ？あのおっさん」〕
〔バルトロメオ「ウタ様の育ての親、ゴードンさんだべ」〕
〔ウソップ「ええっ！？」〕
〔サンジ「ウタちゃんの！？」〕
〔ゾロ「おい。1人いるってのは誰のことだ？」〕
〔ゴードン「シャンクス」〕
〔一同「ええっ！？」〕
〔ルフィ「シャンクス！？」ｶﾞﾊﾞｯ〕
〔ゴードン「シャンクスが来れば…現実世界のウタを止めてくれるはずだ…」〕
〔ルフィ「おっさん。シャンクスとウタに、やっぱ何かあったのか！？」ﾀｯ…ﾀｯ…ﾀｯ…〕
〔ゴードン「それは…」〕
客たち「「がんばって！！・話して！！」」
〔ルフィ「おっさん！」〕
〔ルフィ「スゥ…！」〕
〔ダン！〕
〔バルトロメオ「ああ〜っ！ヤバいべ〜！ウタ様のところへ行ったんだべ！まだ勝てねえのに！」〕
〔ウソップ「止めたって無駄だうちの船長は」〕
〔サンジ「どっちみち時間がねェんだ。俺たちも行ってカタをつけちまおう！」〕
〔コビー「でもどうやって…？」〕
〔ゾロ「同時攻撃が必要って言うんなら、ひたすら攻め続ければいい。現実世界で攻撃が始まり、こっちとタイミングが合うまでな」〕
〔バルトロメオ「ビビってたおれァ情けねェ！麦わらの一味の皆さんがいれば、負ける気がしねえべ！」〕
〔ジンベエ「やるしかないのう！」〕
〔ナミ「うん！ところで…これは…何？」〕
〔ミニブルーノ「今更か」〕
〔ユラユラ…〕
〔ユラユラ〕
〔ウタ「」〕
〔ルフィ「」ﾋﾟﾁｬ…ﾋﾟﾁｬ…〕
〔サァァァ…〕
〔ウタ「何しに来たの？何度戦っても、私には勝てないよ」ｽｸｯ…〕
〔ルフィ「まだ決着はついてねえ」〕
〔ウタ「出た。負け惜しみィ」ﾜｷﾜｷ〕
客たち「「「「……」」」」ｼｰﾝ…
ルフィ「…」
ウタ「……」
〔ルフィ「」ﾋﾟﾁｬ…ﾋﾟﾁｬ…〕
〔ウタ「…」〕
〔ウタ「じゃあ昔みたいに、ケンカで勝負するしかないね。ルフィ」ﾊﾟﾁﾝ〕
〔音符の戦士達「」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝ〕
〔ルフィ「」ﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾝ!ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!〕
〔ウタ「」ﾊﾟｧｧｧ〕
〔ルフィ「」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!〕
〔ボン…！〕
〔ギュルルル…ブワァッ！〕
〔ルフィ「ウオアアアアアアアーッ！！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ‼︎〕
〔タン…！〕
〔ルフィ「うあああ〜…！」ﾋﾞｭ…!〕
〔ウタ「当てる気もないくせに」〕
〔ルフィ「…ッ」〕
〔ギュァァァ…！ドルルルン〕
〔バチン〕
〔ルフィ「お前は間違ってる！」ﾊﾞｧﾝ!〕
〔ウタ「それはルフィだよ」〕
〔ザバァン〕
〔ウタ「いい加減わかりなよ。大海賊時代はおしまいだって。なんでそんなに、海賊王になりたいの？」ﾊﾟｯ〕
〔ルフィ「新時代を作るためだ」〕
〔ダン！〕
〔ウタ「…ッッ！！」〕
〔ウタ「ルフィ〜ッ！」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｯ!〕
〔ルフィ「うわっ…」ﾄﾞｶｯ〕
〔シャキィン…！〕
〔ウタ「ロジャーの処刑で始まった大海賊時代……」〕
〔ルフィ「…！」〕
〔ウタ「ルフィ…あんたの処刑をもって終わりにする！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…!〕
〔ルフィ「やめろ…！」〕
〔ビリッ…ビリッ〕
〔ルフィ「ウタァァァァァ〜ッ！」〕
〔ルフィ「お前！！あんなに…！！あんなに赤髪海賊団が好きだったじゃねえか！！シャンクスが大好きだったじゃねえか！！なんで海賊を嫌いになったんだ！！？」〕
〔クィァオー…〕
〔ウタ「シャンクスのせいだよ」〕
〔ルフィ「えっ？」〕
〔ウタ「私は……シャンクスのことを……」〕
〔ウタ「実の父親のように思ってた！！」ﾎﾟﾛｯ…〕
〔ルフィ「…！」〕
〔ウタ「」ｳﾙｳﾙ…〕
〔ウタ「私は…あの船も仲間も…みんな家族だと思ってた。でもそれは……あいつらにとっては嘘だった…。だから…シャンクスは私を捨てた…！このエレジアに…私を1人残して行っちゃったんだ…ッ！！」〕
客「」ﾎﾟﾛｯ…
〔ルフィ「それは…！お前を歌手にするためによォ…」〕
〔ウタ「違うッッ！！！！」〕
〔ワァァァァァァァ！！・パチパチパチ！！」
〔ウタ「…！」ﾊﾟｧｧｧ!〕
〔ゴードン「素晴らしい！君の歌声はまさに世界の宝だ！ここには多くの専門家達や、楽器・楽譜が集まっている。ぜひこのエレジアにとどまってほしい！国を挙げて歓迎する…！」〕
〔ウタ「…」ﾊﾟｧｧｧ!〕
〔シャンクス「ずいぶん楽しそうだったな。ここで歌っていた時」〕
〔ウタ「ん？うん」〕
〔シャンクス「俺たちの前で歌うより、大勢の人達に聴いてもらったほうが楽しかったりしないのか？」〕
〔ウタ「そんなことないって」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…〕
〔シャンクス「なあウタ。この世界に、平和や平等なんてものは存在しない」〕
〔ウタ「ん？」〕
〔シャンクス「だけどお前の歌声だけは、世界中のすべての人達を幸せにすることができる」〕
〔ウタ「何言ってるの…？」〕
〔シャンクス「いいんだぞ、ここに残っても。世界一の歌い手になったら迎えに来てやる」〕
〔ウタ「バカ！私は赤髪海賊団の音楽家だよ！ウタの勉強と…シャンクス達から離れるのは…！離れるのは…！」ｳﾙｳﾙ〕
〔シャンクス「そうかわかった。そうだよな。明日にはここを発とう」ｷﾞｭｯ…〕
〔ウタ「でも……その日の夜……」〕
〔ボォォォォォォォ…〕
〔ゴードン「」〕
〔ウタ「」ﾄｺ…ﾄｺ…〕
客「」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔ウタ「ゴードンさん…？」〕
〔ゴードン「目を覚ましたのかい…？」〕
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴ…〕
〔ボォォォォォ…〕
〔ゴォォォッ…！〕
ウタ「……」
〔ウタ「何が起きたの…？」〕
〔ウタ「ハッ！シャンクス達は！？」〕
〔ゴードン「すべて奪われた！みんな……みんな殺された……」〕
〔ウタ「シャンクスは！？」〕
〔ゴードン「あいつらは…君の歌声を利用してこのエレジアに近づき…財宝を奪う計画だったんだ…」〕
〔ウタ「あいつらって…」〕
〔ゴードン「赤髪海賊団だ」〕
〔ウタ「…！」〕
〔ゴードン「君もずっと騙されていたんだ！」〕
〔ウタ「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!〕
〔ゴードン「赤髪海賊団と！シャンクスに！」〕
〔ウタ「」ﾀﾀﾀﾀﾀッ!〕
〔ウタ「うっ…」ﾄﾞｻｯ〕
〔ピシャァァァン！ゴロゴロ…！〕
〔ウタ「シャンクス〜ッ！！！置いてかないでェェェ〜！！！！！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ‼︎〕
ルフィ「…」
〔ゴードン「」ｶﾞｼｯ〕
〔赤髪海賊団「ワーッハッハッハッハッ！」〕
〔ウタ「アァアァアァアァアァーーーッッッッ！！！！！ウァァァァァァァァァァ！！！！！」〕
〔ウタ「なんで……なんでだよオオオオオォォォッッッッ！！！！！！！！！！！」〕
〔ゴロゴロゴロ…！！！〕
〔ウタ「アアアアアァアァアァアァアァ！！！！！」〕
〔ピシャァァァン！！！〕
〔ウタ「アァアァアァアァアァアァアァアァアァアァ！！！！！！」〕
〔ドン！！ドン！！〕
〔ヒュゥゥゥン…！〕
〔ドンッ！！！〕
〔音楽の国エレジア壊滅〕
〔愛と平和ふみにじられる〕
〔生存者は2人だけ！〕
〔犯人は赤髪のシャンクス〕
〔ザバッ…〕
〔カン！〕
〔ルフィ「シャンクスがそんなことするか…！お前だって知ってんだろ！」〕
〔ウタ「じゃあ私の12年はなんだ！」〕
〔ウタ「ルフィ！あんただってシャンクスにとってはただの道具なんだよ！」〕
〔ルフィ「シャンクスは来る…！」〕
〔ウタ「あんたを助けに？」〕
〔ルフィ「お前を助けるためだ」〕
ルフィ「お前を助けるためだ」
ウタ「！」
〔ウタ「私を？なんで」ｽｰ…〕
〔ルフィ「娘がこんなことやってんのに！シャンクスが黙ってるわけねえだろォッ！！！」〕
〔ウタ「…」〕
〔ルフィ「」ｷﾞﾘｷﾞﾘ…〕
〔ウタ「ハァ……あいつは私を捨てたんだよ……」〕
〔ウタ「来るわけない…」〕
〔ザァァァァァァァァァ〕
〔ルフィ「ｽｰ…」〕
〔スッ…スッ…ナデ…〕
〔ﾁｬｷｯ……パサッ……〕
〔ウタ「もういいよ…ルフィ…」ｽｯ…〕
〔ザァァァァァァ……〕
ウタ「うぅ…」ﾎﾟﾛｯ
〔ウタ「…バイバイ…」ﾎﾟﾛｯ…〕
ルフィ「…」ﾅﾃﾞ…
ウタ「ん…」
〔スッ…パシ〕
〔ウタ「ｸｯ…！ハッ…！〕
〔シャンクス「」〕
客たち「「「「シャンクスーーーー！！！！」」」」
ウタ「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
ルフィ「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
〔ウタ「シャンクス………なんで………」〕
〔赤髪海賊団「」〕
〔シャンクス「久しぶりに聴きに来た…お前の歌を…」〕
〔ウタ「…！……ｳｯ…ｳｩ……ｸｯ……ｳｳｩ………アハハハハハハッ！！アハハハッ！！！アハハハハハハッ！！！」〕
〔ウタ「ちょうどよかった！もうすぐ私と、世界中のファンが新時代を迎える…！」〕
〔ウタ「その前に…！！」ﾊﾞｯ〕
〔ウタ「あんたと決着をつけておきたかったから！！」〕
〔シャンクス「…」〕
〔ポチャン…〕
〔ウタ「みんなァ！一番悪い海賊が来たよ！一緒にやっつけよう！！」ﾊﾞｯ!〕
〔観客達「U…T…A…」ﾑｸｩ…〕
〔ルフィ「シャンクスが来てるのか」〕
〔ウタ「ッ…！」〕
〔コビー「今です！」ﾊﾞｯ!〕
〔ロー・海賊達「」〕
〔音符の戦士達「ドゥ〜」〕
〔海賊「でぇやぁ〜！グウ…！」ﾄﾞｶｯ〕
〔海賊「ウアアッ！グワッ！」ﾄﾞｽｯ!〕
〔ロビン「…！」ｽｯ〕
〔ウタ「…」ｶﾞｷｷｷｷｷｷｷｷ…!〕
〔ブワァァァァァァァァァ！〕
〔ドパァン！ズガガガ！〕
〔ルフィ「ふん！」ﾄﾞｶｯ!〕
〔ルフィ「」ｽﾀ…ｽﾀ…〕
〔ウタ「ハッ…。まだやるの？それなら……」〕
〔ウタ「スゥ……新時代は
ガチャ…！
この未来だ」〕
〔ミニブルーノ「そこまでだ！」ﾄﾞｶｯ〕
〔ミニベポ「アイィィィ！」ﾄﾞｶｯ〕
〔ウタ「世界中
サニーくん「サニィ〜！」ﾄﾞｶｯ
全部…」〕
〔サニーくん「サニー！」ﾎﾞｫﾝ!〕
〔ウタ「チッ！」〕
〔チョッパー「毛皮強化ガードポイント！うわっ…！」ﾄﾞｶｯ〕
〔ロー「ROOMルーム！シャンブルズ！」ﾋﾞｭ!〕
〔音符の戦士達「」ﾌｯ…〕
〔海賊達「えっ…！」〕
〔バルトロメオ「ウタ様！これで歌声は外に届かねェべ！」〕
〔ウタ「ハハッ…」〕
〔ヤソップ「」ﾄﾞｶｯ〕
〔ライム「おいおい」ﾄﾞｶｯ〕
〔シャンクス「…」〕
〔男性客「」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ〕
〔シャンクス「…」ﾄﾞｶﾞｧ!ﾊﾞｷ!ｶﾞﾝ!〕
〔ウタ「」〕
〔ガブ「…！ガァァァァ！」ｷｭｲｲｲｲｲ…!〕
〔ベックマン「堪えろガブ！死んでも手を出すな！」〕
〔ガブ「……」ﾌｯ…〕
〔ドン！ドン！〕
〔ドサッ〕
〔ウタ「ハッ！やだ…ダメ！ダメ！ウゥ…！グゥ！」ﾋﾞﾘｨ!〕
〔ウタ「しっかりして！もうすぐ新時代なんだよ！」〕
〔シャンクス「……」ﾁﾗｯ〕
〔ドン！ドン！ドドドドドドドドドド！！〕
〔赤犬「そうだ！海軍の全戦力を投入し、ウタを亡き者にする！観客が巻き込まれても構わん！これ以上の犠牲を出さんよう、世界を守るためじゃ！抹殺しろ！」ﾊﾞｷｨ!〕
〔ベックマン「正義を名乗る海軍が、市民達を殺すつもりか！答えろ黄猿！」〕
〔黄猿「犠牲を伴わない正義などありえない。つらいねェ〜。子ども一人止めるために何万人も犠牲にするのは…」〕
〔黄猿「フッ」ﾋﾟｶｧ〕
〔ガキィン！！〕
〔シャンクス「」ﾄﾞｼｭﾝ!〕
〔黄猿「ほ〜う」ﾋﾟｶｧｧｧ…!〕
〔シャンクス「」ｻﾞﾝ!!!〕
〔ドガァン！〕
〔黄猿「」ｶｯ…〕
〔シャキィン〕
〔シャンクス「悪いな。親子喧嘩の途中なんだ」〕
〔ドパァン！！〕
〔シャンクス「首を突っ込まないでもらえるか？」〕
〔黄猿「…」〕
〔ウタ「うっ…！うう…！」〕
〔藤虎「そうはいきやせん。こっちは世界を背負ってるんでね」〕
〔ウタ「うう…ああっ」〕
〔シャンクス「それでも退いちゃくれねえか？」〕
〔ホンゴウ「」ｽｯ…〕
〔藤虎「それができりゃあ、この目はまだ見えていまさァ」ﾁｬｷｯ〕
〔ホンゴウ「…」〕
〔ウタ「ホンゴウさん…」ﾎﾟﾛｯ…〕
〔コビー「どうやら、現実世界で何が起きているようですね」〕
〔ウタ「」ﾊﾞﾝ!〕
〔ゾロ・ヘルメッポ・コビー・オーブン「！」〕
〔ウタ「」ｶﾞﾝ!ｶﾞﾝ!〕
〔サンジ「やっぱりネズキノコを食べていたか」〕
〔ルフィ「えっ？」〕
〔サンジ「あれを食べると、眠れなくなるだけじゃない。人間は凶暴化し、感情のコントロールもできなくなる」〕
〔ルフィ「えっ！？うわっ…」〕
〔ジンベエ・フランキー・ブリュレ「」ｼｭﾜﾝ〕
〔ブルック「ええ！」ｼｭﾜﾝ〕
〔チョッパー「うわあわっわっ！」ｼｭﾜﾝ〕
〔ナミ「ああっ！」ｼｭﾜﾝ〕
〔ルフィ「…！」ｼｭﾜﾝ〕
〔ウタ「悪い人達には悪い印を…！もっと早く決めるんだった…！」〕
〔ルフィ「くっ…ウタァァァァァ！」〕
〔サンジ・ブルック・チョッパー・ブリュレ「」ﾁｬｷｯ…〕
〔ウソップ・フランキー・ロビン「」〕
〔ロー・ナミ・ジンベエ「」ｽﾗ…〕
〔ゾロ「」ﾁｬｷｯ〕
〔ウタ「私に…勇気が足りなかったから……これを使う勇気が…！でも…！もう迷わない！！」ﾊﾞｻｯ〕
客たち「「だめー！！・使わないでー！！」」
〔ロビン「気をつけて！おそらくあれが！」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ
バリィィン！！
ブワァァァ！！！
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」〕
客たち「「…」」ﾑﾗｻｷﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
今までの曲とは違い、ペンライトは振る人もいれば振らない人もいた。
〔バルトロメオ「おれの……完全バリアが……」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ」ﾌﾞﾜｧｧｧ…!〕
〔シャンクス「ん？あれは…」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」〕
〔黄猿「困ったねェ〜。せっかく用意したコレも、
ウタ「雨打つ心」
ああなったら意味ないねェ」ﾎﾞﾝ!〕
〔ウタ「彷徨う何処」〕
〔観客達「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ〕
〔ウタ「枯れ果てず湧く願いと涙」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ…〕
〔モモンガ「なんということだ！発動してしまった」〕
〔ウタ「解き放つ 呪を紡ぐ言の葉」〕
〔モモンガ「ウタウタの実の能力者が歌うことで
ウタ「ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ」
実体化する…古の魔王……」〕
〔ウタ「ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ」ﾊﾞﾘｨ…!ﾊﾞﾘｨ…!ﾌﾞﾜｧｧ!〕
〔モモンガ「トットムジカ！」〕
〔ウタ「死をも転がす救いの讃歌」〕
〔音符の戦士達「」〕
〔ウタ「求められたる救世主」〕
〔ウタ「祈りの間で
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…！！！
惑う」〕
〔ウタ「唯 海の凪ぐ未来
スネイク・ホンゴウ・スター「…ッ…！」
を乞う」ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻ〕
〔ウタ「その身が尽きるまで
シャンクス「」ｷｨﾝ!
奏でよ」〕
〔シャンクス「クッ…！」〕
〔ウタ「夢見うつつ
シャンクス「」ｽﾀﾝ
カリファ「！」
崇めよ」〕
〔ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！！！！〕
〔トットムジカ「」ﾄﾞﾝ!!!!〕
〔ウタ「全てを照らし出す光を」ﾊﾞｻｯ〕
〔ウタ「いざ無礙に Blah blah blah」〕
〔ウタ「その傲岸無礼な慟哭を」ﾊﾞｼｭﾊﾞｼｭ〕
〔海賊達「うおおおおおッ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ〕
〔ウタ「残響激励すら忘却を」〕
〔ウタ「さあ 混沌の時代には終止符を」〕
〔ルフィ「」〕
〔ウタ「いざ
オーブン「」
無礙に
ミニブルーノ「」
Blah
ブリュレ「」
blah
ゼウス「」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
ミニベポ「アイアイ！」
blah！」〕
〔ウタ「無条件 絶対
ナミ「ああああっ！」
激昂なら Singing the song」〕
〔ウタ「如何せん罵詈雑言でも Singing the song」〕
〔トットムジカ「」ﾋﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!」〕
〔ウタ「有象無象の Big Bang 慈しみ深く」〕
〔怒れ♯♪🎵〕
〔ルッチ「音声が切れません」ｶﾁｶﾁ〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」〕
〔ピーター聖「もういい！意味がないのだ…。魔王によって現実とウタワールドは繋がってしまったのだから…」〕
〔ウタ「雨打つ心」〕
〔一同「」ｶﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ‼︎〕
〔ウタ「彷徨う何処」〕
〔ドン！！〕
〔一同「うわっ！」〕
〔ウタ「枯れ果てず湧く願いと涙」〕
〔ロミィ「ウタ！ウタもうやめて！」〕
〔女性客「ウタ聞こえてる！？」〕
〔ウタ「解き放つ 呪を紡ぐ言の葉」〕
〔男性客「この世界は、なんか違う！」〕
〔観客達「「「ウタ！」」」〕
〔ウタ「ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ」〕
〔ルフィ「…！」ｷｯ!!〕
〔ルフィ「」ﾌﾟｩｩｩｩｩｯ‼︎〕
〔ウタ「ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ」〕
〔ウタ「死をも転がす
ブルック・ジンベエ「！」
救いの讃歌」〕
〔ルフィ「うおおおおおおおお〜ッ！！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ‼︎〕
〔ウタ「求められたる救世主」〕
〔ウタ「祈りの間で惑う」〕
〔ルフィ「ウタァァァァァァー！！！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ‼︎〕
〔ウタ「唯 海の凪ぐ未来を乞う」〕
〔サンジ「どりゃぁ！」ﾄﾞｶﾞﾝ!〕
〔ウタ「その身が尽きまで奏でよ」〕
〔サンジ「ハアッ！」ｶﾞﾝ!ｶﾞﾝ!ﾄﾞｶﾝ!〕
〔ウタ「夢見うつつ崇めよ」〕
〔フランキー「うりゃぁ！」ｶﾞﾝ!ﾊﾞｷｯ!
〔フランキー「へっ…？ああ…」ﾌﾞｯ!!〕
〔ウタ「全てを照らし出す光を」〕
〔ゾロ「ふん！」ﾌﾞﾜｧｧｧｧ!〕
〔キン！〕
〔パン！！〕
〔ウタ「いざ無礙に Blah blah blah！」〕
〔ゾロ「」ｻﾞﾝｻﾞﾝｻﾞﾝｻﾞﾝ‼︎〕
〔サッ！〕
〔ウタ「その傲岸無礼な慟哭を」〕
〔ゾロ「」ｻﾞﾝ!ｻﾞｷｭﾝ!〕
〔音符の戦士達「」ﾋﾞｭﾝ!〕
〔ウタ「残響激励すら
ブルック「ヨホッ！」ﾋﾞｭ！！
ドパン！
忘却を」〕
〔ウタ「さあ 混沌の時代には
ブリュレ「フフフフフ…！！」
終止符を」〕
〔ウタ「いざ無礙に
オーブン「うおおおっ！」ﾊﾞｯ!
Blah blah blah！」〕
〔オーブン「熱風拳ヒートデナッシ！」ｼﾞｭﾜｧｧｧ!〕
〔ウタ「無条件 絶対 激昂なら
チョッパー・サニーくん・ミニブルーノ・ミニベポ「わっ！」ｻｯ!
Singing
チョッパー・ミニベポ・ミニブルーノ・サニーくん「うわっ！」ｻｯ!
the
ミニベポ・チョッパー・サニーくん・ミニブルーノ「わあ！」ｻｯ!
song」
ミニブルーノ・ミニベポ・サニーくん・チョッパー「うわ！」ｻｯ!〕
〔ウタ「如何せん
コビー「」ﾄﾞｶﾞﾝ!
罵詈雑言でも Singing the song」〕
〔コビー・ヘルメッポ「」ｽﾞｶﾞﾝ!ｻﾞﾝ!ﾄﾞｶｯ‼︎〕
〔ウタ「有象無象の Big Bang 慈しみ深く」〕
〔ジンベエ「ぬああああ…！」〕
〔ウタ「怒れ 集え
ゼウス「ハァッ！」
謳え 破滅の譜を」〕
〔ジンベエ「ぬう！！」ﾊﾞｯ!〕
〔バァァァァァン！！！〕
〔ブワッ〕
〔ジンベエ「！」〕
〔バチン！〕
〔ドガァン！〕
〔ロー「クソッ！やはりウタを同時攻撃しなければダメなのか！」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」〕
〔ウソップ「プリンセス・ウタ！みんなを救う歌声をこんなことに！」ﾎﾞｶﾞｧﾝ!!〕
〔ウソップ「うわっ！」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ
ルフィ「ウソップ！」
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ」〕
〔ウソップ「大丈夫だ…！トットムジカはおれたちに任せろ…！」〕
〔ウソップ「だから！」〕
〔ウタ「ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ
サンジ「ウタちゃんを1人にさせんな」
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ
ゾロ「ケリつけてこい！」
ᛒᚱᚨᚲ」〕
〔ルフィ「…」〕
客「ルフィ…！」
〔ルフィ「んがぁぁぁぁ！」ﾄﾞﾙﾙﾙﾝ〕
〔ルフィ「うおおおおお！」ﾀﾞﾝ!ﾀﾞﾝ!ﾀﾞﾝ!〕
〔ルフィ「おい！今なら聞こえるだろ！ウタ！こんなの…ﾊﾞｼｯ…うわっ！」〕
〔バルトロメオ「ルフィ先輩！」〕
〔ルフィ「ぐっ…！」ﾊﾞｼｭﾊﾞｼｭ!ﾊﾞｼｭ!ﾊﾞｼｭｯ!〕
〔チョッパー「ルフィ〜！」〕
〔ロー「何してる！反撃しろ！」〕
ルフィ「できるわけねえだろ！」
客（え！？）
〔ルフィ「ウタァァ！！聞けーー！！」ﾊﾞｼ!ﾊﾞｼｭ!〕
〔ルフィ「ウタ……話を……」ﾊﾞｼ!ﾊﾞｼ!〕
〔ウタ「海賊と話すことなんか…ない！」ﾌﾞﾝ!〕
〔ヒュォォォォォ…！！〕
〔ルフィ「…」〕
〔グサッ！〕
〔ゴードン「ガハッ…」〕
客たち「「「ゴードーン！！・ゴードンさーん！！」」」
〔ルフィ「おっさん！」〕
〔ミニベポ「ベポッ…」〕
〔ゴードン「ウタに…大切な友人を…これ以上傷つけさせるわけには…いかない…」〕
〔ウタ「シャンクスを信じてるような奴だよ？」〕
〔ゴードン「違うんだウタ……嘘なんだ……！」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ…〕
〔ゴードン「12年前のあの夜……エレジアを滅ぼしたのは…赤髪海賊団じゃなく……トットムジカなんだ…！」〕
〔ウタ「…」〕
〔ゴードン「すまなかった…今まで本当のことを言えなくて…」〕
〔ゴードン「覚えているだろうか…。あの日にあったパーティーのことを……」〕
〔ゴードン「お前がシャンクスに付いていくことを知った音楽院の人達は…最後の機会と次々と歌わせた」〕
〔ゴードン「せっかくの機会だ。国民にも聴かせようと、お前の歌声を国中に聞こえるようにした」〕
〔ゴードン「それがいけなかったのだろう。その歌声は城の地下に封じ込めていた楽譜を招き寄せてしまったようなのだ」〕
〔バン！バン！バン！バン！〕
〔ゴードン「その楽譜…トットムジカはいつの間にかお前のそばに近づき、誘った。ウタウタの実の能力で自由になるために…」〕
〔ビシャァァァァン！！〕
〔バリバリバリバリィ！！〕
〔ゴードン「楽譜の封印を解いた魔王は、小さなお前を取り込み、この国の人々にその力を振い始めた…！」〕
〔ズガガガガガガガ！！〕
〔ゴードン「目を覚ましてくれウタァ！！取り込まれるなァ！！〕
〔モンスター「キーッ！」〕
〔スネイク「はああっだあああ〜！」ｷﾝ!〕
〔ライム「やあっ！」ｷﾝ!〕
〔シャンクス「はあっ！」〕
〔ドシュッ！！！〕
〔トットムジカ「ギャァァァァァ！！！」〕
〔ゴードン「お前がまだ幼かったのが幸いした。体力が尽きて寝てしまったのだ。しかし……この国は……」〕
〔ゴードン「ん？」〕
〔チカチカチカ〕
〔ゴードン「もう海軍が来たのか…」〕
〔シャンクス「ウタには黙っていてくれないか？事実を知らせるのはあまりに酷だ」〕
〔ゴードン「ああ。海軍には私のせいだと伝えよう」〕
〔シャンクス「いいや、俺たちだ」〕
〔ゴードン「！」〕
〔シャンクス「赤髪のシャンクスとその一味。赤髪海賊団がやった。ウタにはそう伝えてくれ」〕
〔ホンゴウ「…」〕
〔ゴードン「あの子を置いていくつもりか？」〕
〔シャンクス「あいつの歌は最高なんだ。海軍に追われる俺たちが、その才能ごと囲っちまうわけにはいかない」ｽﾀｽﾀ…〕
〔シャンクス「あんたの手で最高の歌い手として育ててくれ」ｽﾀｽﾀ…〕
〔シャンクス「あいつの歌声に罪はない」〕
〔ゴードン「シャンクス……。承知した！エレジアの王ゴードンは、音楽を愛していたすべての国民に誓おう…！」〕
〔ゴードン「必ずウタを、世界中を幸せにする最高の歌い手に育て上げる！」〕
〔赤髪海賊団「」ｽﾀｽﾀ…〕
〔シャンクス「ウタ。離れていてもお前は一生、俺の娘だ」〕
ウタ「シャンクス……」ﾎﾟﾛｯ…
〔ウタ「ｽｰ…ｽｰ…」〕
〔ザパァン…！〕
〔シャンクス「だから…！」〕
〔ガブ「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ〕
〔ライム「ｳｩ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…〕
〔パンチ「ｳｵｵｵ…!」ﾎﾟﾛ…〕
〔ヤソップ「ﾊﾊﾊｯ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ〕
〔シャンクス「笑って別れよう！」ｳﾙｯ…〕
〔ホンゴウ「ﾋｸﾞｯ…」ｸﾞｼｯ…〕
〔ベックマン「」ﾎﾟﾛ…〕
〔スネイク「」ﾎﾟﾛｯ…〕
〔ルウ「ｳｳｩ…」ﾎﾟﾛ〕
〔シャンクス「俺たちの音楽家の大事な門出だ！」〕
〔赤髪海賊団「ハハハハハハッ…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…〕
〔ルフィ「ウタ！聞いたろ！？」〕
〔ウタ「…」〕
〔バッ〕
〔ルフィ「やっぱりシャンクスは…！」〕
〔ウタ「…」〕
〔スッ…〕
〔ルフィ「ハハッ！」〕
〔ウタ「…」〕
〔バッ！〕
〔ドシュシュシュ！！〕
〔ルフィ「！」〕
〔ルフィ「ウッ…！グアッ！」〕
〔ドサッ〕
〔ルフィ「うっ…く…」〕
〔ルフィ「！」〕
〔ルフィ「ﾄﾞｼｭ!…それ…！…ﾄﾞｼｭ!…おれが描いたやつか…！？」〕
〔ルフィ「できたァ〜！」〕
〔ウタ「えっ？」〕
〔ルフィ「バ〜ン！」〕
〔ウタ「何これ？」〕
〔ルフィ「シャンクスの麦わら帽子！」〕
〔ウタ「帽子ィ？」〕
〔ルフィ「ああ！」〕
〔ウタ「へた」〕
〔ルフィ「おれたちのしんじだいのマークにしよう！それやるよ。持ってろ」〕
〔ウタ「ううっ…！」〕
〔ウタ「ん！！」ﾌﾞﾝ!〕
〔パシッ…〕
〔ルフィ「止まれ、ウタ」〕
〔ウタ「！」〕
〔ルフィ「こんなのは自由じゃねえ…！」〕
〔オオオオオ…〕
〔ルフィ「こんなのは新時代じゃねえ！！」〕
〔ウタ「」ﾎﾟﾛｯ〕
〔ルフィ「お前が誰よりもわかってんだろ！！！！！！！」〕
〔ウタ「うぅ……ルフィ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…〕
〔ブワァァァァァァ〕
〔ルフィ「あぁ！」〕
客たち「「「「ウタァァァーーー！！！」」」」
〔ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ
ナミ「ルフィ！」
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ
ロビン「遅すぎた…」
ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ〕
〔ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ〕
〔トットムジカ「」ﾄﾞﾝ!!!!〕
〔コビー「なんですか…これ…！」ｿﾞｯ〕
〔雨打つ心
ブリュレ「ひ…！避難する奴はこっちへおいで！」
彷徨う何処〕
〔ミニブルーノ「おい！こんなのとどうやって戦うんだ！」〕
〔枯れ果てず
ウソップ「同時攻撃のタイミングさえわかりゃいいんだけど…！」
湧く願いと涙〕
〔ルフィ「」ｼｰﾝ…〕
〔解き放つ
トットムジカ「グオオオオオ…！！」
呪を紡ぐ言の葉〕
〔ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ〕
〔観客達「」ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…!〕
〔ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ〕
〔ホンゴウ・ルウ・スネイク「」〕
〔死をも転がす救いの讃歌〕
〔黄猿「ん？」ﾋﾟｶｧｧｧ…〕
〔黄猿「おっ？おっかしいねェ」〕
〔求められたる救世主〕
〔黄猿「海軍が市民を殺そうとして、海賊がそれを守るなんて…」〕
〔祈りの間で惑う〕
〔ベックマン「肩書きなんてものに、意味はねェ！」ｶﾞﾝ!〕
〔黄猿「なぜ守るんだい？」〕
〔唯 海の凪ぐ未来を乞う〕
〔ベックマン「これ以上罪を背負わさないためだ。俺たちの娘に！」〕
〔ドン！〕
〔キィン！〕
〔その身が尽きるまで奏でよ〕
〔ベックマン「野朗共！1人も死なせるんじゃねェぞ！」〕
〔夢見うつつ崇めよ〕
〔ドドン！ドン！〕
〔ヤソップ・ルウ・ライム・スター「」〕
〔全てを照らし出す光を〕
〔藤虎「ここは、魔王を止めるのが先かもしれやさんねェ」〕
〔いざ無礙に Blah blah blah！〕
〔ブオオオオオ…！〕
〔カリファ「ウタはネズキノコを食べてしまいました」〕
〔その傲岸無礼な慟哭を〕
〔カリファ「トットムジカと一体化した今、倒す方法は…」〕
〔シャンクス「」〕
〔残響激励すら忘却——〕
〔「ウタ！」〕
〔「お前だ」〕
〔「お前のせいだ」〕
〔「お前がやった」〕
〔「お前の罪！」〕
〔ウタ「うるさいッ！全部知ってたよ」〕
〔ウタ「あれはみんなに歌を届けるようになって1年くらい経った頃…拾ったんだ…。事件の日の映像電伝虫を…」〕
〔「この映像を見ている人、気をつけろ！ウタという少女は危険だ！あの子の歌は世界を滅ぼす！」〕
〔ウタ「だからってどうしろって言うの今更！世界中に私の歌を待ってる人達がいるのに！」〕
〔ロミィ「ねえウタちゃん。ここから逃げたいよ。ウタちゃんの歌だけずっと聴いていられる世界はないのかなァ？」〕
〔ウタ「そうだ！私は海賊嫌いのウタ！私を見つけてくれたみんなのためにも…！
〔ウタ「もう…引き返せない……」〕
〔ウタ「新時代を！！！」〕
〔トットムジカ「キュァァァァァ！」〕
〔オーブン「熱山羊ヒートゴート！！」〕
〔ゴン！！〕
〔オーブン「ぐううう…うっ…どわあああっ！」ﾄﾞﾝ!〕
〔ブリュレ「オーブンお兄ちゃん！」〕
〔サンジ「危ねぇ！」ﾄﾞﾄﾞｯ!ﾄﾞｯ!〕
〔ブリュレ「え…えぇ？」〕
〔サンジ「レディーにケガを負わせるわけにはいかねえ」〕
客たち「「ワァァァァ！！・サンジくーん！！」」
〔サンジ「それに…君にしかできないことがあるんだ」〕
〔ブリュレ「ええ…！」〕
〔ナミ「コビー！指揮を執って！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｨ!〕
〔コビー「はい！防衛陣形！」ﾊﾞｻｯ〕
〔コビー「観客の保護を最優先します！」〕
〔ロビン「」〕
〔コビー「ナミさんとロビンさんは避難の列を作ってください！」〕
〔ナミ「」〕
〔コビー「観客の皆さん落ち着いて鏡の中へ！」〕
〔コビー「ブリュレさんが要です！」〕
〔ブリュレ「」〕
〔コビー「ブルーノさん達は離れずガードを！」〕
〔ミニブルーノ・ミニベポ・サニーくん「」ｽｯ〕
〔コビー「フランキーさんと
ヘルメッポ「」
ジンベエさんは側衛！」〕
〔ジンベエ「」〕
〔コビー「チョッパーさんはルフィさんと
フランキー「」ｼﾞｬｷｨｨﾝ‼︎
ゴードンさんを守ってください！」〕
〔チョッパー・ゴードン・ルフィ「」〕
〔コビー「僕とヘルメッポさんも側衛に入ります！」〕
〔コビー「ウソップさんは後方からの火力支援！」〕
〔ウソップ「」〕
〔コビー「ブルックさんとサンジさんは防御中心の前衛！」〕
〔サンジ・ブルック「」〕
〔コビー「攻撃中心の前衛はゾロさん！
ゾロ「」
そしてオーブンさん！
オーブン「」
ロー「」
ローさんに任せます！」〕
〔ゾロ「へっ…！始めるか！」ｻﾞﾝ!ｻﾞﾝ!〕
〔ドドドドン！〕
〔フランキー「フランキー…！ロケットランチャー！」〕
〔ドカン！ドカン！〕
〔ヘルメッポ「でやっ！」ｻﾞｼｭ!〕
〔ゼウス「うまっうまっうまっうま〜い！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｨ〕
〔ナミ「ゼウス！ブリーズテンポ！」〕
〔ビリビリビリィ！〕
〔ロー「ROOMルーム！！」ﾌﾞｩｩｩﾝ…!〕
〔トットムジカ「」ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｯ…〕
〔バリィィン！！！〕
〔ロー「どわっ…！」〕
〔ゾロ「ぐあっ！」〕
〔チョッパー「ああっ！」〕
〔ゴードン「ウタァ！私が悪かった！お前の能力を恐れ！人前に出す機会を失っていた！」〕
〔ゴードン「そして……そして私は……！音楽を愛する者として……トットムジカの楽譜を捨てることもできなかった！」〕
〔ゴードン「ハアッ……わ…！私は愚か者だ……！なんだかんだと理由をつけて逃げている卑怯者なんだ……！罰は私1人で……！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…〕
〔ウソップ「おれの親父はよォ、いっつもおれをほったらかしだった！でもあんたは、プリンセス・ウタのそばにずっといてあげたんだろ？」〕
〔サンジ「国を滅ぼされても、誓いを守って！」〕
〔ウソップ「立派だぜあんた！」〕
客たち・ルフィ「「そうだよ！！・立派！！・立派だ」」
ウタ「ありがとうゴードン！」
〔ゴードン「…くっ…うぅ…」〕
〔ルフィ「ん……よし。行ってくる」ﾊﾞｻｯ〕
〔チョッパー「ルフィ…」〕
〔ゴードン「ルフィ君！あの子の歌声は…！世界中のみんなを幸せにする力を持っているんだ！……なのに……これじゃあ……あの子があまりに不憫だ！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ〕
〔ゴードン「頼む！ルフィ君！ウタを救ってくれェッ！！！」〕
客たち「「「救ってぇーー！！！・ルフィーー！！！・お願いーーー！！！」」」ｱｶﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ボシュゥゥゥゥン！！！〕
〔ルフィ「当たり前だろ…！！」〕
ルフィ「当たり前だろッ！！！！！！」
客たち「「「「ワァァァァァァァ！！！」」」」ｱｶﾉﾊﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
客たち「「「「ルフィーーーーー！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎!
ウタ「かっこいいよぉ…♡ルフィ…♡」
〔バシュン！〕
〔コビー「ルフィさん！」〕
〔オーブン「行かせとけ！もう残り時間が少ない！やらなきゃ現実に戻れなくなる！」〕
〔ルフィ「うぉぉぉぉ！」ﾄﾞｼｭ!ﾄﾞｼｭ!〕
ウタ・客たち「「「いけー！！」」」
〔ルフィ「うりゃあ！」ﾄﾞﾝ!〕
〔ルフィ「ｸﾞｯ…！」ﾊﾞﾁｨﾝ!〕
〔シャンクス「はあああっ！」〕
ウタ・客たち「「シャンクスー！！」」
〔ガキィン！〕
〔ギギギギギギ…！〕
〔トットムジカ「」ﾋﾞｰｯ!!〕
〔ヒュン…！ガッ〕
〔トットムジカ「」ｷﾞｮﾛｷﾞｮﾛ〕
〔バチ！バチ！バチ！バチ！ググググ…〕
〔パァン！！〕
〔カタクリ「赤髪！必要なのは同時攻撃。ウタウタの世界と同じタイミングで同じ場所に攻撃することだ」〕
〔ビーッ！〕
〔ガキン！〕
〔シャンクス「ビッグ・マムの息子が何の用だ？」〕
〔カタクリ「妹を助けに…来た！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!〕
〔カタクリ「見聞色の覇気で向こうの世界で妹が見ている景色が一瞬見えた。こいつには、あちら側とこちら側の…」〕
〔シャンクス「わかっている！見聞色の覇気使いはお前だけじゃない」ﾎﾞｵｯ!〕
〔ヤソップ「でもあいつはまだまだだ！冷静になれちゃいねェ！」ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!〕
〔シャンクス「だけどなカタクリ。来てくれて助かった。海軍は救助で手一杯なもんでな」〕
〔藤虎「」ｻﾞｼｭ!〕
〔黄猿「ん？おとなしくしてくれないかねェ」〕
〔ルフィ「うおおおおおおおお！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ‼︎〕
〔ルフィ「うらぁ！」ﾄﾞｶﾞﾝ!〕
〔ビキビキ…！バリィィン！！〕
〔ルウ・ホンゴウ「…！」〕
〔シャンクス「ルフィか」〕
〔ルフィ「シャンクス！」〕
〔ブルック「効きました！」〕
〔コビー「現実世界と同時だったんだ！」〕
〔トットムジカ「」ﾋﾞｰｯ!!〕
〔ルフィ「うおおおおおおお！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ‼︎〕
〔ザザザザザザン！〕
〔ゲシッ〕
〔ゾロ「フッ」ﾆﾔｯ〕
〔サンジ「はあ！？テンメェ！」〕
〔ゾロ「三刀流奥義…！六道の辻！」〕
〔ドパァン！〕
〔ゾロ「キリがねえ」〕
〔サンジ「人を踏みつけにしやがってあのクソ剣士！覚えてやがれ！」ﾄﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ!〕
〔ロー「時間がねえってのに…！」ｻﾞｷｭﾝ!〕
〔グワッ！〕
〔ロー「チッ…ぐわっ！」ﾄﾞｶﾞﾝ!〕
〔ウソップ「クソ〜…！せめてあの手足さえなんとかできりゃあ！」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ〕
〔ウソップ「いや待て〜キャプテン・ウソップ！こういう時こそ冷静にィ〜！んむむむむ…ハッ！親父…！？」〕
〔ヤソップ「や〜っと気づいたかバカ息子！」〕
〔ウソップ「…！…っ！見える…親父が見てる景色が！」〕
〔ウソップ「ルフィィィィーー！！」〕
〔ドン♫ドンドン♫ドン♫ドンドン♫〕
〔ルフィ「よし！！野朗共ォォォ！！気合い入れろォォォーー！！！！」〕
〔麦わらの一味「「「「おう！！！！」」」」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「「「「おう！！！！！！！！」」」」」」」
〔シャンクス「よし！！野郎共！！気合い入れろォ！！！」〕
〔赤髪海賊団「「「「おお〜〜っ！！！！」」」」
ルフィ・ウタ・客たち「「「「「「「おおーーーー！！！！！！！！」」」」」」」
ルフィとウタ、そして観客達はそれぞれが好きな色のペンライトを振る。
〔ブリュレ・バルトロメオ・ロー・ミニベポ・ミニブルーノ・サニーくん「」ﾊﾞｯ…」〕
〔ウソップ「トットムジカの手足を止めるぞ！」〕
〔ヤソップ「指示に沿って動いてくれ！まずは右足！」〕
客たち「「右足！！」」
〔ウソップ「右足…ッ！」〕
〔ゾロ「」ﾊﾞｯ!〕
客「ゾローー！」
〔コビー「オオオッ！！」ｶﾞｷｨﾝ!!〕
客「コビーー！」
〔ベックマン「へっ…」ﾄﾞﾝ!〕
客「ベックマーン！」
〔ゾロ・ベックマン「ウオオオオオッ！！」〕
〔ドガァン！！！〕
ルフィ・客たち「「「いいぞォ〜〜！・ワァァァァ！！！」」」
〔ゾロ・コビー「」ﾊﾞﾊﾞｯ〕
〔ヤソップ「左腕！」〕
客たち「「左腕！！」」
〔ウソップ「左腕ッ！」〕
客「左腕！」
〔ジンベエ・ヘルメッポ「でいぃぃ！」ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ…!〕
客「ジンベェ〜！」
〔ジンベエ・ヘルメッポ「だぁぁぁ！」〕
〔ルウ・ホンゴウ「ドルルルルル！」ﾄﾞｶﾝ!〕
〔ジンベエ・ホンゴウ「ウオオオオオオオ！！」〕
客「ホンゴー！」
〔ジンベエ「どりゃあああ！！」」〕
〔ドパァァァン！！〕
客たち「「「ワァァァァ！！」」」ﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔ヤソップ「左足！」〕
客たち「「左足！！」」
〔ウソップ「左足！」〕
客たち「「左足！！」」
〔オーブン「仕方ねェ！」ｺﾞｵｵｵ!〕
〔カタクリ「ここは貸しにしておいてやる！」〕
客「カタクリー！」
〔ガブ「」ｷｭｲｲｲｲｲ…!〕
〔サンジ「でい！」ﾊﾞｯ〕
〔オーブン「ふん！」ﾎﾞｫｫｯ!〕
〔サンジ「うおおおおおおおお〜！！」ｷﾞﾘｭﾙﾙﾙﾙﾙ!〕
客「サンジーー！」
〔サンジ・カタクリ「ウオオオオオオオ！！」〕
〔ガアァァン！！〕
〔パァァァン！！〕
ウタ・客たち「「「やったー！！・ワァァァァ！！」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
〔ヤソップ・ウソップ「真ん中右！」〕
客たち「「「真ん中！右！！」」」
〔モンスター・パンチ「キィー！」〕
〔チョッパー・ロビン「ほおおお！」〕
〔チョッパー「ホワヂャァァ〜イ！！」〕
客たち「「チョッパァ〜！！」」
〔ドガァァン！！〕
〔チョッパー・パンチ「」〕
〔ヤソップ・ウソップ「真ん中左！！」〕
客たち「「「真ん中左ィ！！！」」」
ウソップ・ヤソップ親子と同様、観客達の息も合っていく。
〔ナミ「ふっ！はあ！」ﾊﾞｯ〕
客「ナミー！」
〔ゼウス「くらえぃ！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ!〕
〔ブルック・ゼウス「」〕
〔ライム・スター「」〕
〔ライム「でやぁぁ！！」〕
〔ブルック・スター「フン！！」〕
〔ザン！！！〕
客たちみ「「「」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｨ‼︎・ﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔シャンクス「ヤソップの奴…仲良いじゃねえか…！」〕
〔ルフィ「」〕
〔ヤソップ・ウソップ「「右腕！！」」〕
客たち・ルフィ・ウタ「「「「右腕！」」」」
〔ヤソップ「へっ！」ｼﾞｬｷｯ〕
〔ウソップ「うおおおおおお！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ…!〕
客「いけウソップ〜！」
〔ドン！ピュン！〕
〔フランキー「フランキー！フラッシュファイヤー！」ﾎﾞｳ!〕
〔スネイク「だあああああ！」ｷﾞｨｨｨｨｨ!〕
〔バリン！〕
〔ズガガガガガガガ…！ドガァァン！！！〕
ウタ・客たち「「「イェーーイ！！・ワァァァァぁ！！！」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客「あとは本体だ！！」
〔ウソップ「ルフィ！！！」〕
ウタ・客たち「「「ルフィ！！！！」」」
〔ヤソップ「シャンクス！！！」〕
ルフィ・客たち「「「シャンクス！！！！」」」
〔ウソップ・ヤソップ「「今だ！！！！」」〕
客たち・ウタ・ルフィ「「「「「「「今だ！！！！！！！！」」」」」」」
〔ピキィィィィィィィィィィィン！！！！〕
〔ビキビキ………〕
〔バリィィィィィィィィィィィィン！！！！〕
〔ルフィ〕
〔シャンクス〕
〔ルフィ「ウォォォォォォォォォォォォ！！！」ﾄﾞﾝ!!!!‼︎〕
ウタ・客たち「「「」」」ｱｶﾉﾊﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
〔ピュンピュンピュン！！］
〔トットムジカ「」ﾋﾞｨｰｰ!!〕
〔ドカン！ピュンピュンピュン！！ピュン！ピュン！ピュンピュンピュン！！ピュンピュンピュンピュン！！！〕
〔トットムジカ「」ﾋﾞｨｰｰｯ!!〕
〔ピュンピュン！！〕
〔ルフィ「ウァァァァァァ〜〜！！！」〕
〔シャンクス「」〕
〔ルフィ・シャンクス「うおおおおおおおおおおお〜〜！！！」〕
〔ピチャン……〕
〔ウタ「」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…〕
〔ウタ「」ﾌﾘﾌﾘ〕
〔ピチャン……〕
〔ウタ「」ﾜｷﾜｷ〕
〔ピチャン……〕
〔ウタ「」ｽｯ…〕
〔シャンクス「んんんんん…！！〕
〔赤髪海賊団「だはははははははっ！！」〕
〔ザパァン〕
〔ベックマン「見たか！俺たちに戦いを挑むからだ！」〕
〔ライム「ありがてえ！これで当分買ってからぞ！」〕
〔赤髪海賊団「イェーーイ」〕
〔赤髪海賊団「お宝〜お宝〜お宝〜」〕
〔ウタ「うわぁ〜ん…！ああ〜ん…ええん…！」〕
〔シャンクス「…？」〕
〔ギィ…〕
〔シャンクス「あっ…」〕
〔モンスター「キィ…？」〕
〔シャンクス「お前…どっから紛れ込んだ？」〕
〔ベックマン「まさか…あの海賊達がどっかから攫ってきたんじゃ…」〕
〔ウタ「あははははは…！」〕
〔シャンクス「嘘だろおい…！」〕
〔ウタ「うぁぁぁん！うえ〜ん！」〕
〔シャンクス「ああわかった。静かにしろ、ええっと……」〕
〔シャンクス「お〜やすみ〜〜あかちゃんしずかにね〜……」〕
〔ウタ「……うふっ、あはははははっ……」ｷｬｯｷｬｯ〕
ウタ「……」ﾎﾟﾛｯ…
〔シャンクス「…！」〕
〔ロジャー・レイリー・ギャバン「」〕
〔シャンクス「………これも何かの縁か…」ﾌｯ…〕
〔ウタ「」〕
〔ドン！！！！！！〕
〔シャンクス「ぬうううう！！！！」ﾊﾞｯ!!〕
ウタ・ルフィ・客たち「「「「「「シャンクス！！！！！！」」」」」」
〔ニカルフィ「……！！」ﾌﾞﾜｧｧ!!〕
ウタ・客たち「「「「「「ルフィ！！！！！！」」」」」」
〔ギリギリギリッ！〕
〔ドンッ！！！！！！！！！！〕
〔ニカルフィ・シャンクス「「オオオオオオオオオオオオオ！！！！！！！！」」〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「「「「「いけぇぇーーーーーーーー！！！！！！！！」」」」」」」」
〔バリィィン！！！！！〕
〔ドギュン！！！！！！！！！！！〕
〔トットムジカ「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！！！！」🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶〕
〔ウタ「なんだ……あんたもさみしかったんだね……」〕
〔パァァァァァァァァ…〕
〔タッタッタッタッタッ…〕
〔ウタ「シャンクス……私……」〕
〔シャンクス「もういい、終わった！」〕
〔シャンクス「ホンゴウ！」〕
〔ホンゴウ「」ﾊﾞｯ!〕
〔パシッ〕
〔キュポン〕
〔シャンクス「すぐにこの薬を飲んで眠れば、まだ助かる」〕
〔ウタ「シャンクス………会いたくなかった………」〕
〔ウタ「でも………会いたかった………！！」〕
〔シャンクス「喋るな！いいから早く飲むんだ！」〕
〔ドン！！〕
〔カタクリ「どういうことだ！魔王を倒せば…！心が……戻ってくるんじゃないのか…！」ﾄﾞｶﾝ!〕
〔ウタ「やめて……！」〕
〔ウタ「戦いは……もうおしまいにして……！」〕
〔ウタ「やめて……！！」〕
（ウソップ「なんで戻れないんだよなんで！」〕
〔ゴードン「間に合わなかった…トットムジカの力に…私達の心が呑み込まれたんだ」〕
〔チョッパー「そんな！」〕
〔ウタ「ゴホッ…」〕
客「うっ…」
客「」ﾎﾟﾛｯ…
〔シャンクス「ウタ…！早く薬を飲め…！」〕
客たち「「「ウタちゃん…！！・飲んで…！！・だめ…！！・早く…！！」」」
〔ウタ「…」ｸﾞｸﾞｯ…ﾊﾟｼｯ〕
客たち「「「ああっ！！・だめぇ！！」」」
〔バリン〕
〔シャンクス「…！」〕
〔ウタ「歌わなきゃ…みんなを元に戻してあげないと…！」〕
客「ウタちゃん…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔シャンクス「…」〕
〔ウタ「シャンクス……昔言ってくれたでしょ……私の歌には……みんなを幸せにする力があるって……」〕
〔観客達「」〕
〔海兵「うわぁぁぁ…！」〕
〔ウタ「」ﾀ……ﾀ……ﾀ……〕
〔ウタ「ゴホッ…」〕
〔ウタ「私は……赤髪海賊団の音楽家……！ウタだよ……！！！」〕
〔タッタッタ……〕
〔ウタ「……」〕
〔シャンクス「……」〕
〔スッ……〕
〔スッ……ギュ……〕
客「ｸﾞｽｯ…」ﾎﾟﾛ…ﾎﾟﾛ…
〔〜♪〕
〔ウタ「……」〕
みんなは……ペンライトを黄色にする………
〔ホンゴウ・スネイク「」ﾊﾞｯ…ﾊﾞｯ…〕
〔スタ……スタ……〕
〔モンスター「」ｽｯ…〕
客「ｸﾞｽｯ…」
〔ウタ「……ｽｩ… どうして あの日遊んだ海のにおいは」〕
客たち「「「………」」」ｷｲﾛﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ライム「…！」〕
〔ウタ「どうして
♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:
すぎる季節に消えてしまうの」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ブリュレ「…」ｽｰ〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「またおんなじ歌を歌うたび」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「あなたを誘うでしょう」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「信じられる？ 信じられる？」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「あの星あかりを 海の広さを」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「信じられる？ 信じられるかい？」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「朝を待つ この羽に吹く」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ウタ「追い風の
シャンクス「…」
いざなう空を」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪:〕
〔ゴードン「天使の歌声…ウタだ…！」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔ウタ「信じられる？ 信じられる？」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔ウタ「あの星あかりを 海の広さを」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔ウタ「信じられる 信じられる」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔ウタ「夢のつづきで 共に生きよう」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔ウタ「暁の輝く今日に」〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔♪:*:･･:*:･♪･:*:･･:*:･♪::*:･･:*♪〕
〔〜♪〕
〔フワァァァァァァ……〕
ルフィ・ウタ・客たち「「「「…」」」」
〔ウタ「」〕
〔ルフィ「」〕
〔ウタ「ねえ。なんで殴らなかったの。私のこと」〕
〔ルフィ「おれのパンチは、ピストルより強いって言っただろ」〕
〔ウタ「昔はやってきたじゃん。へなちょこぐるぐるパンチ」〕
〔ルフィ「あれは本気じゃねえ…！」〕
〔ウタ「ふふっ……！」〕
〔ウタ「出た。負け惜しみィ！」〕
客「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔ウタ「……！」〕
〔ウタ「いつの間にか………ルフィのほうが背が高くなってたんだね………」〕
客「ｸﾞｽｯ…」
〔ウタ「………」〕
客「ｱｯ…」
〔ルフィ「…………」〕
〔ウタ「私にとっても…大事な帽子」〕
〔パサッ……〕
〔ルフィ「」ﾎﾟﾛｯ〕
〔ウタ「いつかきっと……これがもっと似合う男になるんだぞ……」〕
〔♩*。♫.°♪*。♬꙳♩*。♫〕
客「ｽﾞｽﾞｯ…」
〔ルフィ「ｽｰ……ｽｰ……」〕
〔ウタ「シャンクス……ルフィは……」〕
〔シャンクス「戻ってきた」〕
〔ヤソップ「観客も全員無事だ」〕
〔ベックマン「……」〕
〔ウタ「……よかった………」ﾌﾗｯ…〕
〔スッ…〕
〔ポスッ…〕
〔ウタ「ごめんね………シャンクスと赤髪海賊団のみんなを信じきれなくて………………なのに……ありがとう…………助けに来てくれて…………」〕
客「ｳｩ…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…
〔シャンクス「……………」〕
客「…ｼｬﾝｸｽ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
〔チャキチャキ！〕
〔黄猿「さぁ〜てそろそろウタを〜世界を滅ぼそうとした極悪人を〜渡してもらおうかねぇ〜」〕
〔ルウ「」ｽｯ〕
〔ベックマン「」ﾁｬｷ!〕
〔赤髪海賊団「」ﾁｬｷｯﾁｬｷｯ!〕
〔シャンクス「…」〕
〔藤虎「ほう…お前さん方…！」ｽｯ…〕
〔黄猿「逆らおうってことでいいのかねぇ…？」ｽｯ…〕
〔ウタ「………みんな…………」〕
（シャンクス「こいつは……」〕
〔ウタ「………」〕
〔シャンクス「おれの娘だ……！！！」〕
〔ウタ「…！！」〕
〔シャンクス「おれたちの大切な家族だ…！！！」〕
〔ウタ「……」ﾎﾟﾛｯ…〕
〔シャンクス「それを奪うつもりなら…！！」〕
〔ザザザザザザ…！！〕
〔シャンクス「死ぬ気で来い！！！！」〕
〔ドン！！！！！！！〕
〔ドサドサドサッ〕
〔ゴオオオオオオオオ！！！〕
〔シャンクス「」ﾌﾞﾜｧｧｧｧｧ‼︎‼︎〕
〔モモンガ「ｸｯ…」〕
〔黄猿「中将の一部まで持っていくとはねぇ…これが四皇、シャンクスの覇気か…」〕
客「…ｸﾞｽｯ…」
〔藤虎「やまときやしょう…市民の皆さんもいるところで、戦争をおっぱじめるのは…」〕
〔黄猿「…」〕
〔シャンクス「」〕
〔ザザァァァ…〕
〔カリファ「…」〕
〔コツ…コツ…〕
〔ウタ「ファンのみんな…………大丈夫かな…………」〕
客「ﾔｻｼｽｷﾞﾙﾖ…」ﾎﾟﾛﾘ…
〔シャンクス「大丈夫だ…人間はそんなにやわじゃない……」〕
〔シャンクス「それに………」〕
〔シャンクス「"新時代"は目の前だ……！！」〕
〔ウタ「……！」〕
〔ウタ「………………」〕
〔ウタ「…………この風は………」〕
ルフィ「………」
〔ウタ「どこから……来たのと………」〕
客「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
〔ウタ「問いかけても空は何も……言わない………」〕
〔ヤソップ「……」〕
〔ベックマン「……」〕
〔ウタ「この歌は……」〕
〔ウタ「どこへ辿り着くの……」〕
客「ｸﾞｽｯ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
〔ウタ「見つけたいよ自分だけの…」〕
〔スネイク「……」〕
〔スター「……」〕
〔ライム「……」〕
〔ホンゴウ「……」〕
〔ウタ「答えを…………」〕
〔ルウ「……」〕
〔モンスター「……」〕
客「ウウゥ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔パンチ「……」〕
〔ガブ「……」〕
〔ウタ「まだ知らない海の果てへと……」〕
〔シャンクス「……」〕
〔ウタ「漕ぎ出そう……………」〕
〔ウタ「…………ただひとつの夢……」〕
〔ウタ「決して譲れ…ない……」〕
客「ｳｸﾞ……ﾋｸﾞ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
〔ウタ「心に帆を揚げて……」〕
〔ウタ「願いのまま進め………」〕
〔ウタ「いつだってあなたへ……………………」〕
〔ザザァァァァァァ…〕
〔ガバッ！〕
〔ルフィ「……」〕
〔ゾロ「…よく寝てたな…」〕
〔ルフィ「あれ…ウタは…？シャンクスも…」〕
〔ゾロ「おう」ｽｯ…〕
〔ルフィ「……」ｻﾞｯ…ｻﾞｯ…ｻﾞｯ…〕
〔ルフィ「……」〕
〔赤髪海賊団「……………」〕
〔ルフィ「………………………」〕
客「ｸﾞｽｯ…」
〔サァァァァァ………〕
〔シャンクス「……」〕
〔〜〜♪〕
ルフィ、ウタ、そして映画館にいる人は全員ペンライトを赤にして上に掲げた。
ONE PIECE FILM RED
〔ウタ「この風は どこからきたのと」〕
そして青色にして、ゆっくりと歌に合わせて左右に振る。
〔ウタ「問いかけても 空は何も言わない」〕
客たち「「「「……」」」」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ウタ「この歌は どこへ辿り着くの」〕
ルフィ「……」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ウタ「見つけたいよ 自分だけの答えを」〕
ウタ「……」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ウタ「まだ知らない海の果てへと 漕ぎ出そう」〕
客たち・ルフィ・ウタ「「「「…」」」」ｱｵﾉﾍﾟﾝﾗｲﾄ
〔ウタ「ただひとつの夢 決して譲れない」〕
〔ウタ「心に帆を揚げて 願いのまま進め」〕
〔ウタ「いつだって あなたへ 届くように 歌うわ」〕
客「ｸﾞｽｯ…」
〔ウタ「大海原を駆ける 新しい風になれ」〕
客（ウタちゃん……！）
〔〜〜♪〕
〔ウタ「それぞれに」〕
客「それぞれに〜」
ウタ・客たち・ルフィ「「「「！」」」」
『風のゆくえ』の2番目に入ると、1人の客がスクリーンのウタと一緒に歌い始めた。
〔ウタ「幸せを目指し」〕
客「幸せを目指し〜」
〔ウタ「傷ついても それでも 手を伸ばすよ」〕
客「傷ついても それでも 手を〜伸ばすよ〜」〕
ルフィ「…」ﾆｯ…
〔ウタ「悲しみも強さに変わるなら」〕
客「悲しみも〜強さに変わるなら〜」
〔ウタ「荒れ狂う嵐も越えていけるはず」〕
客「荒れ狂う嵐も越えて〜いけるはず〜」
客「……いけるはず」
すると、次第に他の人も歌い始めた。
〔ウタ「信じるその旅の果てで また 会いたい」〕
客「信じる〜その旅の果てで〜また 会いたい〜」
客「…その旅の果てで また 会いたい」
〔ウタ「目覚めたまま見る夢 決して醒めはしない」〕
客「目覚めたまま見る夢〜決して醒めは〜しない〜」
客「目覚めたまま見る夢〜決して醒めは〜しない〜」
客「目覚めたまま見る夢〜決して醒めは〜しない〜」
ウタ（み……みんな………）
〔ウタ「水平線の彼方 その影に手を振るよ」〕
客たち「「「「水平線の彼方〜その影に手を〜振るよ〜」」」」
その輪はどんどん大きくなり、いつのまにか劇場に来ていた客たち全員が歌っていた。
〔ウタ「いつまでも あなたへ 届くように 歌うわ」〕
客たち「「「「「いつまでも〜あなたへ〜届くように〜歌うわ〜🎶」」」」」
〔ウタ「大きく広げた帆が 纏う 青い風になれ」〕
客たち「「「「「大きく広げた帆が〜纏う〜青い風に〜なれ〜🎶」」」」」
ウタ（みんなァ…）ﾎﾟﾛﾘ…
ルフィ「しししし…！」
〔〜〜♪〕
〔ウタ「ただひとつの夢 誰も奪えない」〕
ルフィ・客たち「「「「「「ただひとつの夢〜誰も奪え〜ない〜🎶」」」」」」
ウタ（ルフィ…！）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔ウタ「私が消え去っても 歌は響き続ける」〕
ルフィ・客たち「「「「「「私が消え去っても〜歌は響き続ける〜🎶」」」」」」
ウタ「う……うぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
〔ウタ「どこまでも あなたへ 届くように 歌うわ」〕
ルフィ・客たち「「「「「「🎶どこまでも あなたへ〜届くように〜歌うわ〜🎶」」」」」」
〔ウタ「大海原を駆ける 新しい風になれ」〕
ルフィ・客たち「「「「「「「🎶大海原を駆ける〜新しい風〜になれ〜🎶」」」」」」」
〔ウタ「ooh」〕
〔〜〜♪〕
ルフィ・客たち「「「「「「「ウタ！！！！ありがとーーー！！！！！！！！」」」」」」」
ウタ（ルフィ……みんな……ありがとう……！）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
〔ザザァァァ……〕
〔ルフィ「おーいサニー！サニー？」〕
〔ルフィ「………」〕
〔ウタ「————」〕
〔ルフィ「」ｽｸｯ〕
〔ルフィ「海賊王に！！おれはなるーーーー！！！！」〕
〔ザザァァァ…〕
パチパチパチパチパチパチ！！！
客たち「「「「ありがとぉーー！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客たち「「「「ウタちゃーーーん！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客たち「「「「ワァァァァァァァァ！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｨ‼︎
ルフィ「ししししし！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!
ウタ「ルフィーーー！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客「ウタちゃん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
客「再上映…終わっちゃった…」
客「また…会えるかな…」
客「きっと会えるよ…！」
客「…そうだね…」
ルフィ「ふう………最後も楽しかったな」
ウタ「うん…！すっごく楽しかった！最高だったよ！」
ルフィ「にししししし！」
ルフィ「……じゃあ……帰るか」ｽｯ…
ウタ「うん」
ルフィは立ち上がるとウタに手を差し伸べる。
ギュ…
ウタは差し伸べられた手を握り、立ち上がって帰ろうとする……と………
ポトッ
ルフィ「あっ」
ウタ「え？」
…その拍子にウタがつけていた頭のウィッグがとれてしまった。
客「…え！」
客「うそ…」
客「あの髪の色…！」
ざわざわ…
ウタ（ど…！どうしよう！どうしよう！か…完全にバレてるよね…！）ﾜﾀﾜﾀ
ウタは慌ててウィッグを付け直そうとするが、焦っているためにもたついていた。
客「あ…あの…！」
ウタ「！」
客「もしかして……ウタちゃんですか……？」
すると近くにいた女性に話しかけられる。
ウタ「え…え〜っと…！あの…その、私は……
ルフィ「そうだぞ」
ウタ・客たち「「「「！！！」」」」
ルフィ「ウタだ」
客「…」ﾁﾗｯ
ウタ「……え……あ……そ…そう……ウタ……です…」
客たち「「「「「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！」」」」」
客「信じられない…」
客「まじかよ！」
客「ウタちゃんが…」
客「うぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
客「なんでここに…！」
客「生のウタちゃんかわいー♡」
客「ｸﾞｽｯ…」ﾎﾟﾛｯ
客「ゆ…夢じゃないよね…」
客「ウ…ウタちゃん…」ﾎﾟﾛﾘ
客「ていうかあなたは…」
客「もしかしてその声…！」
ルフィ「ああ」ｽｯ
ルフィがメガネと帽子をとると、周りの人はさらに衝撃を受けた。
客たち「「「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！！！！！！！」」」」」
客「ああああ！ルフィ！」
客「ホンモノ！？」
客「…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
客「すげ〜〜！」
客「まさか会えるなんて…！」
客「あれ、幻聴じゃなかったんだ…」
客「え！？2人で映画を観に！？」
ルフィ「そうだぞ。応援上映は毎回な」
客「うわぁぁぁぁ！」
客「そうだったんだ！」
客「ここにですか！？」
ルフィ「ああ」
客「うわ！私、3回目もここに来てた…！いたんだ…！」
客「すご！」
客「私たち先週…！」
ざわざわ
映画を見終えた人たちは同じ映画館にルフィとウタがいたと知り、驚きと興奮に包まれていた。
スタッフ「ありがとうござい…
ざわざわ
上映後のシアターの清掃に来たスタッフは客が帰らずにざわついていたため不思議に思った。
スタッフ「？」
騒ぎの中心を見るとそこにルフィとウタがいることに気づく。
スタッフ「ええ！？」
ウタ「あっ……スタッフさん……」
ウタ「ルフィ…そろそろ出ないと…」
ルフィ「そうだな」
客「あっ…！帰っちゃう…」
客「ウタちゃん握手してほしいです！」
客「ルフィも！」
客「私ルフィさんが推しなんです！」
客「ウタさん、サイン書いてください！」
ざわざわざわ
ウタ「み…みんな……。映画館に迷惑かかっちゃうよ……」
ざわざわざわ
ウタ「1人1人に握手とかサインしてたらすごい時間かかっちゃう…！…どうしようルフィ…！」ﾋｿﾋｿ
ルフィ「ん〜…」
客「私…！ウタちゃんに歌を歌ってもらいたいです…！」
ウタ・客たち「「「「「「！」」」」」」
客「ウタちゃんの生歌を…」
ウタ「…」
客「それいいね！」
客「目の前で…あの歌声を…！？」
客「やば…」
ウタ「それなら握手やサインより時間かからないけど……やっぱり迷惑だよ……」
スタッフ「いいですよ」
ウタ「え？」
スタッフ「今日の上映、あれで最後でしたから。数分ぐらいは大丈夫です。……私も聴きたいですし…」
ウタ「…」
客「やったぁー！！」
客「歌ってください！」
客「ほんとに聴ける！？」
客「お願いします！」
ウタ「…ルフィ……」
ルフィ「ししししし！映画館の人もいいって言ってるんだからいいだろ！歌ってやれ！」ﾆｶｯ
ウタ「…じゃあ………そうだね…！みんなたくさん応援してくれたから……お礼の意味も込めて……歌います！」
ウタはスクリーンの前に向かう。
客「うおおおおお！！」
客「夢みたい…！」
客「まさかこんなことって…！」
ウタ「え〜っと…じゃあ…どうしよう……『新時代』でいいかな、みんな」
客「はい！」
客「お願いします！」
客「『新時代』が聴けるんだ…」
客「もうほんとにライブじゃん！」
ウタ「うん！じゃあ『新時代』歌うね！みんな席に着いて！」
みんなはウタの言う通りに、映画上映中に座っていた席に着いた。
ウタ「…よし……ｺﾎﾝ…！……みんな！ウタだよ！今日まで私たちの応援ありがとう！お礼に今からゲリラライブをするよ！歌うのは『新時代』！楽しんでいってね！」
客たち「「「「ワァァァァァァァァ！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客「うおーー！」
客「ウターーー！」
客「イェーーイ！！」
ウタ「…ｽｩ…
•*¨*•.¸¸♪
ウタ「新時代はこの未来だ♪」
客たち（（（うわ…！）））
マイクもないアカペラだったが、先程までスピーカーで聴いていた歌に匹敵するほどの歌声に客たちは驚いた。
ウタ「世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば…♪」
ウタ「ジャマモノ やなもの なんて消して♪」
ウタ「この世とメタモルフォーゼしようぜ♪」
ウタ「ミュージック♪ キミが起こす マジック♪」
ウタ「目を閉じれば未来が開いて♪」
ウタ「いつまでも終わりが来ないようにって♪」
ウタ「この歌を歌うよ♪」
ウタ「Do you wanna play? リアルゲーム ギリギリ」
ウタ「綱渡りみたいな旋律 認めない戻れない忘れたい」
ウタ「夢の中に居させて I wanna be free♪」
ウタ「見えるよ新時代が♪ 世界の向こうへ♪」
ウタ「さあ行くよ NewWorld♪」
ウタ「新時代はこの未来だ♪」
ウタ「世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば♪」
ウタ「果てしない音楽がもっと届くように」
ウタ「夢は見ないわ キミが話した 「ボクを信じて」♪」
客たち「「……！」」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
客たち「「「ワァァァァ！！」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!
ルフィ「…」ﾆｯ
もはやマイクや伴奏すらもいらない世界の歌姫のアカペラに放心する者。
映画のように拍手や歓声、ペンライトを振る者。
感動のあまり、ただ涙を流す者などさまざまだった。
•*¨*•.¸¸♫
ウタ「あれこれいらないものは消して♪」
ウタ「リアルをカラフルに越えようぜ」
ウタ「ミュージック♪ 今始まる ライジング♪」
さらにウタも気分が乗ってきて踊りもつける。
ウタ「目をつぶりみんなで逃げようよ♪」
ウタ「今よりイイモノを見せてあげるよ♪」
ウタ「この歌を歌えば♪」
ウタ「Do you wanna play? ♪リアルゲーム ギリギリ」
ウタ「綱渡りみたいな運命♪ 認めない♪戻れない♪忘れたい♪」
ウタ「夢の中に居させて♪ I wanna be free♪」
ウタ「見えるよ新時代が♪ 世界の向こうへ♪」
ウタ「さあ行くよ NewWorld♪」
ウタ「信じたいわ♪ この未来を♪」
ウタ「世界中全部♪ 変えてしまえば♪ 変えてしまえば♪」
ウタ「果てしない音楽がもっと届くように♪」
ウタ「夢を見せるよ♪ 夢を見せるよ♪ 新時代だ♪」
ウタ「新時代だ♪」
.•*¨*•.¸¸♬
客たち「「「「ワァァァァァァァ！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客たち「「「「ウターー！！・ウタちゃぁ〜〜〜ん！！・最高ーーー！！」」」」ﾌﾘﾌﾘ
客たち「「う…うぅ…」」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
ウタ「ありがとうみんな〜〜！」
客たち「「「「ワァァァァァァァァァァァァ！！！！」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
ウタ「じゃあ…私たち…
客たち「「「「アンコール！！アンコール！！アンコール！！アンコール！！アン——
ウタ「えぇ…！？…みんな…嬉しいけど…これ以上は迷惑が…」ﾁﾗｯ
スタッフ「アンコール！アンコール！」
ウタ「……じゃあ…あと1曲ね！」
客たち「「「「ワァァァァァァァ！！！・イェーーイ！！！・ウタちゃーーーん！！！」」」
ウタ「なに歌ってほしいかな？」
ざわざわざわ…
客「なにがいいかな…」
客「やっぱり『新時代』？」
客「別の曲にしてもらったほうがよくない？」
客「『世界のつづき』は？」
客「いいね」
客「『私は最強』でしょ」
客「『ウタカタララバイ』生で聴きたい！」
客「『逆光』もよくね？」
客「みんなで『ビンクスの酒』を歌うのいいんじゃない？」
客「あっ…！それもいいかも…！」
ざわざわざわ…
ウタ（き…決まりそうにない…どうしよう…でもやっぱり最後は…
？？？「『風のゆくえ』」
ウタ・客たち「「「「！」」」」
ルフィ「『風のゆくえ』歌ってくれ」
客たち「「「「……」」」」
ウタ「………ルフィ…」
客「そ…そうだ…！」
客「『風のゆくえ』がいい…」
客「賛成ーー！！」
客「やっぱり最後は『風のゆくえ』でしょ！」
客「うん！」
客「歌ってください！」
客「ウタちゃん！！」
ウタ「……うん…！みんなのために………心を込めて歌います……！聴いてください………！
『風のゆくえ』
🎼 🫧✽💭.♬.*ﾟ•*¨✿.*･🫧✽💭♬.*ﾟ*•.¸¸ ✻🫧.♬.*ﾟ•*✽💭¨✿.*･🫧✽*♬.*ﾟ💭•.¸¸🫧♪
ウタ「♪この風は どこからきたのと♪」
ウタ「♪問いかけても 空は何も言わない♪」
ウタ「♪この歌は どこへ辿り着くの♪」
ウタ「♪見つけたいよ 自分だけの答えを♪」
ウタ「♪まだ知らない海の果てへと 漕ぎ出そう♪」
ウタ「♪ただひとつの夢 決して譲れない♪」
ウタ「♪心に帆を揚げて 願いのまま進め♪」
ウタ「♪いつだって あなたへ 届くように 歌うわ♪」
ウタ「♪大海原を駆ける 新しい風になれ♪」
客たち「「「「……ｳｩ」」」」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
映画館中に響き渡る天使の歌声に、みんなは涙を流しながら青のペンライトを振る。
ウタは次第に光の粒子を纏っていた。
ウタ「♫それぞれに 幸せを目指し♫」
工場
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
アンパンマン「！」
ジャムおじさん「！」
ジャムおじさん「聞こえるよ。とても心温まる歌声だ…」
バタコさん「ほんとね…」
チーズ「アンアン！」
ウタ「♫傷ついても それでも 手を伸ばすよ♫」
通学路
高木さん「あははははは」
西方（クッソ〜…どうにかして高木さんに勝つ方法は…）
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
高木さん「……！…西方…なにか聞こえない…？」
西方（そんなこと言ってオレの気をそらそうとしても…
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
西方「……ほんとだ。…歌？」
高木さん「ね。きれい…」
西方「うん…」
ウタ「♫悲しみも強さに変わるなら♫」
庭
剣路「」ｸﾞｲｰ
剣心「あたたた…まだ慣れぬでござるなあ」
薫「ふふっ」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
剣心・薫「「！」」
剣心「薫殿…聞こえるでござるか…！？」
薫「うん……」
剣路「あははは」ｷｬｯｷｬｯ
剣心「おろ？」
薫「あら」
ウタ「♫荒れ狂う嵐も越えていけるはず♫」
教室
渚「みんな、席について。授業を始めます」
渚「では教科書の…
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
渚「…え？」
生徒「なんだこれ…チャイム…じゃねえな」
生徒「…女の…歌…？」
生徒「すげえ上手い…！」
ウタ「♫信じるその旅の果てで また 会いたい♫」
木の下
ミカサ 「エレン…またお花摘んできたよ…」ﾊﾟｻｯ
ミカサ 「昨日はね——
小一時間…
ミカサ 「…また明日ね。エレン」ｽｸｯ…
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
ミカサ 「えっ……？」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
ミカサ （すごく綺麗な歌…）
ミカサ 「エレン…聞こえる…？綺麗な歌だよ……」
ミカサ 「ふふっ…」ﾆｺ
ウタ「♫目覚めたまま見る夢 決して醒めはしない♫」
庭
禰󠄀豆子「お兄ちゃん！お昼できたよー！」
炭治郎「ああ。ありがとう禰󠄀豆子」ﾆｺｯ
禰󠄀豆子「どういたしまして」ﾆｺ
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
炭治郎・禰󠄀豆子「「！」」
禰󠄀豆子「お兄ちゃん…！聞こえる…！？」
炭治郎「ああ…！聞こえるよ…！…とても美しい歌声だ…！」
禰󠄀豆子「誰だろう…！会ってみたい…！」
炭治郎「すごく優しい心の持ち主だろうね」
禰󠄀豆子「うん！」
ウタ「♫水平線の彼方 その影に手を振るよ♫」
とある星
トリコ「どうだ小松。この猛獣は」
小松「任せてくださいトリコさん！どんな食材でも調理してみせます！」
トリコ「頼もしいな」
小松「えへへへ」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
トリコ・小松「「！」」
トリコ「小松聞こえるか…！？」
小松「はい…！」
トリコ「この星、俺たち以外いないはずだが…」
小松「でも間違いなく女性の歌声……しかも天使のような…」
ウタ「♫いつまでも あなたへ 届くように 歌うわ♫」
岩山
悟空「はぁ…はぁ…」
ベジータ「ゼェ…ゼェ…」
悟空「やっぱベジータとの組み手はいいぞ！」
ベジータ「フン…」
悟空「明日もやろうな！」
悟空「へへっ。そいつはどうかな」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
悟空・ベジータ「「！」」
悟空「なんだ…この声……」
ベジータ「……」
悟空「スゲ〜きれいだなベジータ…！」
ベジータ「…………………………ああ」
ウタ「♫大きく広げた帆が 纏う 青い風になれ♫」
別の劇場
〔ウタ「どこまでも あなたへ 届くように 歌うわ」〕
〔ウタ「大海原を駆ける 新しい風になれ ooh♪」〕
L×U「ありがとーーーー！！」
客たち「「「「「「ありがとうーー！！！！！！・ウタちゃんーーー！！！！！！！」」」」」」
〔ザザァァァ…〕
〔ルフィ「おーいサニー！…サニー…？」〕
〔ルフィ「…」〕
〔ウタ「————」〕
〔ルフィ「…ﾖｯﾄ…」〕
〔ルフィ「海賊王に！おれはなるーーー！！」〕
〔ザザァァァ…〕
L×U「ありがとー！ウタちゃぁーーん！！！ありがとーー！フィルムレッドぉーーー！！！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客たち「「「「「「「ありがと〜〜！！！！！」」」」」」」ﾜｧｧｧｧｧ‼︎!
客たち「「「「「「「フォーー！！！！！」」」」」」」ﾍﾟﾝﾗｲﾄﾌﾘﾌﾘ
客たち「「「「「「「イエーーーイ！！！！！」」」」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
客たち「「「「「「「ウタちゃんまたねーーー！！！！！」」」」」」」
客たち「「「「「「「来年もしてーー！！！！！」」」」」」」
L×U（ありがとう…ウタちゃん…）
ぞろぞろぞろ…
L×U（帰ろうか…）
¸.•*¨*•♪
L×U（…えっ……？）
•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
L×U（ウタ…ちゃん…？）
.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
L×U「ウタちゃんだ…！」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
L×U「ウタちゃん…！」ﾎﾟﾛｯ…
ウタ「♬ただひとつの夢 誰も奪えない♬」
平原
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
ロジャー「…！おい！」
レイリー「む…」
エース「これは……ウタか……！！」
サボ「相変わらず綺麗な歌声だ…！！さすが俺たちの妹だな」
エース「ああ！」
白ひげ「グラララララ！これは酒が進むな！」ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ
おでん「なんだなんだァ〜！？いいなこの歌ァ〜！！」
ウタ「♬私が消え去っても 歌は響き続ける♬」
リビング
ウソップ「おっさんは応援上映行ったのか？」
ゴードン「もちろんだ。君たちは？」
ビビ「ええ！」ﾆｺｯ
ナミ「いったわよ！」
チョッパー「楽しかったな〜！」
ロビン「ウフフ」
ゾロ「そういやチョッパー、ガイド出してなかったか？」
ブルック「ヨホホホ。よかったですよチョッパーさん」
チョッパー「そんなに褒められてもうれしくねぇぞ！」
ジンベエ「ワッハッハ！」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
一同「「「「！」」」」
フランキー「…こりゃあ…！」
サンジ「ウタちゃんだ…」
ゴードン「ウタ…！」
ウタ「♬どこまでも あなたへ 届くように 歌うわ♬」
酒場
ルウ「お頭〜！よかったのか〜？最後も行かなくて〜」
シャンクス「フッ…1回行ったからな…」ｸﾞｲｯ
マキノ「ふふっ…」
ヤソップ「にしても楽しかったなぁ！応援上映！」
ライム「その後の宴もな！」
赤髪海賊団「「「「ぎゃははははは！」」」」
シャンクス「…」
•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•.¸¸.•*¨*•♪
シャンクス「！」
ベックマン「へへっ…」
スター「お頭…！」
ホンゴウ「これは…」
ガブ「…！」
スネイク「ウタ…！」
パンチ「お前も聞こえるか？」
モンスター「キイ！」
シャンクス「…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウタ「シャンクス…」
シャンクス「ん？」
ウタ「きてくれてありがと！大好き！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シャンクス「…」ﾆｺ…
ウタ「♬大海原を駆ける 新しい風になれ ooh♬」
映画館
ルフィ「ししし…！」
🎼 🫧✽💭.♬.*ﾟ•*¨✿.*･🫧✽💭♬.*ﾟ*•.¸¸ ✻🫧.♬.*ﾟ•*✽💭¨✿.*･🫧✽*♬.*ﾟ💭•.¸¸🫧♪
ウタ「…みんな…どうだっ——
客たち「「「「「「ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！！！！！！！！！！！！！！」」」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
ウタ「！！」
客「ありがとう！！」
客「ウタちゃーーん！！」
客「ｽﾞﾋﾞ…」
客「すごいよ…（泣）」
客「最高でした！」
客「ウタちゃん…！」ﾎﾟﾛｯ
客「明日からまた頑張れます！」
客「ｸﾞｽｯ…」
客「ウターーー！」
客「…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
客「ありがとうーー！」
客「幸せだよー！」
客「ウタちゃんありがとう！！」
ウタ「みんな………」
ウタ「うん！こちらこそありがとう！私もみんなの前で歌うと思ってなかったから……再上映最終日にいい思い出ができたよ！ありがとね！」
客たち「「「「「「「「「ウタちゃんありがとうーーーーーーー！！！！！！！！」」」」」」」」」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ‼︎
_________________________________________
家
ウタ「いや〜〜！まさか歌うことになるとは思わなかったな〜〜！！」
ルフィ「最後の最後に変装がバレるとはな」
ウタ「うん。でもそのおかげで最高の1日になったよ！」
ルフィ「ああ、そうだな！俺も最高だった！」
ウタ「えへへへ」
ウタ「………………」
ウタ「ほんとに………いろいろあったね」
ルフィ「ああ」
ウタ「ゴードン、遊びに来てくれたし」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴードン「そういえばウタのカードも貰えたよ」ｽｯ
ウタ「あ！カード！」
ゴードン「よかったら、あげようか」
ウタ「え！いいの！？」
ゴードン「もちろんだ」
ウタ「うわ〜！ありがとうゴードン！」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウタ「おじいちゃんともたくさんお話ししたし」
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ウタ「じゃあ私たちそろそろ帰るね」
ウタ「夜遅いしね。ね、ルフィ」
ルフィ「ん、ああ。そうだな」
ウタ「じゃあね。おじいちゃん」
ロジャー「早く曾孫を見せてくれよ！」
ウタ「な…///なに言ってんの…！///バカ！///」
ポカッ
ロジャー「あた！」
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ウタ「シャンクスたちもきてくれた…………」
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ウタ「来てくれてありがとねみんな。みんなの応援すっごく嬉しかった！」
シャンクス「ああ。俺たちも楽しかった。それに映画館での応援じゃなくても、ウタのことはいつも応援している」
赤髪海賊団「「「ｺｸｯ」」」
ウタ「みんな……ありがとう…！」
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ルフィ「にしし！そうだな！」
ウタ「でもね…ルフィ…」
ルフィ「ん？」
ウタ「あんたはどんなときもずっとそばにいてくれた……」
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ウタ「ルフィ！」
ルフィ「んぁ？どうしたウタ？」
ウタ「私が出た映画、公開して1年だよ！」
ルフィ「おー。もう1年経ったのか。早いな。おめでとう」
ウタ「うん！でも本題はそこじゃないの。」
ウタ「なんとね…10月20日に再上映されるんだよ！」
ルフィ「ふーん…」
ルフィ「……。ええええええっ！！」
ルフィ「そうなのか！？」
ウタ「うん！」
ルフィ「すげえな！まだ終映して1年も経ってねえのに！さすがウタ！」
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ウタ「うわ！ありがとうルフィ！」
ルフィ「おう」
ウタ「でもどうして？」
ルフィ「おまえが映画の再上映やるって言ってたからまた一緒に見ようと思って」
ウタ「///キャ〜！うれしい！///」ﾀﾞｷﾂｷ
ウタ「さすが私の旦那さま！」
ルフィ「ししし」
ウタ「また見に行こうね！」
ルフィ「おう！」
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ウタ「ルフィってやっぱりヒーローだよ」
ルフィ「はははは。まあ…ウタとか他のやつがそういうならそうなのかもな…」
ウタ「うん！かっこよかった！」
ルフィ「しししし！」
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ウタ「うぅ…（泣）」
ルフィ「ウタ…」
ウタ「取れない…（泣）」ﾅﾐﾀﾞﾒ
ルフィ「おれが…やろうか…？」
ウタ「うん…」
ポト
ルフィ「ほら」
ウタ「きゃー！やったー！ルフィありがとー！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ
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ルフィ「なるほどな。優しいなぁウタは。お前のそうゆうところ好きだ」
ウタ「///…ありがと///」
ルフィ「じゃあ回るか」
ウタ「うん。早速タクシーを…」
ルフィ「さっきのゲーセンでたくさん金使っちまっただろ」ｽｯ
ウタ「きゃっ…！え…///」
ルフィはウタをお姫様抱っこした。
ルフィ「捕まってろ」
ウタ「う…うん///」
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ルフィ「ああ！みんなに優しいな！だからみんなウタのこと好きなんだ！」
ウタ「ふふふ…！ルフィもだよね」
ルフィ「もちろん！大好きだ！」
ウタ「えへへ…///私も大好き！」
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ルフィ「お〜！やっぱり可愛いなぁ」
ウタ「///」
ルフィ「2個買ったからな。1個は開けずにとっておくか」ﾊﾟｶｯ
ルフィ「ちょっと舌出してるウタ可愛いな！いい絵だ！…書いてあることはよくわかんねえけど」
ウタ「ﾁｮ…///」
ルフィ「パッケージになってるカードもほんとに可愛い。これライブで『新時代』を歌っているときのだな」
ウタ「ｱｯ…///」
ルフィ「歌のカードもあるな。『新時代』と『私は最強』と『逆光』。『新時代』と『私は最強』はもちろん可愛いし、『逆光』のカードもカッコよくて好きだ』
ウタ「ｳｯ…///」
ルフィ「どのカードも全部可愛くて好きだ！買ってよかった！」
ウタ「ル…！ルフィ！そんなに褒められると恥ずかしいよ！///」
ルフィ「なんだ。本当のことだろ？いまだにそんなんで恥ずかしがるなんて、ウタは可愛いなあ」
ウタ「だから〜！///」
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ウタ「私は…自分に合わせてハモろうかなぁ」
ルフィ「うお！それいいな！映画館のスピーカーからも隣からもウタの歌が聴けるのか！」
ウタ「えへへ。ルフィの特権だね」
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ルフィ「昨日言ったとうり、ウタハモってたな！最高だったぞ！またやってくれ！」
ウタ「いいよ！ルフィもいっしょに歌おう！」
ルフィ「しししししし！ああ！前も思ったけど、周りがウタのこと好きってのが分かると嬉しいよな！」
ウタ「うん！嬉しい！みんなルフィのときにも赤のペンライト振っててね。それも嬉しいよ！さすが私の旦那さま♡」
ルフィ「にっしっし！まだまだ応援できる回はあるからな！全部行って、いっぱい応援するぞ！」
ウタ「うん！ありがとうルフィ！」
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ウタ「…ｸﾞｽｯ」ﾎﾟﾛ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
ルフィ「すげえなあ…ウタ……こんなにみんなから愛されて…」
ウタ「うぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…
ルフィ「メッセージだけじゃねえ…お祝いのイラストもたくさん投稿されてる…それに…特別な日でなくても毎日ウタのことは投稿されてるんだ…」
ウタ「…みんなぁ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ルフィ「これからもずっとウタは愛され続ける…よかったな…ウタ…」
ウタ「うん…！」
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ルフィ「ししししし！ウタは歌が上手いのはもちろん、かわいいし、そして誰よりも優しいからな」
ウタ「…///」
ルフィ「ファンのやつらをみんな大事にする。そりゃみんなから愛される」
ウタ「うん…///」
ルフィ「にしししし…！おれもすっげえ嬉しい…！」
ウタ「ルフィ…！」
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〔サァァァァァ〕
〔ウタ「…」〕
〔ウタ「もうすぐライブが始まる…」〕
〔ウタ「…世界中に、私の歌が響き渡る」〕
ルフィ「両目が見えるウタ可愛いなあ」
ウタ「///」
ルフィ「」ｽｯ
ウタ「あっ」
ルフィはウタの前髪をどかした。
ルフィ「しししし。可愛い」
ウタ「うぅ///」
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ルフィ「ウタはみんなに愛されてるな。すげえよ！」
ウタ「うん！……ルフィは？…私のこと…」
ルフィ「もちろん愛してる」
ウタ「嬉しい…///」
ルフィ「そんなの当たり前だけどな」
ウタ「聞きたかったの…」
ルフィ「じゃあ何度でも言ってやる」
ウタ「うん…///ありがとう…ルフィ///私もルフィのこと愛してるよ///」
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ウタ「いつも一緒にいて………」
ウタ「一緒に気持ちを………」
ウタ「思い出を………」
ウタ「喜びを分かち合ってくれた………」
ルフィ「ウタ…………」
ウタ「ルフィ。あなたのそばにいられてほんとうに幸せ…！これからもずっと一緒にいてね…！」
ルフィ「当たり前だ。おれもウタのそばにいられてすげえ幸せだ。これからもよろしくな！」ﾆｶｯ‼︎
ウタ「ありがとう……！ルフィ……！」
——RED WILL ALIVE——
